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人間関係が理由で辞めたい新入社員へアドバイス。反抗的であれ。

      2016/03/29

人間関係が理由で辞めたい新入社員へアドバイス。反抗的であれ。

もうすぐ四月。

桜の花咲くこの時期、いよいよ学校を卒業して社会人の仲間入りを果たす中学生、高校生、大学生の方もいらっしゃることと思います。

みなさん期待と不安でいっぱいのことでしょう。

特に大きな企業で正社員として働く新人さんは、これまでとは打って変わって、グローバルでスケールの大きな仕事ができるということで、そわそわしていること間違いなしです。

そんな皆様のうち何人かは、親も先生もうらやむような大企業の正社員になったにもかかわらず、半年も経たずに憂鬱な気分になります。

そのうちの何割かは1年以内に病気で会社を休みがちになります。
3年以内には何人か既に同期が会社を辞めていることでしょう。

鬱っぽくなる理由は様々

気分が憂鬱になる理由は人それぞれです。

・仕事のレベルが自分の思うほど高くなかった
・上司や同僚と気が合わない
・仕事がつまらない
・私生活に問題があって仕事にも影響している

ここでは、2番目の理由、つまり人間関係がうまくいかなくなることを理由に鬱になる人へのアドバイスを考えていきたいと思います。

人間関係で悩む人は真面目で善良なタイプ

人間関係で悩む、という時点で、あなたは繊細で真面目でいい人なのでしょう。

きっと言われたことは素直に聞くし、仕事も真面目にこなすタイプです。

優等生で業務成績もいいに違いありません。

誰とも仲良くありたいので、もしも自分が原因で他人に迷惑をかけていたらどうしよう、と気に病んだりすることも多々あります。

逆に、人間関係で悩まないタイプはアホかバカです。

アホは鈍感だから全然悩まないし、他人からどう思われようがあまり気にしていません。
もしも自分が他人に悪影響を与えていたらどうしよう、という心配もしません。

ここでいうアホかバカ、というのは、偏差値が低いとかいい学校を卒業していないとか、仕事の能率が悪いとかそういうことを指しているわけではありません。

人間にはいろんなタイプがいて多様性があるということを知らない、あるいは知っていても多様性に配慮した行動が伴っていない、という人間を指して、アホかバカ、と呼ぶことにします。

ここで、アホはアホで勝手に阿呆なことをしてくれていればいいのに、タチが悪いことにそういったアホの立ち居振る舞いが、善良なタイプのあなたの悩みの種になっていることがあるのです。

最終的にアホのせいであなたの心身に不調をきたし、毎日がつまらなくなってしまうこともありえます。

さらに深刻なことは、そのようにあなたが体を壊していたとしても、その原因が自分だとは気付かずに、毎日を楽しく謳歌しているということです。

新入社員の皆様は世間のことを何も知らないから信じられないでしょうが、会社には頭の悪いアホが大勢います。

そして、従順で善良なあなたはきっと頭の良し悪しの見分けがつかずに全てに従ってしまい、やがて心身に変調をきたすでしょう。

そういった頭の悪い上司や先輩に殺されないようにするために、アドバイスをしておきます。

従ってはいけない上司・先輩の特徴

ではどういう人間がアホか。

上記したとおり多様性を理解していない人間のことですが、害になるアホとそうでないアホがいますので、ここでは特に、あなたに害を与えるアホについて具体的な行動の特徴を示します。

そしてその人間の言うことに従う必要はありません。

何かにつけて精神論を語る上司・先輩

いつも意識の高いことを口に出す上司や先輩がいます。

何か意識高そうな本を読み、歴史上の偉人やビジネスで成功した人間の言葉などを引き合いに出して精神論を語ってきます。
いろいろな格言なども知っていたりする。

こういう人間は意識が高く仕事熱心なので、会社の中で出世するタイプです。
したがって、声に出すことが全て正論のように聞こえてしまうため、素直なあなたはそれを受け入れてしまいがちです。

