ひな祭りの雛人形は浅草橋の問屋街で買うと低価格で楽しいしおすすめ
娘のためのひな祭りの雛人形を買いに行くというので、正直興味なかったけど後学のためについて行こうかなと思ってひょこひょこついて行ったら、超すごかった。客引きが。
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浅草橋の客引きのメンツがすごい
妻が言うには、「浅草橋は客引きが半端ない」ということだった。
そういえば、我々、結婚式のために浅草橋の問屋街に行ったことがある。
正直、何をしに浅草橋まで行ったのか覚えていない。
妻に確認すると、何か小物類を買いにシモジマに行ったらしいのだが、何を買ったのかも良く覚えていない。
その際、妻は客引きの勢いの凄まじさに半分引いていたというのである。
そこに私もいたはずなのだが、全然記憶にない。
それで今回も妻は、「客引きの勢いがすごいからまじやばいよ」みたいなよく若からない説明をしていたので、少し私は楽しみにしていた。
さて、総武線で浅草橋駅に到着し、早速通りに出た。
速攻で客引きに遭遇した。
どうやら、超メジャーな店舗だとわざわざ宣伝しなくても客が勝手に入ってくるので、こういう客引きはしてないらしいのだが、あまりメジャーでない店とか、往来から目につきにくい店とかの場合、マーケティング的に不利なので、こうやって割引券、招待券を配布することによって客を誘導しようとしているようなのだ。
早速どこかに連れていかれる。
正直に言うと、私は昼から飲める立ち飲み屋か何かに連れていかれるのかと思った。
なぜなら、客引きのメンツが、揃いも揃って、昼から飲めるような場所にいらっしゃるような人とか、競馬場で酒を飲んでいる感じの人とか、そんな雰囲気なのである。
しかも浅草橋には昼から飲めそうな飲み屋がひしめいていた。すごく客引きの人たちの雰囲気とマッチしていた。
客引きというと新宿の歌舞伎町とか、まあ繁華街の飲み屋街を連想するが、そう言った場所だと割と若いイケメンが客を勧誘しているイメージがある。
スーツを着て割とこぎれいにしている場合もある。
つまり、客に興味を持ってもらうために、見た目には比較的気をつけている感じはある。
一方で、浅草橋はどうだろう。
あまり露骨に書くのは憚られるのでオブラートに包んで表現すると、何かこう、暇だから毎日朝から図書館で雑誌を読んでいる人たちのグループに属するような感じというか、昼から飲んでそうというか、そんな感じであり、見た目に気を使っている様子は感じられなかった。
これはどういうことなのだろうか。
雛人形というのは、一セット買うのに10数万円は超えるほどの巨額な取引である。
こんな高級品の売買を行う場合、やっぱり高級感をアピールして、客引きも含めてスタッフ一同高級そうな身なりをしているのが普通なのではなかろうか。
あるいは、客引きスタッフがあまりにも高級そうな身なりをしていると、客側が引いてしまうため、あえてこうやって庶民的な身なりをすることによって客側の心理的なハードルを下げさせているのだろうか。
まあそんなことはどうでもいいのだが、妻はこの日の夜、「結婚式のために7年前にきたときと客引きの顔ぶれがほとんど変わっていなかった」と衝撃を受けていた。
7年間も同じ仕事をしているという根気強さは、新卒で入社した企業を3年以内に辞めてしまうという昨今の若者に伝えたいものではある。
問屋街は値段が安い。値切るとさらに安い。購入時期をずらすと一層安い。
デパートや百貨店で買うよりも問屋街に買い付けに来ているという時点ですでに雛人形を安く買えるのだが、問屋街では値切りの交渉が行えるのでさらに高コスパを享受できる。
さらに、上記客引きの方々からゲットしたこれらの割引券を駆使することにより、より一層安くなる。
加えて、雛人形を買いに行く時期が重要である。
2月の中旬くらいが売買のピーク時であると推察されるが、下旬に行くと売れ残りをはけなければならないので、こっちが何も言わなくてもすでに店側の方からどんどん値段を下げてくれる。
ところで、つるし雛・吊るし飾りというジャンルがあることを今回初めて知った。(上記写真はスタッフに許可を得て撮影しています。店によってはカメラ撮影が禁止されている場合もあるので要注意です。)
どうやら妻はお内裏様とお雛様という二人親王ではなく、このつるし雛なるものを目的にしているらしい。
値段は2万円から4万円程度と、親王飾りよりも安い。高いものでは7万円とかいうのもあったが、まあ簡単に値下げしてくれる感じだった。
なるほど、ただでさえ低価格の問屋街で、さらにこの吊るし雛で済ませることでひな祭りを乗り切ることによって、一層の高コスパを享受しようという魂胆かと思った。
で、なんとなく飽きて来たので私だけ途中で帰った。
後日、ここで買ったものが配送されてきたので箱を開封してみると、以下のものが入っていた。
柴田家千代の「葵」シリーズが人気らしい
親王飾りである。
立ち雛というジャンルらしかった。
どうも、吊るし雛を探しに行ったにもかかわらず、この顔が可愛らしすぎて立ち雛にしたとのことだった。
この生地も良いらしい。
確かに良い。
この柴田家千代という作家の「葵」というシリーズを発見したところ、群を抜いて素敵であり、一気に魅了されたとのことだった。
確かに私も店でこれを見つけていたが、これは全体的なバランスが整っていて美しかったことを記憶している。
値段は9万8千円まで値切ったとのことだった。素晴らしい。
というわけで安い吊るし雛を探しに行ったところ、なかなかの価格の立ち雛になったわけであるが、客引きのエンターテインメントも含めて総合的に考えると、満足度はかなり高かった。
ちなみに、さらなる高コスパを享受したいなら、浅草橋ではなく埼玉県の岩槻という地域に行くのがおすすめらしいのでそのうち視察に行きたいと思った。
浅草橋の雛人形の販売店舗の感想等
以下、今回回ったお店の感想を簡単に書いて行く。総論としては、どの店もすごく良かった。楽しかった。
人形の寿幸(中島)
接客が丁寧で良かった。
吉徳
顔がいのちの吉徳、のCMでおなじみの超メジャー店。さすがに客引きとかいなかった。必要ないのだろう。良かった。
原孝洲
接客が熱心で良かった。パンフレットもしっかりしていて読み物として良かった。
昇玉
接客が熱心で良かった。
長谷川商店
接客が熱心で良かった。スタッフのコンシェルジュの方は花火にも造形が深いと推察された。なお、上記葵との記念すべき邂逅はこの店でなされた。
なお、人形の「訳あり品」が格安で売られていて、これは。。。!と思った。
市川豊玉
割とゆるい感じの問屋街において、高級感を醸し出す店構えであった。良かった。
人形の三桜
接客が熱心で良かった。なお、上記葵の取り扱い数がかなり多かった。
人形の久月
最高峰と思しき超メジャー店。規模もこの浅草橋で最大級だった。
流石の接客ぶり、ラインナップの多さで見ているだけで楽しかった。良かった。
人形の秀月
雛人形のための特設会場みたいな感じになっていて、本店がどこにあるのか気になったが、どうやら我々が行ったときの本店はすでにここになっているらしかった。
接客が熱心で良かった。