iPhoneの動画スクリーンショットがQuickTime Playerで撮影できない
2017/04/26
極めてイノベーティブな動画撮影方法を発見してしまったので、紹介したい。
Contents
2. 1 Performance: App Completeness Guideline 2.1 - Information Neededのリジェクト
極めてイノベーティブなiPhoneアプリを開発してapp store review teamに提出したところ、次のようなリジェクト理由で拒絶がなされた。
メタデータでの却下
2. 1 Performance: App Completeness
Guideline 2.1 - Information NeededWe have started the review of your app, but we are not able to continue because we need access to a video that demonstrates your app in use on an iOS device. Specifically, a video demonstration the new interactive features that have been added.
Next Steps To help us proceed with the review of your app, please provide us with a link to a demo video in the App Review Information section of iTunes Connect and reply to this message in Resolution Center.
To provide a link to a demo video:
- Log in to iTunes Connect - Click on "My Apps" - Select your app
- Click on the app version on the left side of the screen
- Scroll down to "App Review Information"
- Provide demo video access details in the "Notes" section
- Click "Save"- Once you've completed all changes, click the "Submit for Review" button at the top of the App Version Information page. Once this information is available, we can continue with the review of your app.
この現象は初めてである。
今まで、動画へのリンクをつけて審査に提出したことはなかった。
そんな動画の説明などなくとも、審査官側にアプリの機能を伝えることができていたからである。
しかし、今回は、追加されたアプリの機能についてを説明する動画を作成の上、その動画へのリンクを貼って再提出してくれ、という依頼がきた。
これはすなわち、あまりにもイノベーティブすぎて、従来通りの使い方をしているだけでは、そのアプリの機能を明確に把握できない。
ヤバすぎるからちょっと動画で説明してくれ、ということなのだろう。
審査官におかれましては、大変なお手数をおかけしてしまったことにお詫び申し上げたい。
我ながら、革新的なアプリを開発してしまったその天才的な才能に罪を感じざるを得ない。
QuickTime PlayerでiPhoneの動画スクリーンショットを撮影しようとしても「操作が完了できません。」が出て落ちる
さて、アプリの使い方の動画を撮影するために、私は「アプリの動画をiPhoneで動かしているところの動画スクリーンショットを撮影する」という極めてイノベーティブなアイデアを思いついた。
そこで、グーグルで極めてイノベーティブな手法でそのアイデア実現方法について検索したところ、「MacBook Airに付属しているQuickTime PlayerでiPhoneのスクリーンショットが撮影できる」というイノベーティブな方法がごまんと発見された。
そこで、イノベーティブな私はその手法を早速採用する。
手順は、
- iPhoneをケーブルでMacBookに接続する
- QuickTime Playerを起動する
- QuickTime Playerのメニューで「ファイル」-「新規ムービー収録」を選択
- 録画ボタンの赤丸の右隣の下矢印をクリック
- ポップアップメニュー内のiPhoneを選択
こうすることで、iPhoneのスクリーンがQuickTime Playerの撮影対象画面となってMacのモニターに表示されるようになるらしい。
これは簡潔かつ極めてイノベーティブな雰囲気である。
そしてその通りにやってみると、次の画面が出てきてQuickTime Playerが落ちるというエラーが生じた。
操作を完了できませんでした
そして、その後なんどやり直そうとしても、「操作を完了できませんでした」の一点張り。
これはものすごいイノベーティブなエラーメッセージであり、言い訳ではなかろうか。
我々人間は、何かの仕事を依頼された際にそれが納期までに実行できない見込みがあれば、できない理由を長々と考える。
その後のクライアントとの関係性も考慮しつつ、なるべく角を立てないような言い訳を一生懸命に考える。
したがって、今回の件、動画が撮影できないのであれば、我々人間であれば、次のような言い訳を考えるはずだ。
しかしながら、予期しないシステム上のエラーが発生し、ご指定の納期までに完成品をご提供させていただくのが非常に困難な見込みです。
今しばらくお待ちいただけないでしょうか。
あるいは、当社サービスとして◯◯というサービスがあり、多少サービス内容に差はありますものの、こちらでの対応をご提案させていただくことも考えております。
お手数をおかけして恐縮ですが、お返事をいただければ幸いに存じます。
このように、「できない理由」を述べつつも、クライアントへの最大限の満足度獲得のためにケアするのが当然である。
しかしクイックタイムプレイヤーは違う。
できない理由など何も述べずただ「操作が完了できなかった」と一言述べた上で勝手に雲隠れし、以後こちらをブロックしてきた。
どういう経緯で操作が完了できないのか、また、操作とはなんなのか、そして操作が完了できないことへのお詫び及び代替案などは一切提示されない。
これは最近の新入社員や若いアルバイト生が、仕事がめんどくさくなってやる気無くしたので辞めるけど辞める理由を社員に言うのもめんどくさいからバックレる、という、流行の最先端を行くイノベーティブな言い訳である。
再起動してももはやばっくれたクイックタイムプレーヤーは私のことなどブロックしているから何もやってくれない。
感動のあまり絶句してしまった。
スクリーンショット撮影アプリを使わずにスクリーンショットを撮影する方法
そこで私は極めてイノベーティブな手法で、この困難を乗り越えることにした。
QuickTime Playerの「操作を完了できませんでした」に対する対処法を考えなければならなかった。
動画のスクリーンショットを撮影するためのアプリなどもあるようだが、私ほどの天才になると、そのような庶民的な手法は採用しない。
というか単純にアプリをダウンロードするのが面倒くさいだけである。
既存のやり方だけで、現在の持ち駒という制約の中だけで最大限のアウトプットを出す。
これがイノベーティブなスクショ動画撮影方法であり、具体的には次のように系を組み立てる。
iPhoneを二台用意し、下のiPhoneでアプリを動かして上のiPhoneの「カメラアプリ」でそれを撮影する、という、前代未聞の動画撮影方法であり、凄まじいアイデアに我ながら感服した。
そして出来上がった美しい動画がこれである。
そして提出したところ、App Store Review Teamと音信不通になった。
美しい映画のような動画に感動して、涙でモニターが見えなくなったためであると推察された。
なお、上記動画に対応するiPhoneアプリ「中野区育児」は、無事審査を通過して以下のリンクよりダウンロード可能となった。