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トースターで温めた美味しいスライスチーズのとろけるランキング

   

トースターで温めた美味しいスライスチーズのとろけるランキング

そのまま食べても美味しいスライスチーズは、パンにのせてレンジやトースターで加熱することにより、一層の美味しさを発揮することでお馴染みである。

ところで、スライスチーズを焼いたりすることによって加熱すると、程度の差はあれ、溶ける。

スライスチーズイコールとろける、というイメージがある。

しかしながら、「とろける」と銘打っているものもあれば、そうでないもの、あるいは、とろけるかどうかなど無関係な方向に高級志向を追求しているチーズまである。

そこで、一度原点に立ち返り、各種チーズがどの程度「とろける」かについて実験を行ったので、その結果を報告したい。

その結果、驚愕の結果が露呈されることとなってしまった。


とろけるとは、柔軟力である

とろけるとは、展延性である

ところで、「とろける」とは一体どのようなことであろうか。

「溶ける」と「とろける」の違いとはどのようなものであろうか。

それを考える上で手がかりになるのが、しばしばとろけるチーズのパッケージで見られるあの「伸び(延び)」である。

ピザトーストの上にスライスチーズが載せられている。

その状態で、土台のパンが真っ二つにちぎられ、各々反対方向に引っ張られる。

しかしながら、チーズは引っ張り力がかけられても、即座にちぎれる訳ではなく、その高い粘性、延性と展性を遺憾無く発揮して塑性変形を行いながら、くっつき続ける。

もはやちぎれまいとする。

その延びる力。

負荷をかけられてもどうにか持ちこたえるという粘り。

現状を認識し、現状に自己の形状を合わせてどうにか対処しようとする柔軟性。

ただ単に、デロデロに溶けるわけではない。

この点で、「溶ける」と「とろける」とは異なる。

「とろける」は「溶ける」という概念を包含しつつも、さらなる高みを目指している。

これらは柔軟力という概念でまとめられる。

よって、以下では、「とろける」を評価するにあたり、柔軟力という観点を用いたいが、具体的な指標としては「溶け力」と「延び力(伸び力)」という用語を採用したい。

チーズの逆境力も評価

チーズの逆境力も評価

これに加えて、とろける度合いを評価する項目として、さらに「逆境力」という指標を用いる。

どのようなことか。

一般に、チーズは高温に熱すれば熱するほど、その溶け力と延び力を発揮する。

つまり、高温の方がチーズにとって都合が良いのである。

しかし今回は、あえてその温度をチーズの都合の良さそうな適温にまでは上げない。

具体的には次のようにする。

今回、加熱に使う器具は、ニトリのオーブントースター。実にシンプルで使い勝手が良い。

ニトリのオーブントースター

100V、860Wとの記載がある。

ニトリのオーブントースター

冷凍ピザの加熱時間は、5〜6分であるとの記載がある。

つまり、冷凍状態のとろけるチーズにおける理想的な加熱時間は最低でも5分は必要であり、6分あると最大限にその魅力を発揮するものと思われる。

しかし今回、2.5分しか加熱しなかった。

後述するが、今回は冷凍食パンの上にチーズをのせて行なっている。

その食パンの冷たさを鑑みれば、たとえチーズそれ自体が冷凍されていないものであったとしても、4分は欲しかったところであろう。

しかしあえての2.5分。

これには次の2つの理由がある。

  • 理想状態ではない場合の潜在力を見るため
  • 火傷したくなかったから。

まず第一に、各チーズの理想状態ではない低めの温度において、どの程度かれらのとろける力が発揮できるかを見たかった。というものである。

これは就職活動における圧迫面接に近い。

社会は、必ずしも各自の理想な状態で勝負できるとは限らない。

むしろ、全く準備していない局面が毎日のように連続する。

その状態において、「これでは自分の力を発揮できない」などと言い訳をしているようでは不合格である。

予期せぬシチュエーションにおいて、出来うる限りのアウトプットを出さなければならないのが常である。

そして、就職活動における圧迫面接では、応募者に対して圧力をかけるという逆境状況を作り出すことにより、応募者がどの程度のポテンシャルを発揮するかを見る。

今回も、各チーズに対して、理想温度に上げないという圧迫をかけた状態でどの程度の潜在力を発揮するかを評価した。

第二の理由としては、火傷したくなかったからである。

5分も6分も加熱したら、チーズがアツアツになって絶対火傷しそうだったし、こんなくだらない実験のために火傷するとかアホくさかったので、加熱直後に触っても全然大丈夫そうな温度にしか上げなかった。

よって、以下では、「溶け力」、「延び力」、「逆境力」の3つの観点で各種チーズの「とろける」を評価した。

エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ

エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ

森永乳業(株)のクラフトスライスチーズ7枚入り。
ごく普通のスタンダードなものである。

エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ

原材料はナチュラルチーズ、ホエイパウダー、乳化剤、pH調整剤。

エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ

栄養成分表示によれば、エネルギーが56kcal、たんぱく質が3.4g、脂質が4.5g、炭水化物が0.5g、ナトリウムが198mg、カルシウムが98mg。食塩相当量が0.5g。

エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ

セロハンフィルムの個包装には、「ここからあけてください」のシンブルな文章のみ。

どこにも「とろける」ことは書いていない。

しかし、チーズであればどのようなものであっても加熱すれば多少のとろけ具合はあるのではないか。

冷やしている場合ではカチコチに固まっていても、加熱すれば少しはドロドロするはず。

それを持って「とろける」と言い張っても良いとは思う。

「少しはとろけますよ」と主張しても問題はないのではないか。

しかし、やはりそのとろけ具合に自信がないのか、奥ゆかしいのか、日本人的な謙虚さを感じる。

エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス

エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス

今度は打って変わって、パッケージに「とろける」と書いてある。

しかも大きな字でだ。

さらに、とろけている雰囲気の証拠写真もアップされている。

この自己PRは効果的だ。

就職活動においては、エントリーシート等に「自分はこれほどすごいですよ」ということを自信満々に書くと効果的である。

こういう行為は、謙虚な日本人は苦手とされているが、やはり自分に自信があるタイプの方が頼もしいし、採用したくもなる。

エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス

原材料はナチュラルチーズ、ホエイパウダー、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)。

普通の「スライス」には含まれていなかった増粘多糖類なる物質が含まれている。

「増粘」。これは粘りを増やすということであり、従って、とろける力も凄まじいのではないかと推察される。

エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス

栄養成分表示によれば、エネルギーが55kcal、たんぱく質が3.6g、脂質が4.3g、炭水化物が0.4g、ナトリウムが112mg、カルシウムが107mg。食塩相当量が0.3g。

とろける方がなんとなく脂肪分も多そうな気がして太りそうだしジャンキーだと考えていたが、通常のスライスチーズよりも脂肪分もカロリーも塩分も少ない。
ヘルシーである。

エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス

個包装のセロファンには、「ここからあけてください」の記載に加え、さらに「とろける」との文字が並ぶ。

かなりの自己アピールである。

これは期待が持てる。

エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ

エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ

今度はかなりゴージャスなチーズである。

見た目が派手で、肉類やトマトなどと合わせるのが理想との写真が掲載されており、「俺は他のチーズとは違ってゴージャスである」なる自己アピールをしている。
オラオラ系かつ体育会系であり、就職活動では、総合商社やテレビ局、外資系金融機関などにウケそうな雰囲気を醸し出している。

「ワールド」の旨の記載もあることから、英語も堪能で、グローバルに活躍することに前向きである。

のみならず、「のび〜る!」との記載もある。

「のびる」ではない。「のび〜る!」である。

いかにのびるかを簡易に示す「〜」の文字と、強調を示す「!」のマーク。

これはかなりの延び力が期待できる。

しかも、「そのままでも」の記載があり、「加熱すれば伸びるけどそのまま食べても良いよ」との包容力を感じる。

攻守両面に優れたバランス感覚の持ち主であり、あらゆる方面にウケがいいだろう。

エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ

原材料はナチュラルチーズ乳たんぱく質、食塩、乳化剤、グリシン、安定剤(増粘多糖類)、酵素(原材料の一部に卵を含む)。

やはり攻守両面でバランス感覚がよく、あらゆる局面でスタープレイヤーになりうる可能性が感じられる通り、その原材料も多岐に渡る。

これほどのスター性を備えながらも、カッコ書きで「原材料の一部に卵を含む」との注意書きをしている細やかな心配り。

豪快さの中に繊細さも持ち合わせたこの気配りは、もはや就活戦線でどの企業からも引っ張りだこであろう。

地頭も良さそうである。

エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ

栄養成分表示によれば、エネルギーが49kcal、たんぱく質が3.7g、脂質が3.7g、炭水化物が0.3g、ナトリウムが108mg、カルシウムが111mg。食塩相当量が0.3g。

