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卒乳・断乳の方法・進め方・メリット。その後の子供の変化やケア等

   

卒乳・断乳の方法・進め方・メリット。その後の子供の変化やケア等

いかにして卒乳及び断乳をするかというのが乳幼児の育児における最大の課題の一つであると思われるが、苦労の末、それを成功に導いたので、そのコツ・秘訣などについて記録をしたい。

条件としては、子供は男子であって2歳後半から徐々に開始した。

世の中にはあっさりと子供からおっぱい離れをして寂しさを覚える母親もいるらしいが、我が家は全く自分からおっぱい離れをしようとせず、放っておけばズルズルと幼稚園に入園しても卒乳できないことが予測された。

なお、上記で「成功に導いた」と記載したが、努力したのは妻であり、旦那は全く役に立たなかった。

この記事はその役立たずの旦那(パパ)が、妻(ママ)への綿密な取材と妻からの許可を得て記述するものである。

卒乳・断乳しなければならない理由

まず、なぜ卒乳しなければならないのかというのが父親目線からすると疑問だった。

一度やめてしまったら、その後の数十年間、母親は死ぬまでおっぱいが出なくなるわけだし、子供も母乳を飲むことはなくなるわけだから、母乳をあげられればあげられるだけあげたほうがいいのではないかとすら考えていた。

早く仕事に復帰しなければならない、保育園までにやめなければならない、他の子はやめている。

そういう社会的なシステムによる圧力から無理やりおっぱいを引き剥がすことの弊害が、30代や40代の脂の乗り切った部長クラスのビジネスマンの一部が夜な夜な高い金を払って他人のおっぱいを拝みに行く下品な行為に走っているという結果につながっているのではないかとすら考えていた。

だから子供が勝手に飽きるまで与え続けるのが生命の自然の摂理として最善の策だと考えていた。

むしろ、中学生になっても母乳を与えているという子供がいれば、物珍しさにギネス記録にも乗ったりとか、場合によってはおっぱいタレントとしてテレビデビューをし、その道のプロとしてお金も稼げるのではないか、とすら考えていた。

だからおっぱいをやめなければならない理由はない。と父親は考える。

しかし母親からすると、もう2歳後半になっても一日になんどもおっぱいを要求されることが体力的にも精神的にも苦痛であって、忙しいのにいちいち母乳をよこせと言われると時間が足りなくなってイライラするということだった。

また、乳幼児の集団歯科検診に行った際に、未だ授乳をしていることを伝えると、唖然とした表情で「いつまでもおっぱい与え続けてると虫歯になるで」とおばちゃんに言われることもストレスということだった。

やはり色々考えると、将来おっぱいを求めにそういった店に通うリスクを抱えても、母子の健康を考えると、今おっぱいをやめるべき合理的な理由があるように思えた。

卒乳・断乳の方法・進め方

さて、具体的に卒乳を進めるのは難しい。

中には、乳首にわさびやからしを塗るとか、怖い絵をおっぱいに書くとかすることで成功した事例もあるようだが、割と賢くなった2歳後半になると、そういった小手先の技術は通用しないように思えた。

したがって、すでに言葉を理解する年齢に達したのならば、言葉で少しずつ諭すのが理想である。

そこで、3歳になる直前にやめることを目途に、「3月になったら完全にやめようね」「年明けからは日中のおっぱいはやめてみようね」「転んだ時とか嫌なことがあった時にすぐおっぱいを求めるのはやめようね」「おっぱいを噛んだりおっぱいにイタズラしたりしたらすぐ卒乳だからね」ということを言い聞かせてきた。

「卒乳」ということのイメージを数ヶ月かけて植え付けてきた。

しかし息子はおっぱいが飲めなくなるということの深刻さを理解しているとは到底思えなかった。

息子は、おっぱいを飲みながら嬉しそうにおっぱいの歌を歌い、楽しそうに「おっぱいにイタズラしたらすぐ卒乳♪」などと笑いながら繰り返していた。
おっぱいにイタズラをしながら。

