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口臭が酷い人・息が臭い相手にショックを与えず指摘する唯一の対策法

      2016/07/19

口臭が酷い人・息が臭い相手にショックを与えず指摘する唯一の対策法

息の臭い人と話をするのは非常にストレスであり、なるべくなら避けたい。

しかし社会は人と人とのつながりで成り立っており、その中には確実に息の臭い人が紛れ込んでいる。
そしてそういった多くの人が、自身の息の臭さに気づいておらず、知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけていることを知らずに平然と口臭を撒き散らしていた。

たちの悪いことに、口臭はデリケートな問題であるから、周囲の人が指摘しにくい。
指摘されると心が傷ついてしまうであろうことは容易に推察されるため、本人に息が臭いことを教えるのは困難を極める。

指摘するのは難しいので誰もが指摘しないから、口臭の被害が広まったままになる。
また、指摘される側は、もしも指摘されたなら口臭を抑えるケアをするはずなので、指摘された方がいい。
指摘されないままだとずっと口臭を放置したままであり、本人の望むところではないのに他人に意図せず迷惑をかけていることになる。
のみならず、口臭の原因を知らずに放置したままなのでさらに臭さが悪化していく。
悪化すると周囲の人がますます悪影響を受ける。
負のスパイラルである。

そこで、世の中のすべての人の悩みの種であった「口臭を指摘する際のコミュニケーション術」について、まずは従来から提案されていた解決策を取り上げつつ一個一個ディスり、最終的にたった1つの簡単な方法を提示する。

口が臭いことを指摘するのはなぜ難しいのか

口が臭いことを教えることには困難が伴う。

シャツが一部だけ裾から出ている人に対して、「シャツが出ているからズボンに入れたほうがいいですよ」と指摘するのとは次元が違う。
シャツを指摘すると相手は「ああ、うっかりしてた」とシャツをズボンに入れるし、それを直接指摘されることに大した恥じらいはない。

靴紐がほどけている人に対してそのことを教えるのも同様である。
「ああ、うっかりしてた」と相手は靴紐を結ぶ。

コンビニで万引きしようとしている人に対して「お金を払い忘れていますよ」を教える際も、「ああ、うっかりしてた」と相手はレジに並び直すし、満員電車の中でタバコを吸い始めた人に対して「ここは喫煙所じゃなくて電車なので喫煙はできませんよ」と教える際も「ああ、うっかりしてた」とタバコの火を消す。

勤務時間中に居眠りしている上司の鼻の穴に100円玉をねじ込もうとしている部下に対して、「そこで寝ている上司は自動販売機ではありませんよ。ただの老害です」と指摘した際も、その部下は「ああ、うっかりしてた」とテヘペロをしながら100円玉を自分のお尻の穴に入れ直すであろう。

そこには、指摘される側にもする側にも何の罪悪感もない。
デリケートな問題が発生していないからである。

しかし口臭を教えることはデリケートゾーンを抉ることと同じであり、指摘することは相手の恥部を覗き込むどころか公衆の面前に露呈することと同様であり、指摘された相手は万死に等しいほどの屈辱を受ける。

場合によってはショックのあまり精神が崩壊してしまうかもしれない。

たかが「息が臭いですよ」と一言指摘するだけで相手の人生を崩壊させてしまうリスクを背負うくらいなら指摘しない方が楽だ。

ただ、指摘しないで我慢していると、相手の口臭は、相手の好むと好まざるとにかかわらず日に日に助長され、やがてあなたの精神を崩壊するほどの臭さに発展していくかもしれない。

指摘してもダメだし指摘しなくてもダメ。

これほどの困難が伴う口臭問題に直面するためには、高度なテクニックが必要なのである。

では、これまでどのようなテクニックが提案されてきたかを以下に順次紹介する。

ガムを渡す

直接言葉で言うのが難しいなら、道具に助けてもらう。

そこで、直接的に口臭を解決する道具であるガムを使うというのは良い手である。

やり方はこうだ。
まず、自分がガムを噛む。
そして相手に「あなたもいかがですか? とっても美味しいですよ」とキシリトール入りの人工甘味料オンリーのミントガムを渡すのだ。

しかしこれでは反撃を食らう危険性が高い。

まず、それがビジネスシーンだった場合。

息の臭いクライアントとの会議中、おもむろにあなたはガムを噛み始める。

それを見たクライアントは、「なんてマナーの悪いやつなんだ。重要な会議中にいきなりガムを噛むなんて」と憤る。

その状況であなたは、心の中で憤っている相手に対してガムを「どうぞ」と渡すことになる。

これでもう息の臭いクライアントは怒り心頭に発し、会議中にガムを噛むことのマナーの悪さや、大切な相手に対してその悪いことをやらせようとする腐った性根についての説教を始めるだろう。

