ホームセンターで買った園芸用腐葉土でカブトムシの幼虫を育てる
2019/11/06
我が家には現在カブトムシのオスが3匹、雌が1匹いるので、とりあえずつがいを一組作って産卵させ、幼虫を育てようとか考えている。
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カブトムシの成虫・幼虫のための昆虫マットは園芸用の腐葉土で問題ない
で、先日、カブトムシやクワガタムシの捕まえ方や飼育方法の子供向け無料セミナーみたいのがあったので参加してきたのだが、その際に講師がいうには、「昆虫マットは花屋で売られている園芸用腐葉土でかまわない。だいたい300円くらいで買える」とか言っていたのを思いだし、とりあえず近所の島忠ホームズに行って一番安い腐葉土を買ってきた。
「厳選落葉樹100% 完熟腐葉土 5リットル」(株式会社 鹿沼興産)というやつである。
税込み価格でちょうど300円だった。
島忠ホームズで売られている腐葉土はこれ一種類しかなかったので、選択の余地がなかったが、まあ値段は安いのかもしれない。わからんけど。
(どうでもいいが、私が栃木県出身なので、鹿沼興産という栃木県の企業の商品を買うことで地元に貢献できることも良かった。)
肥料取締法に基づく表示によれば、肥料の名称は100%腐葉土であり、肥料の種類、原料は落葉である。
正味重量は1.5キログラム。
で、主要な成分の含有量等として、窒素やリン酸、加里、炭素とかいろいろ微量に入っているが、問題は、広葉樹を使っているかどうかである。
まあ殺虫剤を使っている訳はないと思うが、問題は、針葉樹の落葉ではなく広葉樹を使っているかどうかがカブトムシ飼育の上で重要である。
実は、パッケージには広葉樹かどうかの明記はなかったので、この点不安だったが、ネット通販のモノタロウとか公式ホームページの記載を見る限り、広葉樹100%が使用されているということだ。
広葉樹の落ち葉でないと、最悪、生まれてくる幼虫が弱って死んでしまう危険性が懸念されるが、その点は安心できるというわけだ。
しかしながら、パッケージには完熟と銘打ってあるものの、まだ葉っぱの形状がわかる程度になっているわけではなく、土というよりかは落ち葉感が強い。
これはもう少し追熟させたほうが良いかと思いながらも、まあ面倒くさいからそのまま使った。
香りは土のにおいがしていい感じである。
昆虫マットは100均で買うのがおすすめである
とはいえ、やっぱりカブトムシやクワガタ虫の専用の昆虫マットを買った方が良いのではないかとも思った。
何しろつがいに交尾させて産卵させて幼虫を育てようとする試みは、人生初である。
最初はやっぱり教科書通りにやったほうが失敗が少ないかもしれない。
というわけで、近所に昆虫専用のお店とかがなかったので、100円ショップを回ってみたところ、新宿のダイソーとか南阿佐ヶ谷のサミットの百圓領事館とかには売られてなかった。
どこにでも売られていると思ったが、誤算だった。
で、新高円寺駅近くのキャンドゥ行ったら2.5リットルのが5袋売ってた。
株式会社オカザキの「昆虫マット幼虫・成虫用」というやつである。
幼虫が育ってくると、大食らいなのでマットがたくさん必要になる上、10月頃になるとお店で入手困難になる可能性がある。
それを踏まえて、とりあえず3袋買っておいた。微妙な買いだめである。
さすがは昆虫専用のマット。カブトムシの飼育方法とかガス抜きの仕方とかが丁寧に書かれてある。
開封すると、うんこみたいなにおいとまでは言わないが、多少発酵臭がした。
しかも、白いカビみたいのが生えている。
これは2~3日あるいは一週間くらい天日干ししてガス抜きしてからオガクズみたいなにおいに変わるのを待った方がいいかと思ったが、面倒くさいからそのまま上記園芸用腐葉土に追加した。
成虫がいやがっている様子はないし、ちゃんともぐっていってまあ元気にやっている。
園芸用腐葉土を使うメリット・デメリット
園芸用腐葉土で上記講師は問題ないと言っていたが、やはりそのメリットは、価格の安さや手に入りやすさじゃないかと思う。
