ヤマザキ「食物繊維たっぷり ブランブレッド」とPasco「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」の比較
2018/04/16
健康に良さそうでかつ食物繊維が豊富に含まれているということで、最近は毎日全粒粉入りの食パンでサンドイッチを作って「弁当」と称しているのですが、その全粒粉入り食パンに関して、各スーパーの陳列状況を研究した結果、2大勢力があるということが分かりましたので、その紹介です。
なお、同様に健康的でダイエット向きなパンのラインナップがあるタカキベーカリーについては、タカキベーカリー石窯パンは美味しいし糖質制限ダイエットにおすすめに書きましたので、合わせてご参照ください。
Contents
ブランを使ったパンはまだ日本では少ない
ブランというと、米で言うところの精米する前のもみの部分に相当するものです。
日本人の感覚からするとこういう部分は捨ててしまう部分です。
従って、スーパーに並ぶパンはみんな真っ白でふっくらした甘いやつなのです。
しかし私はこういうパンはちょっと苦手です。
日本のパンは甘すぎます。
一方でイギリスを含めおそらくヨーロッパ全体としてそうですが、白いパンはあまり見当たりません。
茶色くて食物繊維たっぷりな、脱穀する前の小麦を使ったようなパンが主流なわけです。
こういうパンは価格が安いです。
しかし健康面で考えると、食物繊維たっぷりでインシュリンの上昇も緩やかにしてくれます。
ビタミンも多い。
価格が安くて栄養面や健康面でも抜群なわけですから、これほどコスパがいいことはないわけです。
近年ようやくスーパーで売られるようになったブランパン
最近になってようやくそのブランの健康効果が見直されるようになりました。
そして、ブランを使ったパンがちらほら散見されるようになりました。
ローソンのブランパンが割と有名だと思いますが、ヤマザキパンでもブランブレッドとか十二穀ブレッドとか出してますし、パスコでもブランを使ったものがたくさん出ています。
しかしながら、どのスーパーでも置いているわけではありません。
また、仮にブランのパンを置いているスーパーでも、そう言ったパンは端に追いやられている感があります。
まだまだ日本人の好みに合わないのでしょう。
イギリスで食べたパンは外皮を使っているからか当然パサパサで甘みも無かったのですけど、日本のブランパンは十分にしっとりしてて美味しいですよ。
ブランを使った上でさらに日本人の味覚に合わせるように企業努力を重ねた結果でしょう。
山崎パンとパスコが主流
1つは、誰もが知っている山崎パンです。
ヤマザキ「食物繊維たっぷり ブランブレッド」というものが代表的なパンです。
もう1つ、ブランを使ったパンを出している大手メーカーでは、Pascoというブランドがあります。
Pasco「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」や、「麦のめぐみ 全粒粉入りイングリッシュマフィン」が挙げられます。
![]() 【バラ売】パスコ 麦のめぐみ 全粒粉入り食パン 6枚切 |
3枚切りのパスコ「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」もあり、パッケージはこのような感じ。
価格は普通のスーパーで110円前後かと思われます。
食物繊維が3.3グラム入っていることが強調されています。
どうもパスコというのは自分が子供の頃にそれほど見かけなくて、いつもスーパーに行くと親が買ってくるのが山崎パンか第一パン。
特に、いつも親が言うには山崎パンの方が良いということで、山崎を買ってれば鉄板なんじゃないかという思い込みがあります。
そういうこともあって、よしパンを買うぞ、という段になると、ヤマザキパンの方が買いたくなります。
6枚切り6枚入りのものはしょっちゅう見かけるものの、8枚切り8枚入りの「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」を東京都内で見かけることはあまりなかったのですが、ピーコックで販売されていたので、これは珍しいと思って買いました。
価格は税抜き価格で198円、税込価格で213円のところ、20%オフで値引きされていたので税込170円でゲットできました。安い。
栄養成分表示によれば、8枚ぎりだと食物繊維が1枚あたりで2.5g、カロリーが115kcal、脂質が2.1gになる模様。
「アスパラとタマゴの彩りトースト」なるレシピもついています。
やはり食べ方としては食事系のパンとして使うのが具材との相性的にも良さそうです。
山崎パンは乳化剤などの食品添加物が多いから危険?