怒りを伴った説教によって臭い息が会議室中に蔓延するであろう。
のみならず、臭いつばがたくさん飛んできてあなたのスーツを汚すに違いない。

そして最悪な場合、クライアントはもうあなたに仕事を頼まなくなり、あなたは廃業を余儀なくされる。

たかがガムを渡しただけでこの仕打ちを受けるリスクをあなたは背負う気になるだろうか。

また、カジュアルなシーンだった場合。

相手は「お、ガムいいねえ。しかし、こんなカジュアルなシーンで、まじめくさったキシリトールガムなど噛む気になれるかい? やっぱ常夏の気分でパーっと行こうよ」と弾けだし、近くのコンビニで砂糖のたっぷり入った甘いパイナップルの板ガムでも買ってきて噛み始めるだろう。

甘いものを食べると息が臭くなることは周知の事実である。

これによって、あなたは、相手の口臭を助長させたことになり、あなたの苦しみは増大するであろう。

うちわで口臭を防御する

相手の口から放たれる悪臭をこもった空気をこちらの寄せ付けずに跳ね返すという目的で、うちわで眼前を仰ぎまくる、という手段もある。

しかしこれは相手からの反撃を食らう危険性が高い。

「今日は暑いですね」などと言いながら相手の顔をうちわで扇ぐ。
すると、日本はお礼を受けたらお礼を倍返しする文化だから、相手は「ありがとうございます。涼しいですねえ。では私もあなたを扇いであげますよ」などと言って懐から扇子などを取り出し、あなたのうちわの扇ぎ具合よりも強い力でこちらを扇ぎ始めるであろう。

すると臭い空気があなたに飛んでくることになるため、それをはじき返すためにますます強い力であなたは扇ぐ。
相手も「いいですねえ。涼しいですよ。私も負けませんよ」などと嬉しそうに言いながらますますハイスピードで扇ぐ。

したがって、あなたと息の臭い相手との撃ち合いが始まる。

ドラゴンボールでかめはめ波とギャリック砲を撃ちあったあの名シーンのように、あなたと相手との間には、臭い空気というエネルギーがたまっている。

どちらか気を抜いたほうが、そのエネルギーを食らう。

しかも相手は興奮しながら扇子をあおいでいるから、呼吸も速くなってますます口臭が場に生産されてくる。

あなたと相手との中間部の臭さエネルギーの絶対量はますます増えていくのだ。

やがて、ふくらみに膨らんだ臭さエネルギーは、扇ぎ始め初期の絶対量の10倍に達する。

そしてあなたは限界を超えた界王拳に体が耐えられなくなり、力つきる。

そして10倍の臭さエネルギーをあなたは吸い込み、気絶するほどの偏頭痛に苦しむことになる。

後ずさる

ならば相手から後ずさってしまえばいいのではないか。

しかしこれは相手からの反撃を食らう危険性が高い。

まず、会話が始まると、心理的に互いの距離は、その会話の開始初期段階がデフォルトであると不自然であるように認識される。

会話開始初期のあなたと相手との距離が1メートルだった場合、その1メートルが維持されないと心理的に齟齬を感じてしまうのだ。

だからあなたがちょっと離れようものなら、相手はその距離を元どおりに戻すために詰め寄る。

この会話が密室の会議室だった場合、やがてあなたは部屋の隅っこの、空気まで閉じ込められるような袋小路に追い込まれ、臭い空気を延々と吸い込むことになる。

この会話が駅のホームだった場合、後ずさりしている間にホームから転落することにもなりかねないし、この会話が喫茶店だった場合、隣の席のテーブルにあなたの体が当たって、隣人のコーヒーをこぼし、このコーヒーが隣人のベルサーチのスーツに溢れて多大なるクリーニング代を請求されるかもしれない。

顔を背ける、鼻を手で覆う、マスクをする

顔を背けたり鼻を手で覆ったり、いつもマスクをしたりすることで、相手にそれとなく「あなたの息は臭い」ということを伝える方法も考えられる。

しかしこれは相手から反撃を食らう可能性が高い。

つまりこれは上記「ガムを渡す」の場合と同様、ビジネスマナー上問題がある。
ビジネスの上ではバーバルコミュニケーションに加えて、ノンバーバルコミュニケーションがものをいう。

概ね、人は見た目が9割とか言われるように、仕事のできる人は、相手の仕草で仕事ができるか否かを判断し、容赦ない裁定を下す。

したがって、仕事のできるエリートビジネスマンである息の臭い相手は、あなたのことを「重要な商談中に顔を背けたり鼻を覆ったりマスクをしたり嫌そうな顔をしたりするとは何事だ」と憤り、今後あなたに仕事を依頼してこなくなる危険性がある。

