ジェネリック医薬品の差額通知が子どもへの利用をおすすめして来た
唐突に「ジェネリック(後発)医薬品に関するお知らせ」と題した通知書が送付されてきた。
2歳児の子供宛に。
Contents
ジェネリック医薬品の差額計算と差額通知の目的
ざっと眺めると、なんとこれまでに薬局で購入負担した医薬品名とその価格が全て記載された表がある。
なんで私の、というか息子の個人情報をここまで知っているのか。
「お前が隠していた事実は全て把握しているぞ。この通りだ」と言わんばかりに、医薬品名が余すところなく列挙されている。
この通知の目的はなんなんだ。。。。
個人情報は簡単に漏れるから注意しろ、ということを促しているのか。。。
いや、心を落ち着けてよく読んでみると、どうも厚生労働省だか自治体だかの委託を受けた会社が通知してきているようだ。
したがって、個人情報が漏れたとかそういう話ではない。
それでさらに冷静になってよく読むと、これは高額な先発医薬品ばかりを購入している顧客に対して、「もしお前が後発医薬品を使ってたら、こんなにお得だったんだよ」と、これまでの損失を露呈させることが狙いらしい。
つまり、後発医薬品というバーゲンセールのような価格の医薬品があって、その効果が先発医薬品と同等なのにもかかわらず、ブランド品の先発医薬品ばかりを買い漁るブランド好きの日本人に対して反省をさせ、もっと節約しましょうと促すキャンペーンのようだ。
ジェネリック医薬品を使うとどれだけ自己負担がお得になったかの差額計算
され、集計期間が記載されていないので、一体いつからいつまでの期間に薬局に支払った自己負担分まで含んでいるのか不明だが、どうやら私が負担した額と、もしジェネリック医薬品を使っていたら節約できたはずの額は、以下の通りらしい。
- 先発薬剤費:4061円
- 後発薬剤費:1218円
- 削減効果:2843円
なんと削減効果は2843円もあったのだ!
ちなみに、ある一月分だけ、具体的には4月分だけをとってみると、もしジェネリック医薬品に変えていたら567円もお安くなっていたとのことだ。
なんというバカなことをしていたんだ。。。
ジェネリック医薬品が先発医薬品と効果の面で変わりがないことは熟知している。
だからジェネリックにしておくべきだったのに。。。
後悔の念に苛まれながら、医薬品の内訳を見てみる。
以下の通りの表が記載されている。
先発医薬品名称 | 単価 | 数量 | 負担金額(a) |
---|---|---|---|
ムコダインシロップ5% | 6 | 54 | 64 |
セフゾン細粒小児用10% 100mg | 104.9 | 4 | 83 |
ヒルドイドソフト軟膏0.3% | 23.7 | 140 | 663 |
小計 | 810 |
ジェネリック医薬品名称 | 製薬会社名 | 単価 | 数量 | 負担金額(b) | 差額(a-b) |
---|---|---|---|---|---|
C-チステンシロップ5% | 鶴原製薬 | 2.6 | 54 | 28 | 36 |
セフジニル細粒小児用10%「JG」100mg | 日本ジェネリック | 49.1 | 4 | 39 | 44 |
セレロイズ軟膏0.3% | シオノケミカル他 | 6.3 | 140 | 176 | 487 |
小計 | 243 | 567 |
どうだ。
567円も節約できたんだぞ。
一月で567円も削減できていたら、子供の好きな野菜ジュース(伊藤園)930g入りが3本は買えたし、ナイススティックに至っては7本くらいは買えた。
莫大な損失を被ったんだ。
そうやって情弱なお前は先発医薬品のブランド名にばかり惹かれて本質を見ず、ジェネリックをないがしろにしてきたんだ。
だからお前はダメなんだ。
いつもブランドに踊らされて、そのブランドのタグさえなければもっと格安で同品質のものが買えたのに、ブランド名しか見ない。
お前あれだろ。
家電を買うときにネットで確認しないタイプだろ。
家電量販店に行って他の店舗との比較をしないばかりか、インターネットの価格ドットコムとかの比較サイトで最安価格を確認した上で最安の価格で買うとか、そういうことをしないタイプだろ。
銀行に行ったら投資信託の資産運用を勧められたので、まあ大きな銀行だし信頼出来る証券会社名だしまあいいかって言いなりになるままに高い手数料払うタイプだろ。インターネット上には無名だけど全く同じ品質の投資信託が手数料無料で販売されてるのに。
もっと本質を調べる努力をしないと、頭のいい人たちに食い物にされるぞ!
と言われている気がした。
子供(乳幼児)がジェネリック医薬品を選ぶメリットとデメリット
ところで、上記通知は、あせもとか肌荒れとか、蕁麻疹とか、肌関係のトラブルが起きやすい乳幼児の子供宛に来たのだけど、そもそも小学生になる前の乳幼児というのは医療費が無料なので、ジェネリックにしようがしまいがこちらの自己負担は0円なのだった。マル乳とかいうのだと思う。
だからどんなにこちらの情弱ぶりを指摘されようとも、全然痛くもかゆくもないのだけど、ではあえてジェネリックを選択する理由を考えてみる。
もしも大人の自分だったら、確実にジェネリックを選択している。
というか、たまに病院に行って診察を受けて、その後処方箋持って薬局に行くと、必ず「ジェネリックにするか否か」を訊かれるので、必ずジェネリックにしている。
だから別にジェネリックの品質を疑っているわけじゃなくて、もしも価格が変わらなくてもジェネリックにするか否か訊かれたらジェネリックを選択していたと思うのだけど、なぜかいつも訊かれないでそのまま先発医薬品が処方されてくる。
これはどういうことだろうか。
どちらにせよ無料だからこちらが先発医薬品を選ぶことを想定して最初から訊いてこないだけなのだろうか。
それとも、私が行く病院および薬局は、成し遂げた都心一等地である一方、子供の通院する病院および薬局は田舎にあるから、ジェネリックにするか否かを確認すると云うフローに関してオペレーションが整っていないだけなのだろうか。
こちらからジェネリックにすることを率先して宣言したほうがいいのか。
しかしそのメリットは何か。
デメリットはあまりない。新薬とほぼ同一の効能や効果を持つわけなので。(まあ新薬の方が微妙に追加された効能を取り入れている場合があって、それには劣るかもしれないが、概ね同一と考えてよい。)
メリットは、国の医療費削減に貢献できるというボランティア精神に基づく心地よい気持ちを味わえるということが思いつく。
俺様は国に負担をかけずに生活できている、つまり自立している。いつまでも先発医薬品で国に負担をかけているお前らとは違うんだと自信を持ってドヤ顔ができる。
あとは、小学生になってから医療費が全額助成にならなくなった頃までにそのジェネリック医薬品に慣れ親しんでおくという目的で、今の内から先発医薬品は使わずにジェネリックを自然に取り入れておくという準備ができる点が挙げられそうだ。
他はよく知らない。