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勉強だけが取り柄のガリ勉がスポーツ万能の不良に一生勝てない理由

      2016/06/07

勉強だけが取り柄のガリ勉がスポーツ万能の不良に一生勝てない理由

「勉強を頑張らせていい学校に入れて将来はいい暮らしをさせたい。幸せにさせたい」などという理由で子供にたくさんお勉強をさせるという親がいたりします。

しかしながら、現実はその真逆で、どれだけ受験勉強を頑張らせても子供は幸せになれないので、子供を幸せにさせたいならすぐに受験勉強をやめさせましょうという話を書きます。

クラスの人気者タイプ妬む負け組のガリ勉タイプ

いつの時代にも、クラスの人気者タイプとそうでないタイプがいます。

これは会社等の組織に入っても同じです。

さて、人気者タイプとはどういった人間か。

・顔がかっこいい。かわいい。
・話がうまい。面白い。
・短時間で大衆を惹きつける特技がある

だいたいこれに集約されます。

性格が悪かろうが、秀でた才能がなかろうが、イケメンであればモテるし可愛ければ男が寄ってくる。

コミュニケーション能力に秀でていれば、巧みな会話で大衆を惹きつける。

大衆を惹きつける特技とは、誰が見てもすぐにその凄さが特技のことです。
例えばスポーツがうまいなどというのはすぐに見てわかることです。
パッと見てそれがすごいのかどうかわからないような特技は人気度に関係ありません。

例えば手芸や勉強などというのは、ぼーっと見ててそれがすごいことかどうかはわからないし、分かるまでには他人がそれを評価できるほどに実力がある必要がある。
誰もが同様に評価できるような特技ではないものは、人気度に無関係です。

これら3点を備えている人間は、人気にあやかってやや調子に乗り始めて不良タイプになったりします。

一方、人気のない奴はどういうやつかというと、上記3点のいずれも備えていない負け組です。

さて、負け組は負け組、勝ち組は勝ち組でグループを作っていればそれはそれでいいのですが、悪いことに、同じ組織内に隔離されていると、勝ち組と負け組が交わったりする。

これは特に学校のクラスにおいて顕著なのですが、人気者タイプでちょっと性格の悪い人間が、おとなしい負け組の人間をネタに一笑いとったりする。

軽い気持ちでいじめたりする。

ここで、負け組は勝ち組に勝てないのですから、最初から勝ち組の言うことなど馬耳東風に無視したりすればいいのですが、どういうわけか負け組は「こいつを努力で見返してやる」となる。

どうやったら見返せるか、負け組は考える。
顔や身長などの見た目は努力で変えるのは難しい。
スポーツなどの特技があればいいのですが、運動神経は才能に左右されるところが多い上に、体の動かし方を理論的に教えてくれるような人間が周囲にいないので、スポーツを努力して体得するのは困難。

そうなると、親や教師などの周囲の大人が言うように、「勉強すればいい暮らしができる」という言葉を真に受ける。

そうか、将来良い暮らしが出来れば、こいつら人気者を見返してやれる。
今は臥薪嘗胆、将来優雅な暮らしをしている自分を見て、悔しがるが良い。

そういったモチベーションを持ってしまった負け組は、一生懸命勉強をし始める。
いつも勉強をしているので目が悪くなって体がひょろひょろのガリ勉、あるいは運動しないで勉強しているから見た目がデブになる。
いずれにしても根暗な感じです。
こんな根暗がモテるわけないし人気者になれるはずもないから、ますます現状で人気者から遠ざかる。

人気者から遠ざかれば遠ざかるほど、負け組は一生懸命勉強する。

さて、一生懸命お勉強をしていい学校に入り、世間で勝ち組と呼ばれるような大企業に入ることができたとします。

今までの劣等感をバネに、とうとう勝ち組になれた、と本人は喜ぶでしょう。
しかし実際に働いてみるとどうもおかしい。
全然勝ち組ではないぞ、と思う。

勝ち組は勝ち続ける

いくら働いても年功序列の大企業では年収が増えないから、子供の頃に言われていたような「いい暮らし」ができない。

仮にこの会社で出世したとして管理職になったとしても、せいぜい年収1000万円程度だ。

なぜそんな貧乏人が幅を利かせているのかわからないし、実際に仕事ができるとも思えない。
そんな上司の命令を聞いているのも納得がいかないし、そんな上司と飲んでいるのも面白くない。
毎日が楽しくない。

一方、同期なのに楽しそうにしている人間もいる。

それは容姿がよく、コミュニケーションがうまいやつだ。

なんの疑問も持たずに上司と楽しそうに飲んだりしているやつがいるし、合コンで楽しそうに毎日を送っている。

なんだか悔しい。せめてこんなチャラチャラ遊んでいる人間よりも上を目指そうとする。
そうすると、仕事を一生懸命にやるのだけど、チャラ男との評価はぜんぜん変わらないし、むしろチャラ男の方が上からの受けが良い。
自分はこんなに与えられた仕事を頑張っているのに!