幼虫がふ化する秋頃になると、お店で昆虫マットが出回る数は少なくなるが、園芸用腐葉土はだいたいいつでも手に入る。
しかも値段がさほど高くない。
デメリットとしては、やはり昆虫専用ではないので、栄養価が足りない恐れがある点か。
おすすめの昆虫マット
カブトムシの幼虫は大食漢であり、大きくなるにつれてマットが足りなくなるくらいにがんがん食べるらしいから、なるべく価格が安い方がいいに決まっている。
その点、100円ショップなら2.5リットルも入っていて100円で買えた。
園芸用腐葉土はその価格の安さが売りであるとも考えられたが、ここまで昆虫マットが安く手に入ると、もはや価格面で園芸用腐葉土をあえて選ぶ理由はなくなりそうだ。
ただし、100円ショップだと値段相応の質のものしか買えない恐れもあり、そうなると、やはり昆虫ショップで高いのを買うべきなのだろうが、昆虫を飼育するのにそこまでお金をかけるべきなのかどうかというコスパの点を鑑みると、やはり安く済ませた方が個人的にはおすすめである。
とりあえずつがいを1組いれた虫かご、カブトムシオスのみの虫かご、同様の虫かご、の合計3つの虫かごにマットを入れておいた。
あんま関係ないが、カマキリも別途1匹飼っている。
脱皮に失敗したらしく、足が変な方向に生えてしまって身動きがほとんど取れないし、カマもろくに使えないから、餌のヨーグルトを毎日あげて世話をしなければならない。
ペットの世話は大変である。
卵を産んでくれたようで、幼虫が産まれていたことを発見
9月17日、土の中に幼虫がいることを発見。
カブトムシのオスとメスをつがいにしていたのであるが、虫かごが小さいので、朽木も入れると土の深さがどうしても8センチ程度にならざるを得なかった。
最低でも10センチメートルは必要みたいな情報があったので、これでは産んでくれないかなとやきもきしていたのであるが、どうやら無事産んでくれていたようである。よかったよかった。
ちなみに、8月15日くらいにオスとメスをつがいにしておいて、途中オスだけが死んでしまった後に別のオスを入れて、そのあと土が浅すぎることに気づいて土を深くしたのが9月頭くらいだったから、どっちのオスからの子供が生まれたのかはわからん。
まあ最初のオスか。
小さい100均の虫かごでも23匹の幼虫を産んだ
9月28日の土曜日、家族で虫かごから土を全部出してみたのである。
目的はやはり何匹幼虫がいるか。そして、数が多くて密集している場合には、複数の虫かごに分けるためである。あと、ふんが多すぎる場合には腐葉土を全取り替えすることも副次的な目的であった。
うおお、いるわいるわ。
しかも結構でかい!
特にこいつ。
1匹だけ格別に大きくて、体が黄色がかっている。すでに3齢幼虫(終齢幼虫)なんじゃないの?
9月の秋の時点ですでにここまで大きくなるということは、なんか間違って春になる前、というか冬になる前に蛹になるとかいうことはないのだろうか。
それにしても、大きくなった幼虫というのは、体表面がプルプルしたゼラチンというかゼリーのような感じがして、ちょっとでも指で押してしまったりスコップで力を加えてしまったりしたら、プチッと弾けてしまいそうで怖い。
数えるのが困難なのだが、結局、3つの虫かごに分ける際に数えてみたら23匹いたことが判明。
予想よりも多い。
100円ショップで買うような安い昆虫マットと、若干の園芸用のまだ落ち葉の形状が残った安い腐葉土を多少混ぜるだけでも、これだけ立派な幼虫が大量に産まれて育つものなのだな。
新聞紙の上でカシャカシャ動きながら土を食いまくっている。
さて、予想通り、どれが糞でどれが腐葉土なのかが判別がつかない。
面倒臭いので全部変えるか。
で、すごく嫌な予感がしたのだが、1匹だけちょっと体が凹んでいる。
なんかその周囲だけちょっと茶色い液体のようなものが新聞紙についている。。
ああ、動きが鈍い幼虫が1匹いる。。。
すごく慎重に扱ったつもりが、傷つけてしまったのだろうか。
あるいは1齢幼虫の脱皮途中で動きが鈍くて体が変になっているだけ?
