ふるさと納税の確定申告の提出に税務署行ったら混雑なく簡単だった
2017/02/18
2017年(平成29年)の確定申告期間が2月16日から3月15日ということだったので、初日の16日に杉並税務署に行ったところ、拍子抜けするくらいに超簡単に提出できた。
これは驚愕の事態だった。
提出書類等はインターネットで簡単に作成できた
当方、微妙にサラリーマンなので、今まで確定申告とは無縁だった。
しかし昨年初めてふるさと納税をしたので、確定申告が必要になった。
確定申告はとても難しいし面倒だという噂を聞いていたし、確定申告期間になるとストレスが溜まるような知り合いがたくさんいたので、ワンストップ納税にして確定申告をしなくて済むように5自治体までの寄付に留めようかとも考えた。
しかし、ある知り合いが「いや超簡単だし一瞬で終わるので、確定申告の手間を理由に5自治体までしか寄付しないというのは勿体無い」という言葉を信じて、10自治体に寄付を行った。
結果、確定申告が必要となった。
実際に確定申告書を国税庁のホームページで作成すると、非常に高性能なソフトウェアがあれよあれよという間に体裁の整ったPDFファイルを作成してくれて、それを印刷すればOKだった。
書類作成にかかった時間は15分程度だった。
しかも片手にサンドイッチを食べながらその程度の時間で済んだので、本当に簡単だったと思う。
そして、「提出書類等のチェックシート」を見ると、「申告書A第一表(提出用)」、「申告書A第二表(提出用)」、「本人確認書類の写し」、「給与所得の源泉徴収票(原本)」、「寄付した団体等から甲府を受けた寄付金の受領証等」を提出書類等として揃えればいいとのことだった。
全て抜かりなく準備したし、あとは提出のみである。
しかし提出期間直前になって困ったことが発生した。
寄附金控除関係書類を台紙にのりづけする方法がわからない
寄附金控除関係書類などを、この台紙にのりづけして提出するか、申告する際に提示してください
この台紙の裏面や適宜の用紙に貼ってください。
寄付金受領証は全部で10枚ある。
全てA4サイズのまま保存しておいた。
そしてこの台紙もA4サイズである。
したがって、台紙の裏面に、全ての紙の四隅が重なるように貼り付けるのが妥当と思えた。
普通に考えて、ビジネスの世界では、書類はA4であり、その企画を飛び出るようなことは考えられない。
しかしながら、そうすると、1枚目の受領証は台紙に貼り付けられることになるが、2枚目以降の受領証は「他の受領証」に重ねて貼り付けることになる。
それは「この台紙にのりづけ」という規定を守ったことになるのだろうか。
そしておもて面には「本人確認書類の写し」、「給与所得の源泉徴収票(原本)」の2枚を糊付けすることになるのだが、確かに両者ののりしろの位置はずれていた。
「本人確認書類の写し」も台紙の裏面に直接のりづけされることになるし、「給与所得の源泉徴収票(原本)」も台紙の裏面に直接のりづけされることになる。
してみれば、全ての添付書類は、「台紙に直接」貼りなさい、ということを意味しているのではなかろうか。
そしてネット上を色々ググってみたところ、「多少ずらして貼ることによって、税務署職員の方がめくりやすくなる」という意見があった。
つまり、各々の受領証ののりしろを多少ずらして各々を「直接台紙にのりづけ」することで、職員の方側にもメリットが生じるということだ。
これに自信を得て、早速貼り付けした。
糊付けした結果をおもて面側から見た図。
裏側から見た図。
明らかに汚い。
そして、全体としてA4サイズの長手方向を大幅に伸ばしたような書類は、仕事用の書類のサイズとして如何なものか、という気がしてきた。
こんな提出書類を会社で提出したとしたら、確実に怒りの鉄拳が飛んでくることであろう。
だんだん恥ずかしくなってきた。
これは間違いなのではないだろうか。
そこでもう一度ネットでググると、「別に貼らなくてもいいし、ホチキスで全部まとめて出せばいいのでは」という意見があった。
また、妻に相談したところ、「別にのりづけしないで封筒に同封すればいいじゃん」とのことだった。
確かにそうするのが一般的だと思う。
したがって、私は非常にバカなことをしたと後悔した。
すでに接着されていて、台紙から受領証をはがすことができなかった。
これを窓口に持って行って提出しようとしたら、「これはダメ」という理由で拒絶されやしないだろうか。
不安になってきた。
寄附金控除関係書類などを、この台紙にのりづけして提出するか、申告する際に提示してください
実は、この「この台紙にのりづけして提出するか、申告する際に提示」のor条件の後者の「申告する際に提示」を守ればよかったのではなかったか。
