銀杏の処理方法と料理法。ダイエット向きの健康ナッツを東京中で拾う
落ちているぎんなんを拾って食べることが、勝ち組への鍵であるということが分かった。
落ちた銀杏が勝ち組への鍵である理由
その昔、人間は狩猟採集生活を営んでいた。
貨幣も市場もなかったため、食料は自力で獲得しなければならなかった。
そこに稲作が始まり、貨幣も生まれ、市場が出来上がると、独力で食糧を獲得する手間が大いに省けるようになった。
お金で食べ物を買えば済むからである。
しかし、お金を稼ぐために滅私奉公して、まるで家畜のように仕事をしなければならないという手間が発生した。
社畜の始まりである。
美味しいものや栄養価の高いものは当然ながら高いお金を払わなければならないので、健康を手に入れるにはたくさん働いてたくさんのお金を稼がなければならない。
当然ながら、たくさん働くと美味しいものを食べることができるし、健康も手に入れられる。
お金こそ正義、ビジネスマンこそ勝ち組。
そう考えて綺麗なスーツを着て通勤する途中、秋になるとしばしば見かける銀杏を拾う人々の姿。
道に落ちているあんな臭いものを拾うなんて貧乏くさい、そんなに銀杏が欲しければ金で買えばいいではないか、と考えながら彼らの横を通り過ぎる。
彼らは負け組であり、一生懸命働いて高給を稼ぐ私こそ勝ち組。
しかしある時ふと思う。
仕事に時間を奪われすぎて、人生を楽しむという時間が取れない。
これは果たして勝ち組なのか。ただの社会の歯車になっているだけなのではないか。
そして再び銀杏を拾う人々の姿を見る。
楽しそうに銀杏を拾っている。ゆっくりした時間が流れているように見える彼らは実に幸せそうだ。
一方、私は幸せなのだろうか。
もしかしたら、私が今まで考えていた、お金を稼げば幸せになれるという考えは、ただの視野狭窄だったのではないか。
そこでぎんなんについて調べる。
ぎんなんにはミネラルやビタミンが豊富。
健康パワーがぎっしり詰まったスーパーフードだ。健康効果をもたらすナッツだ。
ナッツは栄養豊富でありながらGI値も低いダイエットにてきめんの食べ物だ。
これらの栄養素は、高いお金を払って健康補助食品で摂取してきた私。
実は、掃いて捨てるほど道に落ちているぎんなんに、その栄養素が詰まっていた。
一体私は何のために働いているんだ。
自分を犠牲にして働いても何の意味もない。
私が求めていた健康はいつも歩いている道にタダで落ちているし、道でぎんなんを拾う最中に得られる運動効果や友人との語らいは、我々に幸せをもたらす。
秋の空は高く、透き通った青空を見るのも心地がいい。
東京で疲弊する中、実は青空がこんなに綺麗だということをいつの間にか忘れていたのではないか。
地球と宇宙が織りなす奇跡的な光景。
忘れていた幸せは足元にある。幸せを取り戻したい。
真の勝ち組は、地球がもたらす自然を直接楽しむことだ。
そして自由になることだ。
まわりまわった長い歴史を経て、狩猟採集生活こそが、勝ち組への鍵だったということに気づいた。
いつもぎんなんを拾っていた彼らはすでにそのことに気づいていた。
今までの私はなんだったのか。
お金があれば自由になると勘違いしていた。
お金があっても、しがらみが増える。仕事量が増える。
そんなものは、縛られた自由。真の自由ではない。見かけだけの自由。
私は周回遅れだが、まだ間に合う。
行こう、ぎんなんを拾いに。幸せを拾いに。幸せは東京中の道に落ちている。いや、日本中に落ちている。
という理由から気軽に銀杏拾いを始めようとしたところ、超臭いしどうやって処理したらいいのかわからないから、こんなもの拾うんじゃなかった、超くさいし。
つかまじくせえええ、ゲロのにおいがする。手もかぶれてきたし、なんだよこれええ。果実って普通甘いだろ。甘い果実を動物に食べてもらってその種子をいろんなところに運んでもらいたいんじゃないのかよ。なんでこのイチョウの果実はこんな毒性があるのよ。誰にも食ってもらえないし、だから種子も運んでもらえないし、誰得なのよこれ。バカなの?ありえねー
