グランドハイアット東京なる高級外資系ホテルのトイレはすごい
ある夏の日、仕事で打ち合わせのために軽くコーヒーでも飲みながら、と誘われたので、「スタバかな。いやドトールか、いやマクドナルドの100円コーヒーかな、いやいやセブンイレブンのコーヒーを駐車場の縁石に腰掛けて飲みながらかな」とか期待に胸を膨らませてワクワクしながら相手の出方を待っていると、なんとグランドハイアット東京なる六本木の高級外資系ホテルのカフェが指定された。
トイレの洗面台の水道の蛇口が小川のようだ
高級外資系ホテルの何がすごいかって、トイレであろう。
もう余計な機能がつきすぎていて、トイレの作り手も贅沢な遊びを満喫しているにちがいない。
何しろ、トイレの水道なんて、蛇口をひねって水が出てくればなんでもいいはずなのに、もはや蛇口という概念ではなく、水の流れが小川のようである。
上のレバーを動かすと、このように小川、あるいは用水路、いや用水路という表現は高級外資系ホテルに合わないからやっぱり小川のせせらぎが始まる。
小滝のようになって桶、いや桶だと高級外資系ホテルに失礼な表現だから洗面台に流れ落ちる様は我々に癒しの時を与える。
ただのトイレの洗面台ですよ。
ただ手を洗ったり顔を洗ったり、場合によっては歯磨きとかうがいとかできれば事足りるはずなのに、プラスアルファの要素として癒しがある。
トイレで癒される私。
加えてこのハンドソープとハンドクリームとハンドタオルの隊列。
両脇を固めるハンドソープがまるで門番のように私をお出迎えするとともに、指揮官長のようないちにハンドクリームが鎮座している。
こんな完璧な布陣が普通のその辺のトイレにあろうか。
というかそもそもハンドクリームとかが置いてあるとか凄まじい。
別にホテルに宿泊する客なわけじゃないんですよ私は。
単にコーヒーを飲みに来た通りすがりの人であって、そんな通りすがりの私でもハンドソープで手を洗ってハンドクリームで手に潤いを与え、さらに、しっかり選択された清潔なハンドタオルまで使える。
もう贅の極みでしょう。ラグジュアリーなホテルはトイレからして違う。
私はグランドハイアット東京の虜になった。
トイレへのアクセス
さて、そんなトイレに行くのに迷わないように、案内を書いておきたい。
まずエントランスに入る。
右手には私が行く予定のイタリアンカフェのフィオレンティーナのテラス席がある。
ロビーに入ると、右手に行こう。
行きすぎるとフィオレンティーナの入り口まで来てしまうが、これはトイレを通り過ぎている。
ちょっと戻った方が良い。
やや分かりにくいが、トイレへの小道がある。
やっぱり上記のような凄まじいトイレはやや奥まった場所にある。
そりゃあ通りすがりの酔っ払いとかがただトイレにくるためだけにホテルにきたんじゃ、ホテル側としても溜まったものではないだろう。
少々分かりにくい場所にあることで、トイレ目的の冷やかしを防止できる効果があるのではないかと推察される。
しかしそうやってようやく見つけたトイレで用を足したときの幸福感は絶頂であった。
高級ホテルのトイレはおすすめである。
なお、フィオレンティーナのコーヒーは美味しかったけどマックの100円コーヒーが10杯くらいは飲めそうなほどの値段だったのでびっくりした。
ストローはプラスチック製ではなく、今はやりの紙製ストローだった。エコであった。