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[書評]お金2.0 新しい経済のルールと生き方(佐藤 航陽)を読んだ感想

   

[書評]お金2.0 新しい経済のルールと生き方(佐藤 航陽)を読んだ感想

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book × 幻冬舎)を読んだ。

これは凄まじい本だったので、感想を書き記したい。

なお、一般的に、書評とか感想とかだと、重要な部分を引用してそこに対する読者のコメントなどを書いていくスタイルだと思うが、私はそういうのが面倒臭いので、以下ではものすごく適当なことばかり書きなぐっているだけであることをご注意いただきたい。


お金2.0の人気ぶり

それにしてもすごくいい感じの装丁である。

様々な国の通貨と思しきものが散乱している。

そして金色を基調とした表紙。

まさにお金を想起させるイメージ感である。

お金2.0の人気ぶり

ところで私はお金がないので1500円もの値段の本を買うことができないから、図書館で予約した。

杉並区の図書館である。

本書は発売は2017年11月であるところ、2018年9月のある日に杉並図書館におけるステータスを調べたところ、以下の通りであった。

所蔵数:17
在庫数:0
予約数:386

凄まじい人気ぶりである。

みんなお金が好きだし、みんな新しい経済ルールを模索していることの証左である。

この背表紙は丸ノ内線のホームで撮影した。

通勤電車内で読んでいるだけでも面白くて夢中になってしまい、駅を乗り過ごしてしまったこともあるくらいである。

トークン、時間通貨、価値主義

話が逸れた。

しかしそれざるを得なかった。

というのも、この本はどの箇所をとっても重要なことしか書かれてないので、重要な部分を抜粋しようとするともうすごいことになるからである。

大切な箇所に付箋を貼ろうとすると、全てのページが付箋だらけになって、本から飛び出た付箋がワサワサして格好悪いことになってしまうだろう。

そればかりか、付箋だらけの本をバッグに入れておいた際に、付箋とバッグの内側とがこすれ合う事によって付箋がいくつか剥がれ、バッグ内に付箋が散乱する事になる。

付箋代もバカにならない。

だいたい250ページくらいあるので200枚以上の付箋が必要になり、お金がより一層かかる。

本書では、全体として、日本円というお金がなくても、それに代替する決済手段がいくらでもあるし、今後は国家が発行する通貨以外の決済手段で資本主義社会を生き抜くことができると説く。

とりわけ今後はトークンと時間通貨による決済手段が増えてくるとのことである。

とすれば、付箋約200枚を必要とした場合に、従来は日本円で200円程度のお金を払う事で購入していたところ、今後は別の手段でこれを買うことができるというわけである。

あるいは国家発行の通貨を得る方法として、これまでは会社に所属して働く事で得ることが一般的だったが、その人のやる気や情熱という価値を高める事でも今後は通貨を得ることができるというわけである。

例えばクラウドファンディングなどもその手段といえよう。

そこで、クラウドファンディングで最もメジャーな一つであるキャンプファイヤー(CAMPFIRE)で、「プロジェクトを探す」欄に「付箋」とのキーワードを入れて検索してみた。

誰か「本が読みたいから付箋をくれ」とかいうプロジェクトを立ち上げていないかと考えたからである。

とりあえず検索結果は0件かと思ったが、16件見つかった。

世の中いろんな人がいろんなことを考えているものである。

お金から解放される生き方

このままだと本当にどうでもいいことしか書かない事になってしまうので、私が特に感銘を受けた部分を1つ抜き出したい。

それは、「第4章 「お金」から解放される生き方」の「人間の心は放っておくとすぐサビる」および「「お金」のためではなく「価値」をあげるために働く」という項である。

イギリスのある作家によれば、人間は35歳以降になって接するテクノロジーのことを受け入れにくくなってしまうということである。

私はすでに36歳になっているので、おそらく今後のトークンとか価値主義とかいう考え方を受け入れにくくなっている層だといえる。

確かに、価値主義というのも大切だとはわかるが、それが社会に浸透するのかどうかは疑わしいのではないか、と疑ってしまう。

しかしながら、価値主義が従来の通貨と同レベルに重要なものとなるか否かはさておき、情熱を注げるものを見つけてそれに熱中するという考え方や、それに熱中することで得られる体験等は価値があるという考え方は共感できる。

今後の社会は、これまでの通貨という物差しでは測れなかったものが重要になってくる。

要するに、会社に所属してまるで歯車のように働いていてもつまらないし個人の価値も上がらないが、これまではそれを我慢し続けるしかなかった。

ところが、今後は国家発行のお金の価値が相対的に下がり、個々人の価値が従来の通貨同様に決済手段になりうるようになるので、所属組織で我慢して勤務しなくても、やりたいことをやりまくることで得られるその経験や熱意自体で生きていくことが可能となるわけである。

これはワクワクする未来像だし、我々の人間性を取り戻せる良い社会が到達するのではないかと期待される。

長生きして今後どのような社会がくるのか見守っていきたい。

タイムバンクで時給1万円とか2万円とかざら

ところで、この著者といえばタイムバンクというサービスでおなじみだと思うが、実際私はタイムバンクのサイトやアプリを見たことがない。

この本のどっかに、「タイムバンクで1分の価値が100円の人もいるのでだいたい10分働けばお金がなくても飯を食える」みたいなことが書いてあったような書いてなかったような気がしたのだけど、そんなのはホリエモンとか一握りの有名なインフルエンサーだけじゃないの?とか思ってしまったのだが、そんなことなかった。

これを機にタイムバンクのサイト見てみたら、別に有名人でもない普通の人の1秒の単価が1円どころか5円とか10円とかザラにいるじゃん。

あれですよ。秒単価1円だったとしても、1分で60円ですよ。1時間で3600円ですぞ。

秒単価3円なら1万円超えるし、適当に眺めていても単価5円とか6円以上とか当たり前のようにいるので、時給2万円の価値を持っている人が当たり前の社会が構築されているじゃないか。

時給800円でコンビニとかファーストフード店でアルバイトするとかもうあほらしくなってくるじゃないか。

これからは就職して会社で言われたことばかりやっていて新卒の平均月収20万円の世界に甘んじるということなどあほらしくなってきそうだ。

会社で働いても個人の価値は上がらない。

個人でやりたいことをやって価値を上げて時給を高めたほうが合理的で効率が良いしその方が楽しい人生が送れる。

ネットワークで繋がった社会はすごい時代を到来させようとしている。

生きるための選択肢が増えて自由になるのは良いことだ。

オススメの一冊。

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