あなたが基本的なビジネスのマナーも守れないことが噂で広がっていき、多方面から仕事の依頼が来なくなっていく。
そして仕事の激減したやがてあなたは路頭に迷うかもしれない。

たかがビジネスマナー、されどビジネスマナーである。

あなた自身が口臭の激しい人になる

毒をもって毒を制すと言われるように、あなたが相手の口臭よりもさらに臭い息を身につけるという手段もある。

相手があなたの息の臭さに辟易し、「なんて息の臭いやつなんだ。相手にどれほど迷惑をかけているのかわからないのか。私はこんな口臭で他人に迷惑をかけたくないから、人と会う前にちゃんと歯を磨いてモンダミンでうがいをした上で、ブレスケアによって胃からのニンニクの臭いを消そう」と思ってくれるかもしれないので、相手は今後口臭ケアをするようになるかもしれない。

しかしこれは考えるまでもなく全然ダメだ。

あなた自身が詰む。
ビジネスとかそういう次元の前に、歯周病とかになって歯の本数も減って食べるのが億劫になっていつも歯の痛さに悩んで不健康に悩んで寿命を縮める。

見た目で相手を威圧する

これ以上ダメな例をあげてもキリがないのでそろそろ結論に入らなければならない。

答えは簡単で、相手が臭いでくるなら、こちらは見た目で相手を圧倒すれば良い。

例えば、いつも汗をかきまくっているなど。

はっきり言って、汗がポタポタ垂れている相手には近づきたくない。
重要な書類が濡れるし、大切なスーツも汚れるし、なんか汚い。

だから息の臭い相手と会う時は、あなたはいつも汗をかいていれば良い。

汗をたくさんかきながらものすごい勢いで「本当にあなたと一緒に仕事がしたいし私もものすごく頑張ります」などと必死さをアピールしていけば、息の臭い相手は「こんなにも汗をかいて情熱的な人なんだから、仕事熱心なんだなあ。実際仕事内容もいつも真面目だし。仕事に非の打ち所がないから今後もビジネス提携をしよう。でも汗に触れたくないから近づかないようにしよう」と考える。

これによってあなたは、仕事も順調だし、息の臭い相手からも近づかれる危険性がなくなる。

さらに「本当に!本当に!ありがとうございます!」などと、仕事がいつも順調にいっているお礼などを心から示すごとく、いつも口臭のする相手に向かって頭を上下にぶん回してにじり寄っていけば、汗が相手の口の中に飛んでいく。

これで「きたねえ!」と思った相手は、商談後に必死でトイレでうがいや歯磨きをするだろうから、相手の口臭がケアされて自然に口臭が治る。

ただ、あなたはその必死さが相手に伝わるように、いつも努力家で誠実で相手思いの人間になるように磨きをかけなければならない。

あるいはもうあなたがライザップとかで筋肉隆々になった上で日サロなどに通って黒光りする肉体を手に入れて超強そうな見た目になり、さらにいつも宝石とか高級スーツとか香水をプンプンさせたりして、白い歯をキラリとさせれば、なんか超できそうなんだか怖そうなんだかする見た目になれば、安易にあなたは相手から近寄られなくなる。

そればかりか、「私もああなりたい」と相手はあなたを尊敬して、あなたを真似するようになる。
そして相手はあなたのような白い歯を手にいれるために歯科医に通ったりするなど努力を重ねるうちに、口臭が消えていくであろう。

文字通り「近寄りがたい」という畏怖をプラスの方向で相手からもたれるようになれば、もう買ったも同然で、あなたの仕事もうなぎのぼりだし、相手の口臭も消えていくしで、ウィンウィンである。

そうするためには、あなたは多くの宝石やスーツを買ったりジム通いができたりするようにお金持ちになるよう努力をしなければならない。

結論。磨くしかない

つまり、口臭を消すには磨くしかないのである。

自分の口臭を消すには当然ながら自分の歯磨きをしなければならない。
ただ他人の口臭を消すために他人の歯を磨くわけにはいかない。

それならば、自分磨きをする。自分磨きをすることによって、相手はあなたを尊敬して「私も自分磨きをしよう」と思うようになり、必然的に歯のケアとかをするようになって口臭がなくなり、やがてみんなに恩恵がもたらされて世界が平和になっていく。

何を意味不明なことをこのブログの作者は書いているのか、頭がおかしいんじゃないか、と思われたかもしれない。

時折、明らかにケアできたはずなのに口が臭い人と会うと、「なぜこの人は口臭ケアをしなかったのだろうか。私のことをひどく下に見ているため、口臭ケアをする必要のない相手だとみられているのか。あるいは口臭によって私に偏頭痛を与えて仕事の進捗を遅らせてやろうかとでも企んでいるのではなかろうか」とか色々考えているうちに、たまに頭がおかしくなるのだということを付記してこの記事の締めとしたい。

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