ただ、ヤマザキパンはどうも食品添加物が多いからどうも、というような声がネット上でいろいろあがっているのを知っているので、躊躇してしまいます。
まあスーパーで売っているものなんて、ラーメンだろうが惣菜だろうが多かれ少なかれPH調整剤等の添加物含まれてるだろうし、量的に気にする必要はないと思いますが。
いちいち考えていたら何も口にできません。
加えて、山崎だけがそういう点でやり玉にあがったりしますけど、実際どこのパンメーカーでも成分にそれほど違いはないだろうと考えています。
正直山崎でもパスコでもどっちでも良いです。
栄養的にも健康面でもそれほどの有為な差は無さそうと判断しています。
山崎パンだとポイント集めるのが楽しい
ただ、4月までは「ポイント」の点でどうしても山崎パンを買ってました。
何しろヤマザキ春のパン祭りは、25点集めれば絶対に皿がもらえる。
しかも店頭で。
一方でパスコの方は、2点からで応募でき、最低ポイントでもらえる商品が皿でありますが、あくまでも応募であって、切手を貼って郵送しなきゃ行けない上に、抽選だから当たるかどうか分からない。
リスクが大きいものよりも、確実にもらえる方が計画がたてやすいので嬉しいです。
今シーズンで3枚の皿をもらいました。
味の比較
さて、両者の全粒粉の食パンの比較ですが、味的にも食感的にも大差ありません。
どっちも美味しい。
原材料の比較
で、原材料を比較するとそれなりの違いが。
ヤマザキパンの方は、以下のHPによれば次のようらしいです。
インフォ‐ブログ
小麦粉、糖類、マーガリン、小麦ふすま、難消化性デキストリン、小麦フレーク、植物性たん白、パン酵母、食塩、ライ麦フレーク、醸造酢、脱脂粉乳、セルロース、酢酸(Na)、乳化剤、イーストフード、V.C
(原材料の一部に乳成分、小麦、大豆を含む)
このうち、イーストフードと乳化剤が添加物らしいです。
パスコの公式HPによれば、以下です。
小麦粉・糖類・ショートニング・小麦ふすま・小麦全粒粉・パン酵母・食物繊維・ライ麦粉・小麦たんぱく・食塩・醸造酢・玄米粉・米粉・(原材料の一部に小麦、乳成分、オレンジを含む)
イーストフードとか乳化剤が入ってません。
ショートニングなど入っていますが、それはあくまでも安全に気をつけて、トランス脂肪酸含有量の少ないものを使っているらしいですよ。
どうも各スーパーではパスコが台頭しているような気がしていて、特に生協などではヤマザキの食パンほぼ見ないか、とても少ない気がしています。
安全性に気をつけているというイメージアップ戦略が功を奏しているのか。
とりあえずこれまではポイントの関係でパスコよりヤマザキを買っていましたが、今後はパスコばかり買おうと思います。
別に食品添加物が怖いから、というわけではなくて、単に、パスコの方が行きつけのスーパーで手に入りやすいからなだけです。
きな粉とバナナとサツマイモとヨーグルトを使えば味も栄養もバランスが取れる
ここで美味しい食べ方を提案。
山崎パンのブランブレッドに、きな粉やヨーグルト、芋かバナナをサンドするということをやってみたところ、これが美味しい。
まず無糖無脂肪のヨーグルトを100g程度用意します。
ここにきな粉大さじ3杯くらい(多め)かけて混ぜます。
さらに、ここにサツマイモをレンジでチンして作っておき、十分に冷えたものを砕いて混ぜます。
(充分に冷えているのがポイントです。レンチンしたばかりの熱いものをヨーグルトに入れると、ヨーグルトの菌が熱で死ぬ可能性があるようです。)
さらに、セブンイレブンのプレミアムバナナか、完熟王あたりのねっとりとしたバナナを入れて混ぜます。
それをブランブレッドに挟んでサンドイッチにする。
美味しいし、栄養のバランスも抜群なサンドです。
しかも脂肪も砂糖も少ないし、GI値も少ないものばかりを使っているから、太りにくくダイエットに最適。
![]() 【高地栽培バナナ】バナナの王様 かんじゅくおうバナナ 完熟王バナナ 高原栽培 バナナジュー... |
もちろんヤマザキパンのブランブレッドではなく、パスコのパンでも大丈夫です。
味でいうとパスコのイングリッシュマフィンが美味しい
さらにいうと、「麦のめぐみ 全粒粉入りイングリッシュマフィン」でも構いません。
というかこっちの方が美味しい。
タイトルでは食パンのような形状のパンで比較しているつもりですが、どうしてもブランパンが苦手という人は、ぜひこのマフィンを試していただきたい。