どうなのだろう。。。
とりあえず、虫かごから幼虫を出していじる回数が多ければ多いほど幼虫を死なせてしまう確率は上がるとなんとなくわかった。
今後はますます土の入れ替えをすることが増えるだろうし、ますます注意をしなければならない。
腐葉土の白いキノコのような塊からカビが生えている
100円ショップの昆虫マットであるが、どうも開封前から白い塊のような菌の塊があった。
まあ成虫が生きている時もこういう塊ごと入れていて全く問題なかったので、上記幼虫を出した後の土の入れ替え時にもこれをそのまま虫かごに入れたのだが、次の日、その白い塊の周りに毛が生えている、みたいなことを5歳の息子から報告されて、みてみたら立派なカビじゃないか。
菌類はいいと思うのだが、毛が生えるほどのカビはどうなのだろう。
霧吹きをちょっとしただけで一気にカビってのは繁殖するんだな。
んで、調べてみると、まあカビっぽいのとか特に気にしなくてもいいんじゃないかという結論に至った。
別に幼虫が嫌がって土の上に出てきてる様子もないし、まあこのまま放置で。弱ったり死んでしまったりしたらどうしようという不安は未だ拭えないが。
10月、土の中に糞が増えてきて幼虫が土の上に出てしまうようになっ
9月にはまだ小さい幼虫ばかりだったが、10月の後半になると、もう全ての幼虫が恐ろしくでかくなった。
それに伴い、ウンチの大きさもでかい。
以前は、昆虫マットの中の土の塊なのか糞なのか見分けがつかない感じだったが、今は確実に見分けられる。
で、体がでかくなったからか、六匹ずつ入れていた2つの小さい虫かごに関して、割と土の上に出てきてしまうことが多くなった。
昆虫マットの深さが足りないかなと思って、徐々に追加していくのだが、それでもまだ出てきてしまう。
で、昆虫マットを追加しても追加しても、糞が土の表面に存在している日が増えてきた。
これはもう、幼虫同士が距離を取ろうとしていることが原因であることに加えて、土の中に糞が増えてきているので、糞のない土を探し回って幼虫が外に出てきてしまっているのではないかと推察された。
これだけ体がでかいと、もう蛹になってもいいくらいな感じである。
これほど体がでかくなっていると、ものすごく餌を食べるんだな。
すごい大食漢だ。
ジャンボ昆虫マット4.5リットルを1袋183円で9袋購入
というわけで、10月の秋になるとどこにも格安で昆虫マットは売られてないから、ネット(楽天市場)で40キロほど注文した。9袋である。
ネットで探す限り、最安値の昆虫マットだったので。
送料無料にするためには、1500円以上の購入が前提だったので、それをクリアできる最低限の量が9袋だったのである。
しかし40リットルなんてあっという間に22匹の幼虫たちに食べられてしまうのかな。。。
そうなると、もっとネットで追加注文しないといけないかもしれない。これほど金食い虫だったとは。
どっか野山とか林とか野生の森林とかでクヌギの木の周囲の土とか持ち帰れたら、無料で幼虫の餌が確保できそうな気がするんだが、餌として使えるかどうかとか、そもそも土を無断で持って帰っちゃいけないとかいう理由で、色々アウトなのだろうか。ひー、こいつら土も金も食い過ぎや。
11月、糞が増えてきたので新しい土に交換する。幼虫の数が減っている。糞は臭い
さて、3つのカゴに分けた幼虫たちの容器内の糞が増えてきたので、新しく買った土に交換することにした。
まずは10匹入れていた一番大きい虫かごから。
どれも9月に見たときと比べて驚くほど体が大きい。糞の大きさも大きい。全ての幼虫が終齢幼虫になっている。
以前は、腐葉土と糞との見分けがつかないんじゃないかと思っていたが、明らかに違いがわかる。
なお、全体的に土の匂いしかしないので、糞の匂いというのはしないものなんだなと思いながら糞を拾い上げて臭いを嗅いでみたら、臭かった。
乾いているやつは消臭されているのか全然匂いがしなかったが、したばかりのしっとりと濡れているウンコは臭い。しかもそのウンコ、幼虫たちは次々にだしている。食いすぎだしウンコしすぎ。
この大顎でワシワシ食うのか、この大顎で! よく見ると可愛い顔してるやないか。こんなに土食ってうんこしまくってるのに、成虫になると一切食わなくていきなり樹液やゼリーなどの甘いもの好きになってうんこしなくなるという感覚はどうやって身につくのだろうか。
人間にはそんな一瞬で食の好みが変わるとか理解できん。
で、この虫かごには10匹入れていたはずなのだが、どう数えても7匹しかいない。
もしかして共食いか、とも思った。しかし幼虫は肉食じゃないから違うんじゃないか。
あるいは間違って他の幼虫に噛み付いてしまって、噛みつかれた側は死んでしまったか。
で、腐葉土って微生物多そうだから、死骸が一気に分解されて3匹ほど跡形もなく消え去っているとか。
どうなんだろ。とりあえず3匹減っている。
残りの2つのカゴは6匹ずつ入れていたが、これらはそのままだった。
なので、合計22匹いたカブトムシの幼虫は、よくわからないまま合計19匹に減った。
で、土を変える。まずは全部新聞紙の上に出して、新しい昆虫マットを虫かごに入れる。
古いほうの昆虫マットは、糞だらけだが、まだ昆虫マットも残っているので、どうにか活用したい。勿体無いので節約だ。
そこで、虫かごの蓋にたくさん設けられているスリットを使って、ふるいにかけることにした。
こうすると糞だけを取り除くことができる。
と思ったが、網目が細かいので、すごく時間がかかる。
だんだん面倒くさくなってきたので、もう古い土は全部糞と一緒に捨てることにした。
野生の成虫のカブトムシを採取した林が近所にあるので、そこに行ってクヌギの木の麓辺りにまいたのだけど、これでいいのだろうか。まあここから取ったカブトムシから産まれた幼虫の体から出てきた糞をそのまま返しているようなものだし大丈夫か。ここの腐葉土の下にも幼虫たくさんいるわけだから地中は糞だらけだろうし。よくわからん。
・・・続く