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社食ランチを無料にして節税を。お得感で社員を従順に。

      2016/04/24

社食ランチを無料にして節税を。お得感で社員を従順に。

会社が家庭のようだ

グーグル等の外資系企業とか、国内でも先進的そうなIT企業とかが社員食堂を無料にして提供する、といった取り組みをしているニュースを目にしては、うらやましい限りだなあ、私の会社でもこんな制度を導入したら仕事がはかどりそうだし健康になりそうだしお金もたまりそうだなあ、などと思ったものですが、最近はそこまでうらやましくもなくなってきた。

というのも、健康のために食べる、というよりかは、健康のために食べない、ということを実践し始めたからであって、特に、慌ただしい朝と仕事に集中すべき昼はあまり食べないようにしている。
夜は家族での団らんの時間なので、普通に食べるようにしているけれども。

そうなると、仮にこの「無料で社員食堂を解放しますよ」「ブッフェ形式で、いつ食べにきてもいいですよ」という制度が自分の職場に導入された場合、食べないわけにはいきません。

なお、ブッフェ形式が主流というのは、こういうまとめでもかいま見られます。

社食をタダにする理由が意外と深かった

なぜなら、それが社員全員に平等に与えられた福利厚生なのだから、社員としてはそれを活用しないと損になるわけです。
また、仮にブッフェ形式ならば、単価の高いものをなるべくたくさん食べた方が特になるわけです。
金銭的にいえば、よりたくさん食べた方が、他の社員よりもより多くの給料を得たことと同じことになるわけです。
最高なのは、朝も昼も夜もここで食べる、あるいはランチだけしか提供していない企業ならば、そのランチで出来うる限りたくさん食べることにより、朝あるいは夜、あるいは朝食と夕食いずれもを抜いて一日一食を貫くことにより、食費を限りなく0にして実質所得を増やすということが合理的になります。

つまり会社に食事を依存する上に、さらに会社に居続けた方が得になるシステムなのだよなあ。
加えて、社員を同じ食堂に集めることにより、どんどん社員同士の交流を活発にして仲良くさせる、社員同士が仲良くなればそこがまるで家庭のようになり、当然同じ会社に所属するもの同士ですから、会社の意向にどんどん忠実になって、会社に歯向かうような人物が少なくなって行く、ということになります。

昭和の日本は会社と家が同一視されており、その古くさい慣例が今でも残っていたりして、世界的に見ればそれは時代錯誤の慣習な気もするのですが、上記のような施策で時代の先を行くIT企業や外資系企業が会社を家庭的にさせているということは、昭和の日本企業はよりいっそう時代の先を行っていたというわけですなあ。

福利厚生費で計上して節税

というわけで、こんな美味しくて健康的なものをたくさんタダで食わせてくれる会社は本当に快適だ、もっと会社に居続けよう、という意識を社員に持たせることにより会社側としては非常に大助かりなのですが、ブッフェ形式で美味しい物を毎日用意するとなると、とてつもない金額がかかりそうです。

しかしながら、とてつもない金額がかかったとしても、それを会社の福利厚生で行っていることですよ、ということにしてしまえば、これ福利厚生費として損失計上することで会社は節税ができるわけです。
しかも、「そうやっておいしい料理をタダで提供しているのだから、みんな食費も自炊する手間もかからないよね。じゃあ食費分の給料を削減しておいてもいいよね」という論理も一応成り立つわけで、社員全員分の給与所得を抑えることができるという効果も得られるわけです。
また社員側としては、「自分で自炊するよりずっと美味しいし、外に食べに行くよりもたくさん食べれてしかもタダなんだから、給料からランチ代を払うよりは社員食堂がタダの方が結局は貯金できそう」という考え方に到達するのはそんなに難しいことではないので、やっぱり社員側にも嬉しいわけで、お互いウィンウィンですなあ。

私としては、そうやってたくさん食べるよりも、食べない方が健康的になれて仕事にも家庭にも集中できるしダイエットにもなるということを最近実感しているので、社食を無料にしてもらうよりかは手取り給料をその分上げてくれた方が嬉しいですが。

というわけで、簡単に節税できるしたくさんの人材を集められるということで、社食を持っている会社は社食を無料にして、社食が無い会社は外注してデリバリーでオードブル用意して、無料で社員に提供すればいいんじゃないかと思いました。
そうすれば朝から晩まで従順に働いてくれる優秀な戦士が育ちそうですね。

みんな会社に依存しまくってる

ところでどうして上記のようなことを書いたかというと、表参道で財布いらず?株式会社はてなの社内ランチがすごい!という記事を面白く読んだからです。

みんな、はてなランチに依存しまくってる~!

という一文が、社内ランチを無料にすることの本質をついているということで、この女子大生のあぐ味という人はすごそうだからもっと他の記事も読んでみようと思いました。

気になったのは、

「仕事場が表参道なので、毎日普通のランチなら破産してますね」と、ポロシャツ岑さん。
たしかに、普通に外食で済ませていれば月に2万円はいきそうなもの。

とのことですが、表参道であろうとも栃木県宇都宮市であろうとも宮城県仙台市であろうとも、月間稼働日約20日、毎日ランチを外食していれば2万円程度は行くわけです。
外食の価格帯に東京都心一等地と地方とでは大差がありません。
そして東京都心は外食産業が発達しており、味にかけてはしのぎを削り合っているわけです。
ということは、表参道のような都心一等地で働く人はむしろ、質の高い東京のレストランのランチが地方と同じ価格帯で食べられるのだから、2万円程度支払って毎日会社の外に出て外食した方がコスパは良いんじゃないかと思いました。

2万円のランチ代で家計が大変なのであれば、家計のやりくりに問題があるか、会社の給与に欠陥があるかのいずれかでしょう。

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