神戸屋の全粒粉入りブラン食パンは健康・ダイエット・コスパ面で最強
ブランや全粒粉、ライ麦、五穀などが入った健康志向、ダイエット志向のパンを調査して以来、リーサルウェポンともいえるほどの最強のパンを発見した。
それが神戸屋の「全粒粉入りブラン食パン」の6枚切り6枚入りだ。
食物繊維量が最強に多い
炭水化物を摂る上で一番気にするべきはGI値。
そのGI値を下げる方法の一つとして、どうせ同じ穀物を食べるならばなるべく食物繊維の多いものを選んで食べるという手法がある。
そしてこの食物繊維に関して、神戸屋の「全粒粉入りブラン食パン」にはどのくらい含まれているかというと、1枚あたり4.7グラム含まれている。
成人男性で1日に食物繊維を20グラムは取った方がいいことを考えると、このパンを仮に2枚食べれば1日の半分を摂取できることになる。
この値がどれくらいすごいのか。
ヤマザキ「食物繊維たっぷり ブランブレッド」とPasco「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」の比較にも書いたが、同じコンセプトを持つ食パンとして代表的なものに、山崎パンの「ブランブレッド」とパスコの「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」や「超熟ライ麦入り」が挙げられる。
これらの食物繊維量に関し、山崎パンの「ブランブレッド」では約5g。パスコの「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」では3.3グラム、超熟ライ麦入り」では2.1グラムとなっている。
つまり、1枚で4.7グラムというのは、パン業界でトップレベルともいえるあの山崎パンが誇る「ブランブレッド」に匹敵する食物繊維量であり、最強クラスであるといえる。
価格が最強に安い
そして価格面。
上記の山崎やパスコの食パン。
これらは6枚入りの6枚入りで、安いスーパーでも約200円する。
その他、タカキベーカリーや紀伊国屋の同じ系統のもの、ローソンのブランパンなどにしても、単位グラムあたりの価格はより高額になる。
しかし全く同じ分量が入っているこの神戸屋の「全粒粉入りブラン食パン」は、なんと約160円という低価格で販売されていた。
セールなどという特別価格ではない。通常価格で160円だ。
1枚で約30円。
30円で食物繊維が5グラム近く摂取できる。
ほとんど同じコンセプトならば、山崎の「ブランブレッド」よりも神戸屋の方がコスパ面で優っているといえる。
この価格設定は革命的な安さだ。
神戸屋は健康志向
そして神戸屋のもう1つの強みが、健康志向だという点だ。
神戸屋は常に、イーストフードや乳化剤を使わないことを売りにしている。
この点についてさほど気にする必要はないと個人的には考えるが、やはり使っていないに越したことはない。
上記山崎パンでは普通に含まれている。
栄養成分
詳細な栄養成分を見ていく。
エネルギーは1枚あたりで159キロカロリー、タンパク質は5.4グラム、脂質は2.5グラム、糖質は26.5グラム、食物繊維は4.7グラムとなっている。
これらの点、糖質がやや高い印象があるが、他社製品と比較して群を抜いて高いわけではない。
やはり同じ食パンを食べるにしても食物繊維がたくさん含まれている点に着目したい。
香りがいい
袋を開けた時の香りを楽しみたい。
なぜなら、食物繊維量が4.7グラムも入っていることを裏付けるだけのブランの香りがふんだんにするからだ。
ここで全粒粉やブランについて確認しておくと、これらは小麦の外皮などを丸ごと使って粉にしたものであり、たくさん含まれれば含まれるほどパン全体の色が茶色になる。
そしてこの茶色。
この茶色具合は、ブランを使った食パンカテゴリーにおいてトップレベルと言える。
他社製品だと、生地自体の色はもう少し白に近く、粗めに挽いた大粒のブランがちりばめられているという感がある。
一方で、神戸屋のこの食パンは、極小粒になるまで粉にしたブランを使っているという印象がある。
健康志向なパンが好きな人にとっては、この茶色は食欲をそそる。
立つ
厚切りなパンかどうかを確かめる1つの指標として、立つかどうか、という評価手法があるが、このパンも立つ。
しかしやや不安定だ。
通常の食パンは、関東では6枚切り、関西では5枚切りが多いが、現状このパンは6枚切りのみの販売のよう。
販売チャネルが確立されれば、完全に安定して立つ5枚切りも発売されることだろう。
柔らかくてふんわり
ブランが含まれれば含まれるほど、生地がパサパサになり、ふんわり感も出にくいという欠点がある。
しかし神戸屋のこのパンは、通常の食パン通りに柔らかい。
耳まで柔らかい。
健康的でありながらしかも食感をも損なわないこの手法は、神戸屋の技術力の高さの証だ。
美味しい
そしてとにかく美味しい。
まずは何もつけずに食べてみてほしい。
その小麦本来の甘さに酔いしれること間違いない。
そして1口そのまま食べたら、2口目もそのまま食べてみてほしい。
かじる際は、小麦本来の香りも同時に味わうことを忘れないでほしい。
さらに、パンに目を近づけて、生地の色、木目まで味わってほしい。
咀嚼する音を楽しんでほしい。
頰につけてその肌触りを確かめてほしい。
口で、鼻で、目で、耳で、肌で、五感で、心で、小麦を味わってほしい。
小麦に包まれてほしい。
心を込めて小麦を作ってくれた人々、美味しいパンを作ってくれた神戸屋の社員の方々に感謝の気持ちを抱き、美味しい食事が取れることの喜びを噛み締めてほしい。