しかしこの人間に注意してください。

歴史上の偉人や成功者のような意識の高い事を全ての人が実践できるはずがないし、そのモチベーションを保ち続ける事は多くの人には不可能です。

ところがこう言った人間は、それと同等のモチベーションで働く事を後輩に強要してきます。

語尾に「しなければならない」等の強要の助動詞が付いてきます。

時間を気にせず仕事の話をしてくる上司・先輩

一言でいえばすむところを、あれやこれや延々と話を続ける。
会議の予定時間が近づいているのにピントのずれた発言をして悦に入っている。
昼休みに入っているのに仕事の話をしてくる。

これらも要注意です。
相手にどういった用事があるかということに頭が及ばず、自分の都合で時間を考えていることの表れです。

時間管理に頭が回らないのですから、当然あなたの性格、適正についても想像力が及ばないことが必至です。

職場の人としか遊んでいなさそうな上司・先輩

会社でサラリーマンをしていると、我々は会社が全てであるような錯覚に陥りがちです。

そして、会社の人間とだけつるんでしまいがちです。

ところが、会社は潰れたら終わりですし、会社の人間と不仲になったら、自分の居所がなくなります。

そのように、職場の人としか遊んでいなさそうな上司や先輩に取り込まれないようにしてください。
あなたの視野もどんどん会社内部のことのみに向けられて行ってしまいます。

あなたの精神が強いなら構わないのですが、従順な人は大抵繊細ですから、仮にあなたの視野が狭窄していった状態で会社の人間とうまくいかなくなった場合、全てが終わったような気持ちになって鬱になります。

職場内の人事のことばかり興味がある上司・先輩

これも同様に、会社のことが全てになっている人間の特徴です。

あまり近づかないようにしましょう。

従っても構わない上司・先輩の特徴

では逆に、近づいても良い人間の特徴とはどのようなものでしょうか。

あなたにアドバイスしておきたいのは、「多様性を理解している人間なら近づいても大丈夫」ということです。

そういう人間であれば、あなたが折れそうな状況にあってもそれを察知してくれます。

では、多様性を理解している先輩・上司を選別する上で手がかりとなる特徴を示しておきましょう。

定時でさっさと帰る

これはわかりやすい特徴です。

会議があろうと電話でかかってこようと、「定時なので」という理由でお構いなく帰ります。

家庭のことか趣味があるのかはわかりませんが、会社以外の世界を重視している証拠です。

そしてこのタイプの人は時間を大切にしていますから、あなたに悪影響を与えるような行動をとるような意味のないことに時間を費やしません。
会社外の世界を理解しているため、多様性の感覚も持ち合わせていますから、あなたの性質についても察することができます。

社外ネットワークを構築している

同じ飲みに行くにしても、社内の人とはあまり付き合わずに他の業種の人と飲んでいそうな人の話は傾聴に値します。

趣味であっても、社外の人との趣味がある人は、多くの人と知り合っていますから、あなたに会社の常識を強要するようなことはしません。

大きな挫折を経験している

これは仕事でも私生活でも構いません。

健康上の理由で病欠していた過去があるとか、仕事で大きな失敗をしたけどいろんな人に助けられたことで立ち直ったとか、そう言った挫折から立ち直った人であれば、話を聞く価値があります。

