小麦粉粘土の簡単な作り方と保存方法、何歳からでもおすすめの遊び方
2018/05/31
育児中において小麦粉粘土を使うのと使わないのとでは、雲泥の差が出るということを熱弁したい。
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小麦粉粘土を使うことのメリット
子育てをしていると、やはり粘土遊びをさせたいという欲求がふつふつと湧いてくる。
なぜか。
なんとなく知育に良さそうだからである。
子供が色々と工夫して遊び始める2歳児や3歳児になるとなおさらである。
あるいは、ようやく話し始めた1歳児であっても、粘土遊びをさせるのに早すぎることはない。
気が早い人だと、もう0歳から粘土で色々作らせて手先を器用にさせたいと思う親も多いことだろう。
しかしその場合に問題となるのは、まだ小さい子供だと粘土を食べてしまわないかという不安である。
確かに0歳や1歳だと、色々なものを口に入れてしまう危険性があるため、作った粘土を舐めまわしたり誤飲してしまったりしそうである。
2歳や3歳になるとあからさまにおもちゃを口に含むことはなくなりつつも、ボロボロと溢れた小さいねんどのかけらを手につけたままお菓子やご飯を手づかみで食べるなどして間接的に食べてしまう可能性もある。
この場合、普通の粘土や紙粘土だと、そもそも食べ物ではないので誤嚥、誤食すると不安になる。
また、一般的な粘土は長い期間使ったりするし、まして児童館等の施設に置かれている粘土であれば、いろんな子供達がベタベタ触ったりしているので、綺麗ではない。
しかし食材のみを使った小麦粉粘土であれば、まあ口に入れてもさほど心配はないし、使い切りのように簡単に処分できるから衛生的にもそれほど不安感はない。
小麦粉粘土の材料と作り方
作り方は超簡単である。
したがって、100均などでも格安で買えたりするが、作る過程も楽しむという目的で、ぜひ作ることをお勧めしたい。
普通の小麦粉を目分量でボウルに入れて水道水を目分量でボウルに入れて油を目分量でボウルに入れる。
そして手で混ぜてこねる。
必要に応じて塩を入れると長持ちするらしいので入れても良いが、後述するように、割とすぐに捨てるか食べるかして処分することになるので、塩を入れたところで大したメリットは生じない。
油を入れる理由は粘性となめらかさのためである。
さらに食紅などでカラフルに色付けすると、粘土で作れる作品に幅が広がるので、色付けすることをオススメする。
小麦粉粘土の保存方法
小麦粉粘土は、ほとんど焼く前のパン生地みたいなものなので、基本的には食べ物と同等に扱える。
すなわち、ラップに包んでビニール袋に入れるなどして冷蔵庫に入れて保存する。
生のパン生地みたいなものなので、長期保存は基本的にはできない。
カビたり腐ったりするからである。
したがって防腐剤のような狙いで塩を入れたりするわけだが、衛生面を考えると、一度遊んだらもう長くは再利用できないと認識しておいた方がいい。
冷蔵庫保存なら持って3日間である。
もしも冷凍庫で冷凍保存すれば、さらに長く遊べる。
ただし、何度も遊ぶつもりなら、衛生面も考えて、遊んだテーブルや手洗いなどは徹底したい。
小麦粉粘土の処分方法
上記で、手作りの小麦粉粘土は使い捨てのように扱えると書いた。
確かに小麦粉も油も材料費としては安いため、制作にかかる費用は本当に安い。
しかしだからと言って、そのままゴミ箱に生ゴミとして捨てるのは気がひける。
食べ物を捨てているようなものだからである。
したがって、おもちゃ屋や100円ショップ等の市販の製品を買った場合でなく、食材から手作りした粘土であれば、焼いてクッキーのようにして食べることができるのでそれを試してみると良い。
たとえばこのカラフルなマカロン。
見た目からして美味しそうではないか。
これを焼いて食べてもなんら害はないしむしろ食品ロスの防止につながっていて環境に優しい。
しかしながら、外出先のテーブルなどで遊んだ場合は、そのテーブルを綺麗に拭いてても綺麗に洗ったとしてもやはり菌が気になるところなので、遊んだ後焼いて食べるのは、自宅で遊んだ場合だけにしたいところである。
なお、外出先で遊んだ場合は、確実にポロポロと粘土のかけらが落ちて散らかるので、遊んだテーブル等はちゃんと掃除すべきである。
また、食材だから口に含んでも大丈夫とはいえ、生のままで口に入れると加熱処理されてない小麦粉を食べてることになるので、当然ながらお腹を壊す。
小麦粉粘土の遊び方と注意点
カラフルに色づけした小麦粉粘土の遊び方としては、もちろん、やはりおままごとのように食べ物を作ってお店屋さんごっこをすることを序論としてはオススメする。
以下、誰でも簡単にできる作品について紹介したい。
ドーナツ
やはりドーナツは鉄板である。
単に丸くして中を空洞にすればいいだけである。