昼間を授乳を突然やめる時の死闘

さて、具体的に何月何日には昼間のおっぱいをあげないよ、ということを、そのXデーの3ヶ月くらい前から言い続けてきて、実際のそのXデーになると、それを抜かりなく実行した。

当然子供は号泣である。

なぜ突然おっぱいをくれなくなったのか、なぜそんな冷たい仕打ちを突然行ってくるのか、という表情をしていた。

母親は「今日からは昼間のおっぱいをやめるって言い続けてきたし、〇〇ちゃんだってそれで良いよって納得してきてたでしょ」としきりに諭し続けた。

しかし子供は「おっぱい飲むよ」と主張し続けた。

両者の間の議論は数十分は平行線をたどり続けた。

やがて母親は「おっぱいなんかもう美味しくないでしょ」、「おっぱいはもう出ません」という、事実とは異なることや、感情的な内容のことを言い始めた。

子供はそれに対し、「おっぱいは美味しいし、おっぱいはまだ出る」と主張した。

やがて、「メルちゃん(ぬいぐるみの名前)もおっぱい飲みたいって言ってるよ」などと言い始めた。

「僕が飲みたいわけではない。僕がわがままを言っているわけではない。僕はおっぱいをやめるかどうかはどうでもいいのだが、みんなの人気者であるところのメルちゃん(ぬいぐるみ)がおっぱいを飲みたいと主張している。人気者であるメルちゃんの要求をなぜ一般庶民の母親が聞けないのか。権力構図を考えればメルちゃんの方が格上なのだから、格上の主張に一般庶民はおとなしくしたがって、おっぱいを出せ」

という論理を、息子は展開し始めた。

もはやカオスであった。

私は、そのカオスを見ながら、依然として、「40代とかの部長がヘラヘラしながらおっぱいを拝んでいる社会において、なぜ小さくて健気な子供がおっぱいを拝めないのか。子供に優しい社会などというフレーズは上っ面の張りぼてに過ぎないのか」と考えていた。

2日後、3日後には昼間のおっぱいをやめてくれる

そのような状況で、日中のおっぱいが飲めなくなったが、1日後はまだ泣いていたものの、2日後にはなんとなく納得したようで、3日後にはもう日中のおっぱいを要求しなくなった。

その代わり、「夜はおっぱいが飲める」と言い続け、夜のおっぱいを生きがいに、日中を乗り切っている雰囲気を出し始めた。

この1ヶ月後にはその夜のおっぱいももらえなくなるという状況を子供は理解しているのだろうか。

そして完全におっぱいをやめてしまったら生きがいまでもなくなってしまうのだろうか。

私は心の中で、「今おっぱいが飲めなくなっても、金とモテるテクニックさえあれば将来いくらでも美人のおっぱいが飲めるチャンスが開かれているのだから、臥薪嘗胆で一生懸命頑張って将来成し遂げろよ」とエールを送った。

授乳で眠っていた子供が断乳されると夜眠れるのか

1つの大きな懸念が、卒乳によって眠れるのかどうかという点にあった。

事実、それまで昼寝は母親の添い寝及び授乳によって行われていた。

トントンと胸を叩くやつで寝てくれた試しがない。

保育園に通っていた際はそのトントンで仕方なく昼寝していたようだが、家ではそんな子供騙しで眠りについたことはなかった。

案の定、昼間の卒乳後は昼寝をすることはなくなってしまった。

となると、完全卒乳によって夜もおっぱいが飲めなくなると、もはや眠らないのではないか。

しかしそんなことはなく、完全卒乳のXデーの夜、1時間以上は泣き続けたものの、泣き疲れてあっさり寝た。

3時間以上は泣き続けて朝まで寝ないのではないかという懸念があったし、その場合、全く寝かしつけができないだらしない父親の私はどうすべきかということを心配していたが、その心配はなかった。

