自販機のお釣りの取り忘れが10円玉,50円玉,100円玉等の小銭ではない
2017/03/30
仕事の関係で自動販売機に関わることが多いのだが、お釣りが取り忘れられている場面に遭遇することが多く、もはやあれは取り忘れではないのではないかと思ってしまう。
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10円玉1枚が取り忘れられている
これは一番よく見るパターンだった。
おそらく取り忘れている人は、150円を入れて140円のジュースを買ったのではないかと推察される。
そして、急いでいたか何かの理由によって、うっかり釣り銭を取るのを忘れてしまったパターンであると考えられた。
普通は10円玉がカランと落ちる音で気付くものだが、電話中で会話に夢中だったか、周りの騒音が大きかったかで気づかなかったのだろう。
10円玉2枚が取り忘れられている
これも良く見る日常の風景である。
150円を入れて130円の飲み物を買ったと思われる。
10円玉2枚なら、コインが落ちる音が鳴る時間が1枚の時よりも伸びるため、取り忘れる確率が低くなりそうなものだが、相変わらず取り忘れる人はいる。
10円玉3枚が取り忘れられている
3枚になると途端に少なくなる。
3枚も硬貨が落ちてくればその音で気付くだろうし、30円という金額は心理的にも数字的にも忘れにくくなるものだろうと思われた。
10円玉1枚が、蓋と開口部との間に挟まっている
10円玉1枚が異常な状態で取り忘れられている場面に遭遇したこともある。
通常の取り忘れであれば、釣り銭が落ちてくる底面の凹部に10円玉が置いてある状態になる。
しかしながらこの時は、10円玉が半分だけつり銭の部屋の外に露出している状況であった。
具体的には、釣り銭の部屋を覆う蓋(カバー)と、部屋の開口部の縁との間に10円玉がはさまっていた。
これは自然に起こりうるものではない。
10円玉をいったん人間が取り出して、人為的に10円玉をカバーの先端と開口部の縁部との間に挟み込む動作を介在させないと、こういう状況にはならない。
おそらく消費者は、150円で140円のペットボトル飲料を買い、10円玉を釣り銭口から取り出そうとしたら、その過程で10円玉を指から滑らせてしまい、硬化の半分だけ外に露出した状態になったと思われる。
そして普通の人間であれば、また10円玉を取り出そうと考えるが、この時の消費者は、急いでいたし、たかが10円だから別にもういいや、となって釣り銭を取るのをやめた。
あるいは、たかが10円ごときにバカにされているような気がしてムカついたから、わざわざ再度の労力をかけてまで取ってやることをしなかった。
こんなところだろう。
100円玉4枚が取り忘れられている
もはや考えられないことだが、100円玉4枚、すなわち400円が釣り銭口に置き忘れられている。
おそらく、100円のジュースを買うために100円を探していたところ、100円玉がなかったので泣く泣く500円玉を使ったのだろう。
購入者の頭には、500円玉で買って細かい100円玉にくずれてお釣りが出てくる、というイメージは強くあったに違いない。
なのになぜ忘れたのか。
もはや目的のジュースの金額よりも、取り忘れた釣り銭の金額の方が多くなっている。
購入者は軽い錯乱状態だったと推測される。
500円玉2枚が取り忘れられている
もはや目を疑う事例であった。
500円玉2枚が釣り銭口に忘れられていた。
1000円である。
何をどうすれば1000円ちょうどという金額のお釣りが出てくるのであろうか。
考えられることは、消費者が1000円札1枚という紙幣を自販機で小銭に両替しようとしたのではないか。
まず、お札を入れる。
そして何も買わずにレバーを色々いじったり、自販機アルゴリズムを利用した裏技コマンドを入力することによって無事に500円玉2枚に替わったところで、そのまま忘れて帰った。
ジュースを買う目的なら、ジュースだけに気を取られて釣り銭を忘れることはありうる。
しかし、両替目的なのに両替後のお金を取り忘れるとはどういうことだろうか。
両替者は錯乱状態に陥っていたと推測される。
300円のガチャガチャから100円玉3枚のお釣りが出てきた
子供はガチャガチャが好きなものだから、ガチャガチャを見かけるとレバーをひねったりお釣りのボタンを押したりする。
ある時、300円で回せるガチャガチャの釣りのボタンを押したら、100円だま3枚が出てきた。
これはどういうことなのか理解できず、しばし戸惑った。
100円だま3枚を入れた後、ガチャガチャを買うのをやめてそのままどこかに立ち去ったのだろうか。
相当な混乱状況に陥っている。
小石が釣り銭口に入っている
小石が入っていたこともあった。
この世に、釣り銭口に道で拾った石を入れるようなイタズラをするような悪い人間はいないはずなので、これもなぜこのようになったのか謎である。
購入者は150円玉を入れて120円のジュースを買い、30円のお釣りを期待していたところ、小石がお釣りとして出てきたので驚いたことだろう。
はるか昔、人々は石を介して物々交換をしていた時代があったかもしれない。
その自販機は急に現代の経済から太古の経済にタイムスリップした。
購入者はかなりの錯乱状態に陥ったと推測される。
ボルトが釣り銭口に入っている
ボルトが入っていたこともあった。
ただのボルトではない。ワッシャー付きボルトである。
はるか昔、人々の経済は、ボルトを介して行われていた。
そして、5つのボルトと1つのワッシャー付きボルトは同一の金額とみなされていた。
購入者は、「お釣りは普通のボルト3つなはずなのに、なぜワッシャー付きボルト1個が出てきたのだろう。お釣りを間違えているけど、得した」と考えて錯乱状態に陥ったと思われる。
そもそも釣り銭の取り忘れは意図的に起こされたイタズラなのではないか
しかしお釣りを取り忘れたことのないと自負している私からすれば、お釣りを忘れてしまう心理がよく理解できないでいる。
となれば、釣り銭口に残されたお釣りは、罠なのではないか、と最近は考えている。
つまり、お釣りの取り忘れを発見して「ラッキー」とか思って拾ってネコババしてしまう人間がいるとする。
しかしこれは罠であり、近くの茂みや木陰から、こっそり誰かがカメラで撮影しながら監視しているぞ。
「しめしめ。あいつ、たった20円ごときの釣り銭をゲットして喜んでおるわ。器が小さいやつだし卑しいやつだ」か何が考えながらビデオに撮影している。
そうやって、釣り銭を横領する人間を隠し撮りした動画をYOUTUBEかなんかに投稿するのを趣味にしている人間の画策だと考えると、釣り銭に残されたお釣りを「純粋な取り忘れ」と考えるのは安易だ。
あれは悪意の塊であり、仮に発見したとしても無視した方がいい。
自販機に残されたものだから自販機の管理者の所有物であり、他人の所有物を窃盗するとかは犯罪であるとか、そんな法律的な理由云々を考えるまでもない。
お釣りを拾って喜んでいるようなシーンをビデオ盗撮されて世界中に配信される恥を考えれば、釣り銭をネコババするとか絶対にやめるべきだ。
末代まで、「あの家系は、先祖がお釣りをとった貧しい人間だった」と揶揄されて終わる。