と後悔する人が後を絶たないと思うので、処理方法などを以下に書いていきます。
準備するもの
用意するものとしては、以下です。
- ビニール袋
- ビニール手袋
- 台所の排水溝用の網とか水切りネットとか
- 新聞紙
どれもスーパーか100均で手に入ります。
イチョウの実から種を取り出す
まず新聞紙に、拾ってきた銀杏を広げます。
そして100金で買える薄手のビニル手袋を装着し、イチョウの実から種を出します。
まるでさくらんぼの種をもぎ取るように、ヘタというか茎というか、そういう付け根のところから引っ張り出せば簡単に取れます。
これを続けると、なんか黄色く熟れてて美味しそうに見えるので、思わず臭いをかいてしまいますが、すごい刺激臭で鼻が曲がりますので、注意が必要です。
実はビニール袋に入れて捨てますので、この作業はビニール袋内に手を入れて、その中で行う方がいいでしょうね。
念のため下に新聞紙を敷いていますが、汁が新聞紙に染み出してさらに床にしみ出すと非常にショックです。
一応ベランダでやりましょう。
頑張って種子から実を全部取ろうと思っても、多少果実が殻にこびりついています。
これを全部剝ぎ取るのは、素手だと困難なので、水切りネットに殻を入れてゴシゴシこするといいです。
網目で果実の残骸が剥ぎ取れます。
さらに水で洗えば綺麗に取れます。
干す
次に、綺麗な新聞紙を別途用意して、その上に銀杏を置いて干して乾かします。
日光で干すといいらしいですが、室内で放置しても大丈夫です。
やがて殻全体が白っぽくなります。
だいたい2、3日は放置しておくといいらしいです。
殻を剥く
からは非常に硬いです。
殻割り器があるらしいですが、家庭のペンチでも大丈夫です。
我が家にはペンチがなかったので、写真のようなハサミを用意しました。
なるべくからの中のギンナンに傷をつけないように、殻だけ割る感じで寸止めしようとしましたが、勢いで全部切ってしまいました。
力加減が難しいですね。
また、ハサミ形状だとこのように切れてしまいます。
そこで、重いもので押しつぶすことを考えました。
金属の重い釘抜きの、この先端部分で上から力をかけるのです。
かなり力がいるし、もう無理。
疲れます。
からごと茹でる
ならばもう最初から茹でて仕舞えばいいのではないかと思いました。
そうすれば、殻が柔らかくなって剥きやすくなるでしょうし、中身も料理されてそのまま茶碗蒸しなどに入れられるだろうから、一石二鳥です。
電子レンジだと、殻にヒビを入れておかないと爆発しそうですし、フライパンで焼いたり炒たりするにも、なんか爆発しそうだしフライパンが焦げ付きそうで怖いです。
見事、簡単に殻が剥けるようになったし、薄皮も綺麗に取れたし、綺麗な緑色で輝く中身が発掘されました。
子供のおかずとして、そのまま柔らかい茶碗蒸しの具材に使えます。
ナッツ類なのでアレルギーもあるかもしれませんが、その心配がなければ、2歳児とかは豆類を楽しんで食べてくれるし栄養豊富なので、お勧めできます。
硬くなくて柔らかさも適当ですしね。
まるで大好きな枝豆を食べているような感覚ですかね。
まあ食べ過ぎると中毒症状等が出る危険性があるらしいので、量は気をつけたほうがいいでしょう。
家族や友人みんなで、拾うところから下処理をして料理をし、さらにおいしく食べる。
すべての工程で楽しめる銀杏拾いこそ、勝ち組への階段であることがわかります。
人生を取り戻すのにぎんなん拾いはおすすめだといえます。
杉並区のシンボルの木ですし、東京中いたるところに銀杏の木はありますので、もうめちゃくちゃ拾って、ダイエットできてた頃の昔のかっこいい姿とか、忘れていた幸せとか、健康とか、もういろんなものを取り戻しまくりましょう。