完全卒乳に関しても、3日目には成し遂げられていた。

卒乳後の子供の変化

さて、上述の通り、日中の卒乳から完全卒乳まで1ヶ月強かけたわけである。

なんがつなんにちにおっぱいやめるよ、という宣言を言い聞かせた期間を含めると4ヶ月くらいはかけたのではないだろうか。

その日中及び完全なる卒乳の実施前後で子供にどういう変化が起きたか。

まず、昼寝を全くしなくなった。

これによって、夜も早めに寝ようとしてくれるようになった。

実際には、歯磨きを嫌がるし、眠気と戦ってぐずったりするので、夜は夜でカオス状態になってしまったというデメリットも生じるようになった。

また、卒乳後一週間くらいは、「メルちゃん(ぬいぐるみ)、僕はおっぱいやめたんだよ。。。もう飲めないんだよ。。。」という名残惜しさを滲み出すさみしいセリフを吐くようになった。

これについては、まあ社会的に成功して将来大金持ちになれば金の力で解決できることなので、問題はないだろうとは思えた。

しかし、やはり小さい子が寂しそうにしているのは親としては心が痛かった。

私は「可哀想だなあ」と思わずこぼしてしまったが、さらに苦労していた妻の心労を思えば、そういう他人事のようなことを言うべきではなかったと反省している。

卒乳のメリット・デメリット

メリットはやはり母親の体力的な辛さから解放されたことだろう。

やはりいつまでも母乳をあげているというのは体力的にも大変だし、カフェインやお酒が飲めないなどという食事制限がかかることも心理的にストレスである。

また、子供にとっても、虫歯のリスクから解放されたばかりか、以前は転んだ際にすぐ「おっぱい飲む」などと言って甘えん坊の感じになっていたのが、最近は転んでも以前よりは泣かなくなったような気がする。

デメリットは、昼寝を全くしなくなったし、夜は夜で眠気と戦ってなかなか寝なかったりもするし、ましてイヤイヤ期真っ盛りだから、日中に母親や父親が昼寝をする休憩時間がなくなってしまったことだろうか。

また、子供も約3年間かけて、おっぱいによって眠るという習慣を身につけてしまったから、おっぱいなしで昼寝をする方法がわからず、昼に眠くても眠れない苦労を味わっているかもしれない。

子乗せ自転車に乗せているときは振動で眠るのだけど、そういう魔法のような昼寝効果を普段も与えてやることができればいいのだが、そう言った解決策は未だ見いだせていない。

卒乳後のアフターケア

これは母親の母乳ケアのことである。

おっぱいをあげていないとやはりおっぱいが張るし、搾乳をうまくやらないとおっぱいが腐ってしまって病気になるとかも言われているそうだ。

また、うまく搾乳しないと、再びまた新しいおっぱいが作られ続けてしまうという懸念もある。

だからプロの助産師のところを予約してやってもらったところ、なんかうまくいったらしい。

まだまだ母乳が勢いよく出ることに驚きを隠せなかったらしいし、子供はその勢いよく出る母乳を見つめていたらしい。

その時は私は同席していなかったのでわからないが、それを見て子供はどういうことを思っただろうか。

勿体無い、あんなに美味しそうで精神安定剤であるところのおっぱいが無駄に浪費されている。

そう考えていたのだろうか。

やはり子供が悲しい思いをするのはパパとしては悲しいが、ママからすれば本当に毎日の授乳は大変なようなので、おっぱいも出せないようなパパごときが卒乳や断乳に関して余計なコメントをするべきではない。

私が子供に伝えたいことは、おっぱいという大切なものを大人や社会の勝手な都合で取り上げられたという悔しさ、理不尽さをバネに、将来努力して大金持ちになり、成功しておっぱいを拝めるようになれということである。

学校や会社などの社会ではいくらでも理不尽なことは起こりうるが、それに負けず、逆に理不尽な仕打ちをしてきた周りの奴らを見返してやるほどの意気込みが必要になる。

こうやって、おっぱい戦争を乗り越えてきた子供たちが21世紀を担ってくれるんだなあと思うと、卒乳も悪くない。

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