とりわけ、フレンチクルーラーのような特殊な模様があるものではなく、オールドファッションなどは非常に簡単に作れる。
餃子
餃子も良い。
どの点が良いか。
普段家で餃子を手作りする場合と同じ感覚で作れる点である。
餃子の皮も小麦粉だから、全く同様に小麦粉でも作れるので、見た目が本格的である。
ロールパン
やはり明らかにパンの生地の材料なのだから、パンを作りたい。
その場合に見た目がそれっぽくなるのはロールパンかクロワッサン等、巻いている感じのものである。
「アンパン」では単に丸くこねるだけで終わるので、見た目がそれっぽくないので感情移入がしづらい。
動物の顔
何も食材を材料にしているからといって、作品を食べ物だけに限る必要はない。
たとえば好きな動物の顔などを作ってみるのもいい。
ここでは、子供の好きなひつじのぬいぐるみの顔を作ってみた。
これによって、この粘土に喋らせることで、粘土たちとの会話を楽しむパーティーごっこまでできる。
チヂン
チヂンである。
チヂンとは何か。
意味がわからない。
子供が勝手にそう呼び始めた。
したがって、チヂンではなくちぢん、かもしれないし、地神かもしれないし、知人の可能性もある。
とにかく、チジンと発音する何かを作ることに成功した。
2歳や3歳の子供であれば、その独自の世界観で架空の何かを創造する。
ここで注意したいことは、「チヂンってなんだよ」等のように、せっかくの想像力を大人の現実的な世界観で否定しないことである。
「ああ、これはチヂンだね。このチヂンは何ができるの?」等のように子供の世界観に寄り添ってさらにそのイマジネーションを増幅させてやることである。
これによって、「チヂンはねえ。3時15分のサイレンで、あのお、梅干しを食べるの」等のようにさらに我々をカオスの世界に誘ってくれること間違いなしである。
なお、2歳や3歳であれば反抗期、すなわちイヤイヤ期の真っ只中であるかもしれないので、子供の意見を否定することによって号泣して止まらなくなるという危険を未然に防ぐことも重要である。特に外出先においては。
アボベバ味噌
アボベバ味噌はもはや粘土で作るのにうってつけの味噌であり、そもそもアボベバ味噌の「味噌」は「味噌」と表記していいのか「ミソ」と表記すべきなのかは知らないが、とにかくものすごいのである。
パニ氏
やはり粘土をするにはパニ氏を作りたいところである。
もはやパニ氏がどういうアレなのかは知らないが、3歳前後で英語に興味を持ち始めた息子の状況から鑑みるに、「パニ」は英語の「punish(処罰する)」からきているものと推察するのが妥当であり、最後の「氏」をつけることで「パニッシュする人」、つまり「punisher」であると読み取るのが合理的である。
見た目も刺々しくて攻撃力がたかそうだし、まさにパニッシャー的な存在である。
そうすると、先ほどの動物の顔にブツブツと刺された部分があったが、これはパニ氏のトゲによってパニッシュされたあとであるというストーリーも成り立つ。
チヂンも同様に、何か悪い音をしたのでパニ氏によってパニッシュされた。
オールドファッションの表面にできた凹凸。
これもまたパニ氏によってパニッシュされた結果だということが判明し、パニ氏の恐ろしさが伺える。
アボベバ味噌は今の所いい奴なので、パニッシュされずに済んでいる。
もはや全ての秩序はパニ氏の一存によって左右される状況であり、あらゆる生命体はパニ氏の顔色を伺って生きているといっても過言では無い。
アシェシュシュシュシュ
もはや何を発音しているのか知らないしどれを指してそのアシェシュシュシュなのかも不明だが、とにかくわざと小さい子供はふざけて親を不思議がらせる不明瞭な言葉を小さくつぶやいてきて、親を困らせて楽しんだりするので、「そうやって私を楽しませるような年齢にまで成長したのか」と子供の成長を喜ぶといいと思う。
そしてそんな状況を楽しむきっかけを与えてくれるのがまさに小麦粘土であり、これは素晴らしいおもちゃなのである。
小麦粘土はコスパがいい楽しみ方ができる
もはや自分でも何をいっているのかわからない異空間にいざなってくれる小麦粉粘土は最高ではないか。
材料費だって1回分なら数十円、せいぜい100円程度でイケるのではないか。
そうなると、100円で無限の世界観を楽しめる小麦粉粘土で遊ばない手はないし、確実に子供の想像力、創造力に貢献している知育玩具であることに間違い無いのである。
なお、繰り返しになるが、小麦粉粘土は持ち歩いて外出先で遊ぶことはできるが、ポロポロ散らかるし衛生面のこともあるので、遊んだ場所は必ず掃除して帰るようにすべきである。
あと、今時小麦粉粘土は少量であれば百円ちょっととかの安い値段で買うことができたりするので、作るのが面倒な人は買ってもさほど家計を圧迫しない。
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