すなわち、のりづけせずに、申告する際に提示するだけにとどめる。
その方が書類の見栄えも良さそうだった。
もはや錯綜してきた。
確定申告が重い、といって悩む人が多いことが理解できた。
糊付けだけでもこれほど悩むのだ。
この台紙の裏面や適宜の用紙に貼ってください。
しかしこの言葉が私を勇気付けた。
すなわち、「適宜の用紙」に貼ってもいいという自由感。
A4に限らず、どんなサイズの何の用紙でもいいわけである。
極論を言えば、広告のチラシの裏という用紙や、ティッシュペーパーという用紙に貼り付けてもそれを「適宜の用紙」とみなすことによって、提出書類とできるとも理解できる。
つまり、台紙のサイズなどどのようなものでもいいのだから、貼り方も自由でいいということだ。
これで勇気が出た。
杉並税務署の混雑する時間帯と日程
提出は杉並税務署に直接行って行った。
初日で夕方3時以降なら混雑していないのではないか、と考えたので、そうした。
後半になると混雑して窓口で行列ができる恐れがある。
待ち時間が嫌ならば、郵送でいいじゃないか、とも思ったし、世間ではそうするのが推奨されているようだった。
しかし私の場合初めてだし、上記のように提出書類が汚らしいことを理由に受付されなかったらまずいので、直接窓口に駆け込み、この体裁でいいのかどうかを確かめる必要があった。
また、郵送の際の茶封筒とか返信用封筒とかが必要になりそうだし、郵送代もかかるから嫌だった。
加えて、普通郵便だと郵送事故が起きた時に全ての重要書類が消えて無くなることになるため、事故を避ける上でも直接の手渡しが精神安定上最適解だった。
上記のように、入り口は「提出の方」と「作成の方」で別れていた。
妻の話によれば、「作成」の方は非常に混雑するとのことだった。
プレハブ→ 作成
プレハブ。
私のように事前に作成して持ってくる人はまだしも、当日になってその会場で作成するような準備の悪い人はこっちのプレハブで書いてろ、と言わんばかりのような印象を受けた。
実際のところどうかは知らないが、きっと混んでいるのだろう。
私は提出のみだったので、プレハブではなく、防振性能が良好そうなちゃんとした建物の方に入ることができた。
ディズニーランドのファストパスを思い出した。
事前に書類を完璧にしてきた頑張り屋は、ご褒美にファストパスの利益を享受できる。
入るとすぐに、総合受付という扉があった。
そしてその脇に、たくさんの書類と茶封筒。
そう言えば妻の言葉に、「それは申告書Aなのか。ならばAの封筒に入れて出すのだな」というものがあった。
妻はいつもBなのでBの封筒に入れているということだった。
確かに、こんな汚い糊付けがされてワシャワシャしているものをむき出しで提出するのは気が引けた。
そこでA用の封筒を探したところ、そんなものはない。
とりあえず総合窓口に、「ふるさと納税の確定申告に来たのですが」と告げると、あちらの窓口に行ってくださいと促された。
その方向には、10名弱ほどの担当者がいた。
いずれかの手が空いている人のところに提出すればいいことらしい。
封筒が見つからないけれども、このまま勢いで出すことにした。
それにしてもあまりにも空いている。
妻の話によれば、職員さんがみんな忙しくて手が回らない状況だということだったが、初日で夕方3時だとこんなにも空いているのか。
どこかしら職員さんも余裕があり、丁寧に対応していただけている印象がある。
さて、実際に書類提出の段になって、再び不安が襲って来た。
糊付けの仕方が悪い。
封筒に入れて来なさい。
ハンコが押されていない。
書類が足りない。
このような理由で何かしら不具合が生じ、受け付けてくれないのではないか、と感じていた。
そして職員さんの口から質問事項が出た。
ああ、やっぱり書類に不具合があるのだ、そう思った。
しかし、その質問は「マイナンバーカードはありますか」というものだった。
私は持参したカードを見せた。
そしたら全て終了した。
税務署に入ってから文書収受の印鑑が押されるまで、ものの2分程度だっただろうか。
スムーズすぎて怖い。
むしろ30分はかかると考えていてその予定でいたので、残り28分どうしようかと悩んだ。
手が空いている職員さんと世間話ができればいいものの、そのようなことをすれば迷惑をかけるだけだろう。
何か時間を潰せそうな楽しい施設が用意されておればいいのだが。
そして出口を出ると、目の前に、時間を潰せそうで楽しそうな、綺麗な公園があった。
28分間遊ぶには最適な公園である。
天気も良く、絶好の公園日和だった。
色々な不安が、税務署職員さんの的確なご対応によって解消されて、気分もすっきりとした晴れ模様であった。