金沢土産の美味しいし可愛いおすすめお菓子は落雁ショコラ金澤さんぽ
石川県金沢市の土産「落雁ショコラ 金澤さんぽ」が、いつも可愛いしおしゃれなスイーツを食べ歩いている私の心の琴線に触れたことは言うまでもない。
Contents
猫が金沢名所を散歩する新感覚スイーツ
このお菓子のすごいところは、ストーリーがあるところである。
街をこよなく愛するにゃんこがおさんぽで出会う仲間や景色をかたどって金澤をお楽しみにいただけるかわいいお菓子に仕上げました。
歩きながら様々な仲間や景色に出会える。
まるでドラゴンクエストのようなRPGのゲーム感覚ではないか。
落雁でありながらチョコレートであるという新食感を味わいながら、ゲーム性も楽しめる。
これほど素晴らしいお土産は喜ばれるに決まっているのである。
さて、どのような仲間や景色に出会えるのか見ていこう。
金澤にゃんこ
金澤生まれであってお散歩が大好きなしろごま味の猫は、いうまでもなくこの物語の主人公である。
あなたはこの猫になりきって、この落雁ショコラという物語に感情移入することになる。
てふてふさん
猫と散歩の仲間であり、猫と仲良しであるとの設定になっている。
また、猫と同じしろごま味だし、おそらく相当な仲良しであると推察される。
したがって、冒険初期で最初に仲間に加わる登場人物であると思われる。
ことじ灯篭
灯籠なので、おそらく仲間というよりかは「景色」に該当するのだろう。
兼六園にあり、猫のお昼寝スポットであるそうだ。
おそらく、「宿屋」のような位置付けになっていて、猫と仲間のHPとMPを回復させる場所のような役割であると思われる。
松
松は植物であり、街でよくみかける木なので、これも「景色」に該当するのだろう。
尖った針が苦手ということから、近くを歩くと体力が削られる。
毒の沼地的な位置付けと思われる。抹茶味。
鼓門
つづみもんは、金沢駅のシンボルだそうであり、これも「景色」なのだろう。
「もちろん真ん中をくぐります」と言われることは、イベント展開の前振りであり、「真ん中をくぐらなければどうなるのか」と思うところにロールプレイングゲームの醍醐味がある。
規則に従わないことによってイベントが起こり、ストーリーが展開するということは、いつだってロールプレイングゲームの典型的なパターンである。いちご味。
梅
うめ。これもどう考えても「景色」である。
また、ピンク色で「梅」なのだから、「梅味」にすればよかったのに、「いちご味」である点が奥ゆかしい。
一人ぼっちで食べるのにおすすめ
ここまで見てきて、ある不具合が生じた。
最初に、「歩きながら様々な仲間や景色に出会える。」という触れ込みがあった。
「様々な」というからには、「仲間」も「景色」も複数存在すべきである。
しかし、「仲間」は「てふてふさん」のたった一人しかいない。
しかも、てふてふさんはちょうちょであり、適当にひらひら飛んでいるだけであるし、ややもすれば適当に花の方に飛んでいってしまうかもしれない。
さらに悪いことは、蝶々は喋ることができないという点にある。
猫は鳴き声でコミュニケーションを取れるものの、チョウチョは喋れない。
ということは、「様々な仲間」というように、あたかもたくさん友達がいるかのように強がって言ってみたものの、実際は友達は一人であり、というか、友達が若しかしたら0人かもしれない点に、「もしかしたら猫はぼっちなのでは」という推測が働く。
同じぼっちとして私はにゃんこに共感を覚えたし、より一層ニャンコが好きになってきた。
これによって、このお菓子がますます好きになった。
二人以上でシェアして食べるのにおすすめ
しかしそれはうがった見方であり、やはり「仲間」は複数いたのではないか、と考え直すことにする。
今のところ、登場人物としては以下のようなキャラ分類になっている。
- 主人公:にゃんこ
- 仲間:てふてふさん
- 景色:ことじ灯籠、松、鼓門、梅
しかし、これではあまりにも「景色」に偏りすぎている。
したがって、「景色」と思っていたもののうちいくつかは、実は「仲間」なのではないかと思い直すことにする。
ここで、「松」とか「梅」とかは人格を持たなそうなので、おそらく「景色」で間違い無いのだろう。
検討すべきは、ことじ灯籠と鼓門である。
よく見れば、左右対称でバランスがよく、両足のようなものがある。
とりわけ、「鼓門」はガンダムに出てくるビグザムに似ている。
ということは、「鼓門」は戦うキャラクターであるとみなすのが妥当である。
しかし「鼓門」は相当巨大だし、一緒に散歩するにはデカすぎて街を破壊する。
つまり、鼓門は敵のボスキャラであるとみなせる。
- 主人公:にゃんこ
- 仲間:てふてふさん
- ボスキャラ:鼓門
- 景色:ことじ灯籠、松、梅
しかしたんに「ボスキャラ」ではまずい。
なぜなら、このストーリーには「仲間」と「景色」しか登場しないわけであり、仲間としては相容れない純粋悪はキャラは出てこないことが前提だからである。
したがって、鼓門はボスでありながら、倒した後のエンディングで良いやつになり、仲間になると思われる。
おそらく、「真ん中をくぐらないやつに敵意をむき出しにして攻撃してくる」とかいうキャラ設定になっているのだろう。
主人公の猫がこの真ん中をくぐらないことによってバトルシーンに遷移するのである。
- 主人公:にゃんこ
- 仲間:てふてふさん
- ボスキャラ(エンディング後に仲間になる):鼓門
- 景色:ことじ灯籠、松、梅
これで、人格を有したキャラが3名、景色が3つになった。
バランスがいい。
そして、このようにいろんなキャラがいるロールプレイングゲームは、みんなで各々のキャラになりきって楽しんだ方がいいに決まっているので、みんなで集まってシェアするのに向いているお菓子と言える。
仲良く分けやすい
見ての通り、割って二人でシェアしやすい形になっている。
どれも線対称だ。
例えば松。
抹茶味で美味しそうである。
いとも簡単に半分に割れた。
当然ながら梅だって線対称なので半分に割れる。
ちょうちょなんかもっと半分に割りやすい形状である。
ビグザムや灯籠だって線対称だから半分に割りやすい。
問題は猫である。
これは線対称では無いので半分に割れない。
だから顔と体とで分けるのかもしれないが、可愛い猫を真っ二つにするのは抵抗がある。
これはしたがってどういうことかというと、分ける際には割らないほうがいいのだ。
考えるべきことは、白ゴマ味、抹茶味、イチゴ味共に、各々2つずつあるという点である。
すなわち、割らなくても二人で分けやすいのである。
とはいえ、じゃあ「白ごま味を食べましょう」という際に、猫とちょうちょのどっちを選びたいかというと、あきらかに猫になってしまう。
したがって、分割する際には、いかに「ちょうちょ」が素晴らしいか(空を飛べる等)を力説し、猫ではなくあえてちょうちょを選ぶことのメリットを説得するしかない。
これを通して、相手を納得させるプレゼン力が磨かれるという顕著な効果も発揮される。
とにかく美味しい
ここまで、味について書いてこなかった。
味はもう落雁という超一流の和菓子にショコラという超一流の洋菓子がミックスされているのだから、美味しいに決まっているのである。
株式会社ぶどうの木(〒920-0171 石川県金沢市岩出町ハ50-1)は半端ないし、これをくれた人はセンスが高いと感じた。これは嬉しいお土産である。今度金沢に行ったら本店に行ってみようと思った。
落雁ショコラはもらって喜ばれるお菓子として、金沢土産に最適である。