足の裏にトゲが刺さって痛いけど取れないから放置したら自然に抜けた
2018/05/30
歩いていたらどうも足の裏がチクチク痛いので見たらトゲが刺さっていた。
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足の裏にトゲが刺さった原因と対策
さて、足の裏にトゲが刺さったということは、トゲが刺さったという原因があったということになる。
すなわち、素足でトゲの上を歩いていたということだ。
裸足でのはらを駆け回ることが趣味の小学生ならそういうこともあり得るだろう。
しかし私は30歳代のおっさんであり、裸足で屋外を走り回る趣味はない。
しかも、靴を買う金もある。
したがって、このトゲが刺さった原因は、屋外を裸足で歩くことによるものではない。
ということは、屋内で刺さったことになる。
つい30分ほど前には、このような痛みは感じなかった。
どのような痛みかというと、何もしていない時は何も感じないのだが、歩くことによってそのトゲが刺さった部分と床とが接触すると、チクリという軽い痛みが走る。
患部を見ると、焦げ茶色のトゲが刺さっている。
その周囲は直径1センチ程度、赤紫色に皮膚の色が変色している。
これがやがてさらに腫れていき、そして膿となって白く変色し、グジュグジュした傷になっていくのではないかと考えた。
そうすると恐ろしくなった。
この恐ろしいトゲはどこから来たものなのか。
原因は簡単にわかった。
我が家は築50年程度であり、主な面積を和室が占める。
和室には古い畳、そして部屋の枠を形どるように木材の枠がある。
畳は所々ボロくなっており、そこから枯れたい草がトゲのように出ている箇所がある。
最初はそれが刺さったのかと考えたが、い草の色はもう少し明るい肌色に近い。
一方、木材の枠は焦げ茶色に塗られている。
これが刺さったのだ。
そして、古い家屋では、このように木材がボロくなったことによってトゲが飛び出ることは防ぎようがない。
今後は木枠を踏まないように人間の側が注意するしかない。
だが大人であればそのように部分的な場所を踏まずに生活するという心がけが可能だが、我が家には2歳児の幼児がいる。
今回、トゲが刺さったのが私で良かった。
もしも子どもに刺さっていたらと思うと怖くなるとともに、子どもに踏ませないようにするにはどうすればいいのか。
木枠全てをテープ等で覆うなどということは気の遠くなるような作業だ。
2歳の子どもに、「トゲに気をつけろ」などと言い聞かせても理解出来るわけがない。
そう考えたときに、なぜあちこち家内を走り回る2歳児の子どもがこれまでトゲが刺さらずに済んでいたのかを考えた。
すると恐ろしい推論が導かれた。
子どもはトゲがあるような危険な場所を避けて歩いているからトゲが刺さらずに済んでいるのであり、トゲの場所を察知できずに足の裏にトゲが刺さっている30歳代のおっさんの方が知能としては馬鹿、という推論だ。
私は自分を馬鹿だとは思っていたが、2歳の子供に負けるほどの馬鹿さだったのか。
この馬鹿な頭で今後どうやってトゲに刺さらずに済むかという対策法について考えることは可能なのか。
かなりの難題に直面した。
足の裏に刺さった棘の抜き方
しかし今後の対策を講じる前に、まずは現状を見なければならない。
この足の裏に刺さっていたトゲを抜かないと痛みがひどくなる。
トゲを注意深く観察すると、2ミリ程度の長さがある。
そして、皮膚にほぼ全面が埋まっているため、指で抜くことはできない。
しかし、真横から見ると、0.1ミリ程度だけトゲが足の皮膚表面から斜め上に突出している。
この0.1ミリを狙って挟み込み、引き抜くしかない。
どうやって引き抜くか。
爪で挟んで引き抜くにはトゲの突出部分が短すぎるため、ピンセットを使うことを考えた。
ところが、どこを探してもない。
どの家庭にも必ずあるはずのピンセットが、どこを探しても見当たらない。
ちなみに、昔同じようにトゲが刺さったときにこういう専用のピンセットでトゲを抜いてもらったようなこともある。
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これは非常に役に立った。
しかし今は専用でなくても良い。汎用の一般的なピンセットで良いからピンセットが欲しい。
そこで家族に確認した。
すると、概ね次の回答が得られた。
- ピンセットの必要性を感じないから持っていない
- 仮に必要であってもピンセットを買うような金はこの家にはない
- 2歳でもトゲに刺さらずに過ごせているこの家の中で30歳を超えてトゲに刺さって悶絶しているのは馬鹿
- ピンセットを買う金が欲しければちゃんと稼いでこい
ピンセットがないのであれば、頭を使って他のもので代用しなければならない。
ピンセットと似た形状であり、細かいものを挟めるものはないか。
あった。爪切りだ。
爪切りと針で足の裏のトゲを抜く
早速爪切りで、皮膚から露出した0.1mm程度のトゲの先端を挟もうとする。
しかし、0.1ミリでは短すぎて無理。
強気に皮膚に近づけすぎると、皮膚を爪切りで挟んでしまって怪我をする恐れもある。
そこで、痛みを感じない薄皮を破いて、この0.1ミリを0.2ミリに増やす作成を練った。
我が家には裁縫用の針がある。
さらに待ち針までもある。
そこで、待ち針の先端の尖った部分で皮膚の薄皮を慎重に破り、トゲをさらに露出させることを試みた。
かなりイケそうだった。
そして、0.2ミリ程度になった。
しかしそれでも爪切りで挟むことは困難だ。
それもそのハズだった。