勝ち組は妬まない

何がこの負け組を不幸せにしているのだろう。

それはつまり、他人を妬むことに起因している。

勝ち組は毎日が楽しいから、別に他人を妬む必要はない。
一方、負け組は現状で足りないものが多すぎる。

何が足りないか。

それは、勝ち組に勝つための要素だ。

どうにかして勝とうといつも考えるが、全く勝てないから毎日がつまらない。

勝ち組は比較しない

この負け組が、何年か会社で働いているうちに、田舎の母校から同窓会の連絡を受ける。

行ってみると、昔人気者だったスポーツ万能、ヤンキータイプの人間がいる。
頭が悪かったので田舎の小さい会社で働いているようだ。

都会に出てきた自分の方が明らかに給料はいいし、都会の方が田舎よりもたくさんのものがある。

こんな田舎でくすぶっていたらさぞかし毎日つまらないはずだ。

しかし、相変わらず話はうまいし、みんなの注目を浴びている。

自分の方が今や逆転したはずなのに、どうしてこいつらの方がまだ人気者なのか!
こいつらの方が勝ち組じゃないか!

しかし親は、「自分の子供が安定した大企業に入っていい暮らしをしている」と誤解している。

それもそうだ。
自分の親は大企業で働いたことなど無いのだから、その実情がわかるはずも無い。

あるいは、自分の親はそんな劣等感を子供時代に抱いていなかったのだから、自分の現状の悔しさが理解出来るはずも無い。

異なる階級が交わると不幸せになる

日本は明確な階級が無いと言っていい。

しかし、私が行ったイギリスでは明確に階級が分かれていた。

労働階級に生まれたら、一生労働階級のままであり、クラスを超えて上に登ることはほぼできない。

そうすると労働階級の人間はどうするか。

どうもしない。

上の階級の人間は最初から自分らとは違うので相手にしない。
相手にしないから、同じ階級の人間とだけつるむ。
だから他人に劣るからそれを越えようとかいう発想もない。
比較しないから毎日自分の生きたいように生きる。

ところが日本では、受験勉強を頑張れば、努力によって上のクラスに上がれるという雰囲気が残っている。
今我慢して苦労すれば、将来は成し遂げられると思い込んでいる。

しかし実際はそうはならないから、今を我慢しているうちに一生を終える。

いい暮らしをしたいなら勉強をやめたほうがいい

私の知り合いには、外資系コンサルとか証券とか、IT企業とか、世間的に給料がいいと思われている人間がいます。

しかしながら、給料と引き換えに多くの労働を自分に強いていて、それが決していい暮らしなのかは分かりません。
しかも、もらっている給料もせいぜい年収1000万円か2000万円程度でしょう。
くだらない接待やつまらない会議、ゴミのような資料作りを強要されていることもあるかもしれません。

それが子供の頃に思い描いていた「いい暮らし」なのかどうかはわかりません。

一方で、もっとお金を稼いでいるのに楽しそうにしている同級生、先輩もいます。

そういった人たちに共通しているのは、受験勉強よりも別の能力を磨いていた人たちです。

例えば洋服のことを考えてアパレルの社長になった人とか、飲食業を研究して地元で居酒屋を経営した人など。

とても楽しそうに働いているし、明らかに給料も良い。
くだらない上司に媚びへつらう必要もないし、性格の合わない人間を採用しないから人間関係で悩む必要もない。
だから毎日が悠々自適です。

この人たちは、学校の成績云々ではなく、自分の興味のある分野と世間のニーズとをたえず考えていた人たちです。

いわば、学校の先生からしたら、ややレールから外れている不良タイプです。
素直に先生の言うことを聞いていた層ではありません。

まあ、企業したことも無いしいい暮らしをしたことも無い学校の先生の言うことを聞いていても一生いい暮らしができるはずも無いんですが、そういうことを子供時代に気づく生徒はなかなかいないでしょう。

その事にいち早く気づくことが本当は重要なのですが。

それでも勉強が好きなら

別に勉強することを否定するわけではないですが、他人との比較による劣等感をバネにして、イヤイヤ勉強するというのは、将来も不幸を招くだけです。
いつまでもガリ勉してても、スポーツ万能人気者タイプとの溝が埋まるわけがありません。
階級が違うのですから。

勉強するなら楽しい勉強をやりましょう。

どうせどれだけ我慢しても日本は衰退するだけだから将来悠々自適になるはずもないし、将来の方が今よりも悪い社会状況になっているに決まっているのですから、今楽しんだ者が勝ちです。

他人と比較して妬むことなく、自分の好きなことをやっていれば、本人にとってのいい暮らしです。

筆者のこと

ちなみに筆者は、勉強頑張らなかった上に人気者でもなかったので、クラスにいるのかいないのかわからない層でしたが、そんな自分が社会人になってどうなったかというと、Fラン大学を出てFラン企業に勤めています。

友達がいないので別に他人と比較しないから、毎日呼吸してるだけでもそれなりに楽しいです。

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