人間の弱さを理解していますし、あなたが鬱のようになった場合でも、自分が他人からされた恩を返すように、あなたへの対応を真剣に考えてくれるでしょう。

気に入らない上司には反抗しろ

さて、もしも上記のように従ってはいけない阿呆な人がつきまとってきたらどうするか。

堂々と反抗しましょう。

しかし、別に半沢直樹などの勧善懲悪モノのドラマの主人公のように、面と向かって相手を糾弾しろというわけではありません。
まあそんな勇気もあなたにはないでしょうし。

どうやって反抗するか。
それは単に、表面上は相手の言うことを聞いているフリをすればいいだけです。

心の中では別のこと、を考えているくらいのスタンスで構いません。

くだらない精神論を聞いているよりかは、今日の夕食の献立を考えている方が実用的ですし楽しいです。

「適当に聞き流す」という術を身につけましょう。

会社の愚痴は言わない方がいい

何かいやなことがあっても、それを他人や家族に愚痴ったりしない方がいいです。

愚痴を言うということは、すでに会社の一部に自分の時間や心を奪われていることの表れです。

しかも悪いことに、愚痴は言っても全く根本の問題が解決されないばかりか、余計に心が悲しくなってくるだけです。

一度採用されたらクビにならないし給料も変わらない

そして重要なことは、会社はあなたの生計を支えるための一手段にしか過ぎないということを肝に銘じておくべきです。

新入社員は入社すると、入社式で意識の高い話を無理やり聞かされます。
また、会社でやりたいことの抱負とかくだらないことを言わされたりします。
油断すると会社に心を奪われてしまいます。

そうなってくると、もしも会社で立場が悪くなったりして成績が悪くなったりクビになったりしたらどうしよう、みたいなことを連想します。

最近は「成果主義」とか言われていますしね。

ところが、日系企業であればほぼ解雇されません。
詳しくは「整理解雇の四要件」ということについて調べてみてください。

新入社員は最初の数ヶ月は試用期間だからこの間に解雇されたりもするのではないか、とも思うかもしれませんが、「試用期間」なんて名目上設けただけです。

試用期間だからといって新入社員を解雇したら、その新入社員を採用した人事の人間の無能さを露呈するだけです。
また、人事にかかわる人間は得てして出世頭だったりするので、そのような無能さを露呈するような事態は避けます。

なので、試用期間だからといって臆せず、気に入らない上司や先輩のいうことはうまく受け流していきましょう。

また、「成果主義」などと言われていますが、現状もほぼ年功序列です。
世界的に稀に見る、安定した美味しい立場です。

成績のいい同期とそうでない同期とで、ほぼ給料に差はつきません。
仮にそのように差がついたとしてもがっかりする必要はありません。

窓際族になって定時でさっさと帰宅して副業を片手間でやっている方がトータルの年収では上回ります。

会社で出世するよりも、お金を稼いだ方が美味しいという感覚は日本では薄いのですが、世界ではお金を稼ぐ感覚の方が重要です。

安易に自分から辞める必要はない

そしてそのような安定した正社員という立場は美味しいものです。

ただでさえ人間関係で悩んで苦労しているのに、さらに会社を辞めることでその後また転職活動などで苦労する必要はありません。

何も悩んでいなくて苦労していない害悪な上司が会社を辞めてくれるならいいのですが、彼ら害悪が美味しい立場を享受し続けて繊細なあなたがその立場を放棄してさらに苦労するというのは、あまりにも不平等ではありませんか。

どうせ辞めるつもりならすぐに辞めず、上記のように社外ネットワークを構築したりしている人にアドバイスをもらって、いろいろな世界を勉強した後に辞めるべきです。

社外の人脈や情報を仕入れてから自分でも勉強し、気が熟すのを待ってからやめましょう。

不思議なことに、「どうせ辞めるからこの会社でどうなっても構わない」と前向きになると、なぜかその会社での成績も上がってしまうので、結局辞める必要がなくなってしまうのですが。

まとめ。会社の虜になるな

まとめます。
会社の人間関係で悩むということは、会社の世界が全てであり、そこでの人間関係の悪化が人生全て終わったことにつながっていると思い込んでいる証です。

会社の虜になってしまっているようなものです。

せっかく学校というちまちました狭い世界を卒業して自由になったのですから、また会社などという狭い世界でちまちま生きているよりも、もっといろいろな世界を見て、視野を広げることを意識しましょう。

小さな人間関係に悩む時間など勿体無いし、そんな人間関係などくだらないことです。

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