Pascoイングリッシュマフィンは美味しいし低糖質・低価格でおすすめでも紹介しているのでご参照ください。
パスコはいろいろな種類のブランのパンを出していますね。
![]() 【パン】【Pasco】【バラ売】パスコ 麦のめぐみ全粒粉入りイングリッシュマフィン4個入 |
パスコのマフィンで行くと、「イングリッシュマフィンフルーツグラノーラ」だと、さらに絶頂の美味しさになります。
一般的にフルグラ食べたいとなると、油で揚げた奴ばかりがスーパーに陳列されていて健康に悪そうです。
が、このマフィンなら多分そこまで油脂摂らずに済むのではないかと。
加えて言うと、この「イングリッシュマフィンフルーツグラノーラ」でも、ふすまが入っていて食物繊維もたっぷり。急な血糖値の上昇を防げます。
(ただし、「麦の恵み」シリーズと違って、あの「ローマンミール社」の全粒粉を使っているわけではないようなので、ブランドにこだわる人は注意です。)
番外編 超熟ライ麦入り
さらに番外編でいうと、パスコの「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」と割と似たコンセプトであって、価格帯もほぼ同じ、販売されている際もほぼ隣同士に陳列されているのが「超熟ライ麦入り」です。
どうしても超熟の「湯種製法」に基づく超熟成法が好き、という方であってさらにダイエットや健康にこだわる方であれば、超熟ライ麦入りは食物繊維が2.1グラムも入っているのでこちらがおすすめです。
が、健康効果を考えると、全粒粉が入っている「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」の方に軍配が上がるのではないかと考えられます。
ヤマザキのこだわりの十二穀ブレッドは食物繊維と葉酸入り
さて、冒頭でヤマザキの「十二穀ブレッド」に触れたので、それについても詳細に書いておきます。
これもなかなか美味しいしコスパが良いです。
どのあたりのコスパが良いかというと、まず値段の安さ。
3枚入りのハーフサイズでウェルシアで98円(税抜き)で買えました。
6枚入りだと178円(税抜き)でした。
これに対し、「麦のめぐみ全粒粉入り食パン」とか「食物繊維たっぷり ブランブレッド」とかはハーフサイズでも普通110円前後はするので、十二穀ブレッドは安いです。
食物繊維が豊富に含まれていることに加えて、栄養機能食品の葉酸が含まれていることも素晴らしい。
公式サイトによれば、小麦に加えて、やキビ、玄米、キノア、ごま、ひまわりの種などが入っているようです。
スペルト小麦といった古代小麦も入っていて、小麦だけの食パンに比べると大きな栄養効果が期待できます。
確かに、V.Cの後の最後に「葉酸」が含まれていることの表記があります。
100グラム当たりで熱量245キロカロリー、たんぱく質8.1g、脂質3.7g、糖質41.5g、食物繊維6.4g、葉酸が140μg。
1枚当たりの熱量が152kcalとのことなので、2枚食べたとすると7.9グラムから8.0グラムくらいの食物繊維が取れます。なかなか多い量です。
麦のめぐみ全粒粉入り食パンだと6枚スライスで1枚当たり3.3グラム程度の食物繊維量なので、2枚食べても7グラムに到達しません。
加えて、100グラムの葉酸含有量の140μg。
成人男性、成人女性ともに、1日当たりの葉酸摂取推奨量は240μgなので、1枚食べるとその三分の一程度が摂取可能となります。
葉酸は赤血球の形成を助ける上に胎児の正常な発育に寄与するとのことなので、特に妊婦さんであれば積極的に食べるようにした方が良いと言われており、どうせ食パンを食べるのであればこの十二穀ブレッドに換えた方が栄養摂取の効率が良いかと思われます。
穀物入りの食パンはパサパサで固かったりするのですが、これは結構柔らかいです。
香りも良いし美味しい。
表面に浮き上がる茶色のつぶつぶが、真っ白な食パンよりもたくさんの栄養素を我々に与えます。
ところで、最近(2017年6月現在)、上記ヤマザキのブランブレッドをスーパーであまり見かなくなったのですが、生産終了したのでしょうか?
オフィシャルサイトのラインナップにも表示されませんし。。。
※一番上の写真は当記事で紹介したパンとは異なるパンの写真です。