東京都杉並区の梅里公園の梅まつりはおすすめの梅見スポットである
2017/03/02
東京都杉並区の梅里公園(最寄駅:丸ノ内線新高円寺駅又は東高円寺駅)にて開催された梅まつりに行ったところ、ものすごかった。
梅干し、甘酒、ひなあられに行列ができる
梅里公園といえば、綺麗な滑り台とブランコがあり、梅の木がそこかしこに立っている素晴らしい公園でお馴染みである。
ここにおいて、毎年2月下旬ごろになると「梅まつり」なる祭りが開催される。
我々はこの祭りにおいて、過去2年間、辛酸を舐め続けていた。
理由は、「ひなあられ」をもらえなかったことである。
毎年開催時間は10時スタート。
その後、無料の花や甘酒、緑茶や饅頭等が振舞われる。
しかし過去2年間、我々は午前11時半ごろに到着していた。
すると、子供たちが遊具で遊びながら「ひなあられ」を食べているのに気づく。
しかしもう配布は終わっている。
毎年、11時半ごろにはすでに品切れになるのだ。
したがって、我々は「ひなあられ」というタダ飯にありつくことができず、辛酸を舐めていたということだ。
2年もだ。
しかも、最初の年は甘酒やお茶会には参加できたものの、昨年は全てが終了した後だった。
甘酒もお茶も饅頭も食べ損ねたわけだ。
しかし2017年、今年の我々の決意は固かった。臥薪嘗胆である。
そして、午前9時50分という、開始時刻前に到着することができたのである。
すでに、屋台のようなところに列ができていた。
これほどの激戦区であったことを思い知らされる。
これでは、昼前に行ったのでは梅まつりを満足して楽しめるわけはなかった。
認識が甘かった。
勝ち組は開始時間前から並ぶ。
しかし、あからさまにここで並び始めると、無料のタダ飯にありつくハイエナのように思われてしまう可能性が高い。
世間体を気にする我々は、がめついと思われるわけにはいかなかった。
したがって、まずは列に並ばず、梅の木を鑑賞することにした。
思いのまま
とても綺麗だなあと思ったし、「花は白や淡紅色に咲き分ける八重咲」だなあとも思った。
また、バラ科だなあとも思った。
烈公梅
とても綺麗だなあと思ったし、「花は紅色の一重咲」だなあとも思った。
結実した際には、実ウメとしても利用できるんだろうなあとも思った。
しかしこんなところで油を売っている間に、行列は増える。
甘酒のあたりに並んでいることから、絶対に甘酒にちがいない。
しかしまだだ。
まだ並ぶには時期尚早すぎる。
今並んだら、がめついと思われるにちがいない。
焦ってはいけない。
もう少し辛抱する。
未開紅
とても綺麗だなと思ったし、「ウメの豊後系園芸品種」だなとも思った。
そうこうしているうちに、行列がアレヨアレヨという間に増えている。
まさに分刻みの様相だ。
分速10人くらいの割合で増えているような雰囲気だった。
そろそろ並ばないとまずい。
また辛酸を舐めることになりかねない。
そこで列に並んだ。
しかし何かおかしいのは、最前列の人は甘酒とは別の位置に並んでいる。
ということは、この列は甘酒ではない。
一体何に並んでいるのかと近くの人に尋ねると、「梅干し」であるとのことだった。
梅干しにはあまり興味がない。
だが、タダでもらえるのなら貰うに決まっている。
そう考えた直後、「100円かかる」とのことだった。
有料ならば並ぶのやめようとも心が揺らいだが、ここで並ぶのをやめたら、「無料でないともらわないその魂胆が卑劣」とみなされる可能性が高いので、列を維持することにした。
また、「この梅干しはとても美味しい」と評判とのことだった。
手づくり 安心安全 地産地消 梅!梅!うめ〜〜〜!!
これは相当美味しそうな雰囲気がする。
小学校の人たちによる手づくりのようだ。
5粒で100円。
あとで食べたところ、本当に美味しかった。
買ってよかった。
その後、甘酒を抜かりなくゲット。
これが本当に美味いのだ。
こんな濃くて美味しい甘酒は未だかつて飲んだことがない。
この甘酒を毎年楽しみにしている向きも多いにちがいない。
なんとパンジーまでもらえた。
先ほど梅干しがうまいことを教えてくれた情報屋の話によれば、「ここでもらえる花は長持ちすることでお馴染み」とのことであり、これはもらわない手はない。
そして念願のひなあられをゲットした。
2年越しの願いを叶えたわけである。
やはり梅まつりは早めに行くに限る。
お茶席がすごい
なんと梅まつりでは、即席のお茶席が準備される。
これが本格的である。
お茶受けのお菓子に、2年前はなんとあの「ふくしま名物 柏屋薄皮饅頭」のカラフルな饅頭が用意されていたことを強調しておきたい。
あれは美味い。
そしてあれから2年間かけて、あの味を再び味わえることを首を長くして待っていた。
しかし今年は「山本の塩饅頭」であった。
若干落胆したことは否めないものの、しかしこれを一口含むとそのサクサクした食感とアンコの甘さが病みつきになる。
美味い。
これは凄まじいお菓子である。
そして念願のお茶。
これはもうとてつもなく濃厚で美味しく、山本の塩饅頭にうってつけのお茶であると言わざるをえない。
芸術的なお点前である。
そしてこの器が最高である。
まさに屋外での梅見にうってつけの器といえる。
遠くから小学生の合唱団による歌が披露されていた。
気分は最高潮だ。
消防団員による消火器体験と防災食
今年の梅まつりはとてつもなくいいぞ。
なんとあの、地域の祭りでおなじみの消火器体験まで来ている。
そろそろ消火器の練習をしたかったところだ。
地域のイベント情報を隅々までチェックし、消火器体験ができるイベントを抜かりなく掬い続けて来た我々にとって、消火器による消火手順など、朝飯前だ。
プロレベルの消火活動に、消防団員の方も驚きを隠せなかっただろう。
すると、なんと防災食がもらえた。
これは予想していなかった奇跡的な幸運である。
クラッカーと味噌汁、そしてポケットティッシュに加え、なんと缶詰のパンが配布された。
これは今まで見てこなかった貴重なレアアイテムである。
防災食といえば、クラッカーと炊き込みご飯の組み合わせがメジャーなところだが、この缶入りパンをゲットしたのは初めてだ。
梅まつりの力強さを肌で感じた1日であった。
梅里公園はオススメである。
住所:〒166-0011 杉並区梅里1丁目1番55号