経済効果の薄いプレミアム付き商品券と使い道のない子育て応援券の転売
2016/05/26
今月はプレミアム付き商品券がいろんな自治体で発行されるらしいですが、ニュースによると、自治体によっては3時間並ぶほどの大行列らしい。
プレミアム付き商品券はお得だけど使い道がない
私が住む杉並区でも来週当たりプレミアム付き商品券が発売されるらしいですが、最初広報で見たときは、あこれ15%もプレミア付くのか、買うべきじゃん、と思ったけれども、使える店が限られているという点と管理が面倒くさいという理由で買うのやめた。
週末は割りとリーズナブルな商店街とかスーパーとかを利用するし、平日は保育園のお迎えの関係上、買い物に行けない、行けたとしても通勤途中のお店のみ、という制限がかかっていて、そういう店ではことごとく商品券が使えない。
結局使えるスーパーとかは割と遠かったり、そもそもの価格帯が比較的高めに設定されていたりするので、15%のプレミアムが実質的につくかどうかは疑わしいのでした。
加えて、大きなものを買うならば商品券を大量買いすべきだと思うのですが、そんな大きな金額のもの必要無いし食料品等の安い日用品だけしか当面使わない場合、500円綴りの単位での販売なので500円以下だとおつりが出ない。
急に「あ、ビヒダス無脂肪ヨーグルト0と美味しい低脂肪乳が欲しいな」と思っても、300円くらいにしかならないから、結局他に何か買い足して500円オーバーさせて端数を現金あるいはクレジットカードで買うとかなって、本来必要でなかったものまで買うハメになって割高になるのではないかと。
あと、財布の中に商品券を常に入れておかないと使いきれなさそうなのが面倒そうだ。
クレジットカードか現金なら、まあ迷わずカードを優先的に使って、使えない店では現金、だけで済みますが、ここでさらに商品券等の金券が入って来ると、どういう払い方をすべきかとか考える手間が発生するのが大変そう。
さらに、財布が膨らむのでポケットに財布が入らなくなるじゃんとなる。
話それますが、クオカードとか図書カードとかも面倒ですなあ。
結局使いどころ分からなくてずっと引き出しに眠ったままとかなっている間にインフレによる物価上昇で実質的な価値が目減りしてるとか。
ポイントや商品券には金利つきませんからね、なるべく早く使い切らなければ損をする、という焦燥感に常に追い立てられてストレスがかかるのも面倒そうです。
というわけで、結局使い道がなくなったりして本当に消費が加速されるのかよくわかりません。
転売は当然起きる
そして、もしも金券を手に入れた場合で当面使い道が無い時は、金券ショップか誰かに譲るかネット上で転売するかで手放すという行為は当然起きるわけですが、ニュースで面白かったのは、「税金を投入して発行したプレミアム付き商品券がネット上で転売されてる。けしからん」といって問題視している人たちで、そんなの誰でも予見できたんじゃないかと思うのだけどどうなのだろう。
しかしながら私の住む杉並区では「子育て応援券」という便利なものが発行されていて、これ便利すぎるけど使わない人は使わなそうなので、ものすごい無駄が産まれてそうだから使わない人は使う人に譲渡あるいは転売すればみんな嬉しいんじゃないかと思う。
が、譲渡や転売は禁止されてるのでそのルールを守ってるからなのか分からないけど、ネット上で転売されてるの見たこと無いし誰かが誰かにもらったとかあげたという話も聞いたことがない。
一応応援券と対象家庭は番号で紐づいているので、応援券をどの家庭に発行したという記録は区に残っているわけですが、実際消費者が使う際に身分証明書と子育て応援券の番号とを照合確認されるということは未だかつて無かったので、譲渡されたものを使おうが全く確認しようがなさそうなので、多少転売譲渡起きてもおかしくはなさそうなのですがね。
ちなみに、私の自治体では最初は希望冊数含めて電話予約が必要だったような気がするのですが、最近よく見る広告では電話予約しましょうみたいな記述が無いし、いろんな場所で買うことができそうなので、もしかしたら買うために必要なハードルが下がってるのかな。私の勘違いかな。
予想ほど人気がないのではないかと推察しているのだけど、週末の結果が割と楽しみではあります。