むし社はまるで昆虫館。昆虫好きの子供がいる子育て家族におすすめだ
やべえ店見つけた。
むし社までのアクセスと営業時間
あまりにもやばいのでいきなりお店へのアクセスをメモしておきたい。
そもそも、この店は妻が「すげえ店見つけた」というので、後日一緒に行って紹介してもらったのだが、やばかった。
まず、店がどこにあるかぱっと見よくわからない。
普通に通りすがっただけじゃ、ここにそんな昆虫の専門店があるとは思いもよらないのである。
このマルエツプチの入っているビルの3階にあるのだが、窓ガラスに店の表示とか広告とかがなく、そこにそんな店があることは、ボーッと生きてたらわからないのである。
横っちょの小さい入り口の自動ドアには、「むしのことならむし社だね」というさりげない表示はある。
マジかよ。
他に入っているテナントって、医療機関かよ。お医者さんと歯医者さん。
それに挟まれてむし社。
衛生面とか気にする人、特に虫なんか汚らしいとか思っている客層にとっては、なかなかこれらのクリニックに通いにくいんじゃないかと疑ってしまう。
なお、ケイ・クリニックは整形外科のようである。
いや、あるいは、虫好きの子供が帰りに立ち寄れるから、むしろ子供のいる家族には通いやすいクリニックなのかもしらん。
しかし、むし社の店内には、「ケイ・クリニックの前で虫カゴを開けないように」とか色々と注意書きがなされていた。
まあ子供は興奮してビルの廊下とかで虫で遊んじゃうだろうね。
ぜひ我が家もそんな営業妨害に加担しないように、むし社で虫を買ったとしても、子供にむしを持ったままビル内で遊ばないように注意しておきたい。
マジかよ。年中無休なの?すげえ。
大晦日と元旦以外は全部やってるっぽい。
というかあれか。
店主が虫好きで、虫が趣味なのだろうから、毎日でも営業したくなるのは当然か。
休んだら趣味まで休むことになってしまい、逆に休みを設けたら店員さん自身が退屈してしまうのだろう。
趣味と仕事が同居した生活。素晴らしい。
なお、駐輪場がどこなのかはよくわからなかったので、自転車はマルエツプチの前に置かせてもらった。
住所は中野区だが、ほとんど高円寺駅から近いので、杉並区民からも気軽に来られる距離である。
有限会社むし社
所在地:東京都中野区大和町1-4-2 白鳳ビル302号室
外国産のカブトムシ、クワガタムシの種類が半端ない
店の入り口は想像していたよりもずっと小綺麗である。
すごい古めかしい歴史ある店構えで、マニアック臭、オタク臭がプンプンし、一見さんお断り的な雰囲気を醸し出しているのかと想像していた。
しかし一般人でも気軽に立ち寄れる明るい雰囲気である。
すごい。なにこの虫かごの数。
早速息子は静かにテンションが高まっている様子。
虫ずきは激しく興奮はしないのである。
もう一気にその魅力にはまり、集中して虫たちを観察し始めるので、静かになってしまうのである。
ブルマイスターツヤ。インド産。なにそれ聞いたことない。
うそ、価格3000円もするの? 高い!
うおお。入手困難かと思っていたコーカサスオオカブト、実はこんな身近な店で買えるの?
値段は4500円となかなかだが、つがいでこの値段なら割と安いんじゃないかと思ってしまう。
おお、普通の国産カブトムシも売ってるのか。栃木県産だ。
特大なのでかなりでかい。800円。
つか、この9月下旬の時期だと寿命が近いと思うのだが、このタイミングで買っても次の日死ぬとかはないのだろうか。
それにしてもさながら昆虫館である。
店内で行きたまま販売されているのがほとんとカブトムシとかクワガタとかコガネムシとかの甲虫類なのだけど、これらのほとんどは越冬できないんと違うか。知らないけど。ということは、年中無休ということで冬に来店した場合、商品のラインナップはどうなっているのだろう。
もしも真冬でも生きたままカブトムシ、クワガタムシが販売されているなら、虫が野外で見られなくなった子供達には福音のような店じゃないか。
冬になったら虫がいなくなって楽しめなくなるので、多摩動物公園の昆虫館でも子供を連れて行って虫観察を楽しませてやろうとか考えていたけど、近所にこの店があれば、冬でもさながら昆虫館として無料で楽しめるじゃないか。
てか、B級とかC級とかそれ以下のジャンク品だと、日本では貴重な虫でも格安で売られてるんだな。
アトラスオオカブトのオスが単品で150円とか。
麻痺があるとか足やツノがかけているとか色々問題があるようなのだが、生きていりゃあそれだけで価値があるんじゃなかろうか。
これ、ジャンク品の安いオスとメスを買って卵産ませて正常な成虫をたくさん作ってメルカリとかジモティとかで売れば、元手がほとんどゼロで無限大のリターンが得られるいい商売になるんじゃなかろうか、簡単にガッポリ大金持ちになれるんじゃなかろうか、と考えたのだけど、まあそんなことみんな考えるだろうし、よく知らないけどみんなおおっぴらにそんなことやってないということは多分法律違反の犯罪になるのだろうし、やっぱダメなんだろうね、よく知らないけど。
ヒメカマキリも売ってるんか。
ペアで4500円。
小さくて可愛い。知らないけど、これは幼虫だろうか。
図鑑では見たことがあるが、生きているのを肉眼で見られる日がくるとは思わなかった。
コモンフラワーマンティス。聞いたことないけど1800円。こんなカマキリもいるのか。
やべえ多分この日訪れた中で1番の高級品。
ヘラクレス・ヘラクレス。特大サイズで形も良く、18万円。高え!
標本もすごい
標本の数もすごい。
棚は、親が両手でしっかり持って丁寧に扱えば、自由に閲覧可能となっている。
日本で普通に見かけるセミとかトンボとかの一般的なやつから、海外の珍しいやつまで様々だ。
なにこのゴライアスオオツノハナムグリとかいうでかいの。
しかも見た目もキモいし、こりゃやばいぜ。
モルフォは綺麗。
標本は買うこともできるし、見るだけでもいいし、やっぱりここは小さい子供達の学習の場にも最適だな。
定期的に来たいところである。
本当に息子は静かに興奮して、一生懸命虫たちを眺めていたぞ。
本格的なアイテムが盛りだくさん
特にカブトムシ、クワガタムシを買うにあたっては、昆虫マットや虫かご、昆虫ゼリー等の餌などを100均とかスーパーとかホームセンターとかで買う人が多いと思うが、むし社レベルの専門店になると、それらのラインナップも本格的だ。
虫かごひとつ取っても、コバエが来ないような工夫がなされたものになっているし、昆虫マットも栄養に気を使ったやつだったりする。
当然値段は安くはないが、その分、虫を元気に育てるには最高品質のグッズばかりだ。
元気無双。凄そうな餌だ。
高タンパク・高カロリーで強いカブトムシが育てられそうな感じである。
あと、虫かごや虫捕り網も本格的だし、布で作られたような柔らかい虫かごなどもあって、例えばセミやトンボを取るときに羽を傷めないようにする上で役立ちそうだと思った。
もう書きたいことは山ほどあるが、とにかくすごいので一度体験して見ることをオススメしたい。
なお、入り口付近にガチャガチャがあるのだが、その中に、「本物の虫を使ったキーホルダー」なるガチャがあって、すごく気になったまま店を出た、ということを最後に付記して一旦筆を置こう。