爪切りの形状とピンセットとでは異なる。
ピンセットは、挟む部分が軸方向の最先端に位置する。
一方の爪切りは、挟む部分が凹部になっている。
つまり、爪切りでは、挟む部分の周囲の方が先っぽに突出しているため、そこが邪魔をしてうまくトゲを挟めないのだ。
よって、爪切りでトゲを捕らえるには、もっとトゲを露出させなければならない。
0.3ミリは露出させないといけない。
できれば0.4ミリは欲しい。
そして待ち針で薄皮をむく。
だがこれ以上は痛みを感じる皮膚に突入しそうだった。
しかも悪いことに、親が何をやっているのか気になって仕方がない2歳児が邪魔をしてきて手元が狂う。
このままでは針が足に刺さって血が出るし、血が出るだけじゃなくて結構痛いだろうし、子供が針や爪切りで怪我をする恐れもある。
別の対策を講じる必要が生じた。
病院の皮膚科で足の裏のトゲを抜いてもらう
家族から、「病院に行ってくれば」と進言された。
たかがトゲくらいでいい大人が病院に行くのか、馬鹿にされそうだ。
しかし、以前魚の骨が喉に刺さった際に、たかが魚の骨くらいで病院に行ったら迷惑だろうなあ、馬鹿にされるだろうなあと思って仕方なく病院に行ったら、思いの外重症で、「なんでもっと早く来なかった。このままだともしかしたら入院してもらうかもしれない」と言われながらも2週間以上通院した記憶がある。
(その際の顛末は、魚の骨が喉に刺さって出血して39度の高熱が出て、採血後に貧血になって倒れた話。に書きました。)
なので、些細なことだと思って自分で解決せずに、病院に真っ先に行くのは有効な手段といえた。
しかし深刻な問題があった。
私は病院が嫌い。
なので、行かずに済むならそれが良かったし、その日は土曜日でフリーだったから家族と遊べるし、病院で何時間も待たされるのとか嫌。
病院に行きたくない。
放置していればトゲは勝手に抜ける
さらに家族から次のように言われた。
トゲは無理して抜かずとも、放っておけば自然に取れる
すなわち、人間の体には異物を体外に排除する機能が備わっており、トゲなどが体表面に刺さったからといって慌てるものではない。
放っておけば、トゲが刺さった傷が再生されると同時に、その過程でトゲが外に押し出されていく、という論である。
なるほどこれは納得できる理論だ。
人間の細胞は日々の新陳代謝で生まれ変わっており、1ヶ月もすれば、完全に皮膚の細胞は全く別のものに生まれ変わっているというわけだ。
そこにおいて、周囲がどんどん進化しているのに、代謝機能を有しないような馬鹿たれのトゲは時代遅れの老害となり、スピンアウトしていくというわけで、外資系企業の人事を見ているようだ。
これは良い。
最悪、歩く際にこの痛い部分を地面につけないようにしていれば痛みは防げる。
さっき針と爪切りで弄ったせいで、痛みは悪化しているものの、これは一時的なものであり、放置していれば済むはずだ。
足の裏のトゲをピンセットで抜く
その1週間後、痛みは全くなくなったものの、やはりトゲが気になって仕方がない。
そこで、運良く実家に帰省していたことに伴って、その実家で使用されているピンセットを借りることが可能だったので、抜いてみることにした。
しかし、その露出された0.2ミリくらいの部分が切れて取れただけで、残りの1.8ミリメートルくらいは皮膚に残ったままとなってしまった。
やっぱりとげぬき専用のピンセットでないと取りにくかったのだ。
トゲ抜きピンセットはそんなに高くないものもあるのでやっぱり今後は常備すべきだ。
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それにしても、これはまさか、トゲが皮膚の内側に残って同化してしまったのではないか?
先に、「異物は時間が経てば排除される」論に納得したと書いた。
しかし、私が小学生の頃、鉛筆の芯が手に刺さって芯が折れ、そのまま1年以上も手の皮膚の内側に鉛筆の芯が残っていることを教えてくれた同級生がいた。
確かにその友人の皮膚内に、一部黒い点が見られた。
異物が排除されない場合もあるということだ。
そうすると、このように皮膚の一部と化したトゲは今後私と共に生活していくことになるのだが、これで何か不具合はあるのだろうか。
考えられる点は以下だ。
- どんなにダイエットしようとしても、トゲは代謝しないため、トゲの重さ分だけ体重が減らない
- 皮膚が動いた際にトゲの先端が皮膚に刺さって怪我をする、ということが延々と繰り返されて、皮膚内の傷が周期的に発生する
- トゲの傷口からばい菌が入って死ぬかもしれない
いろいろ不具合がありそうだ。
やっぱり病院に行こう。
トゲを放置してたら3週間で皮膚から抜けていた
そう決意してから1週間くらい経ってから「そういえば皮膚の病院に行くんだっけ」と思い出して足の裏を見たら、もはやそこに棘が存在していないことに気づいた。
いつの間にか棘は抜けていた。
皮膚にトゲが刺さってから3週間後くらいのことであった。
約1ヶ月で体の皮膚が全く新しく生まれ変わることを考えると、75%くらいが生まれ変わっていた時期であり、棘が刺さっていた箇所もすでに新陳代謝が起こっていたと認められる。
すでに棘は周囲の皮膚にとって時代遅れの老害となって排除されていたのだ。
あのように一時期私を悩ませたトゲですらもたったの3週間で老害となっていとも簡単に排除される摂理なのであり、今活躍している人間でも日々勉強して代謝をしないと世の中から簡単に排除されるのだから、世の中から取り残されないように毎日努力しないとまずいよ、すぐに老害になるよ、という教訓を教えられた気がした。