なんと、原材料に「食塩」と明記しているのに、食塩相当量が少ない。

このミステリアスさ。

謎がある人間は、男女問わずモテるという。

もはや仕事能力のみならず、プライベートの充実も兼ね備えているという底深さを感じる。

エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ

しかし、中を開けてみると、その個包装は実にシンプルである。

なんの特徴もない。

外面はド派手だったのに、中身を開ければごく普通。

これはもしや、プレゼンや面接、交渉といった場面は得意そうに見せているが、実は中身はスカスカの口先だけの人間だったのではないか、との疑いすら感じる。

口はうまいが、ばけの皮が剥がれれば大したことがない男は世の中にごまんといる。

それを見極められるか否かが、評価者の腕にかかっている。
面接する側の能力が問われる採用面接。
緊張してきた。

さて、今回のレースにあたりどう出るのか、まさにダークホースである。

エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ

エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ

これも勝ち組感の溢れるパッケージのチーズだ。

就職活動においては、エントリーシートに見た目のインパクトを込めることで、書類選考の時点で既に他を圧倒する手法があるが、そのような書類作成能力の高さを感じる。

熱く焼かれたハンバーグの上でトロトロに変形したそのフォルムからは、かなりの「溶け力」を持っていることが推察される。

しかしキャプションには、「コクが違う!」の記載があるのみであり、「のびる!」のような文字はない。

「!」が付いているあたりは、やる気に満ち溢れていることが読み取れるが、今回やとろける力を見るべきところ、「コク」の方向に向かわれると、力の入れる方向性が違う。

新卒採用においてこういう候補者は、本来あるべき場所で光り輝く原石なので、マッチングさえ合えば確実に内定が取れる学生である。

実力があると自負しているのになぜか内定が取れない、と嘆いてる学生は、お門違いな業界ではなく、やはり自分の得意分野が発揮できる企業を選ぶ方向に転換した方が良い。

総合的に考えると、やはりチェダーチーズはどれほどのとろけ方を発揮するのかは未知数である。

エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ

原材料はナチュラルチーズ、ホエイパウダー、乳化剤、カロチノイド色素。

あの「増粘多糖類」が含まれていない。

増粘剤が含まれる方がとろけ方がすごいものと認められるが、増粘剤を一切使わずに、パッケージ表面のあの溶け方。とろみ。

人工的な力ではなく、自然の持つ潜在能力だけで勝負しようというそのナチュラリストな発想は、サステナブルなビジネスが高評価される昨今のグローバル社会において高く評価されるべき気質である。

エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ

栄養成分表示によれば、エネルギーが54kcal、たんぱく質が3.0g、脂質が4.5g、炭水化物が0.4g、ナトリウムが180mg、カルシウムが95mg。食塩相当量が0.5g。

エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ

そしてチェダーチーズをチェダーチーズたるべきものとして導くこの橙色。

およそ他のチーズには見られないカロチノイドな感じの色素であり、このカロチノイド力で個性を発揮する場面を見せて欲しい。

エントリーNo.5 KRAFT クラフト とろけるスライスハーフ

エントリーNo.5 KRAFT クラフト とろけるスライスハーフ

やはり就職活動において用いる写真の使い方というのは、考えるべきところが多い。

「とろける」を一目で示す方法は、ドロドロに溶けている様子、あるいは引っ張られてのびている瞬間を取るべきだ。

しかしこの写真は、ドロドロに溶けてもいないしのびてもいない。

何をアピールしたいのかがわかりにくい。

しかし、「コレステロール1/2」なる大きなフォントのキャプションと総合すればその意図が読み取れる。

写真に掲載されたチーズは、トマトやレタス等と共に用いられている。

トマト及び生のレタスからは、健康のイメージを想起させる。

そして「コレステロール1/2」の文字。

つまり、「俺は健康的だ。ヘルシーだ」との自己顕示をしているのだ。

これはかなりの自己評価の高さを感じる。

つまり、名前は「とろける」と付いていながらも、そのとろけ具合をアピールすることがない。

すなわち、「とろける」ことなんて当たり前の能力であり、ことさらそれをアピールする必要性すらない、という自信である。

こういうクールな候補者は、将来が楽しみである。

エントリーNo.5 KRAFT クラフト とろけるスライスハーフ

原材料はナチュラルチーズ、植物油脂、ホエイパウダー、寒天、食塩、安定剤(加工デンプン、増粘多糖類)、乳化剤、グリシン、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、酵素、酢酸Na、(原材料の一部に卵を含む)。

多様な材料が使われていることから、多様性、つまりダイバーシティなチーズであると言える。

さらに細かい仕事が向いていそうだと感じるのは、他のチーズには見られない「乳脂肪分」や「植物性脂肪分」、「無脂乳固形分」といった分別をコンマ1%の値まで詳細に提示している点であり、抜かりない丁寧な仕事をしてくれそうである。

エントリーNo.5 KRAFT クラフト とろけるスライスハーフ

栄養成分表示では、エネルギーが55kcal、たんぱく質が1.6g、脂質が4.1g、炭水化物が3.0g、ナトリウムが160mg、カルシウムが51mg。食塩相当量が0.4g、コレステロールが4mg。

まず目を引くのが、コレステロールの数値である。

これは他のチーズにはない項目であり、4mgが多いのか少ないのかわからないが、まあ低いのだろう。

そして気になるのが炭水化物の多さとタンパク質の少なさ。

チーズといえば、高タンパク低糖質で、非常にダイエットに向いているとのイメージがあるが、他のチーズを群を抜いて高いこの炭水化物量。
通常のスライスチーズの6倍はある。

これはダイエットの観点から見るといただけない多さである。

しかしこの配合によってもしかしたらものすごいとろけ方をしてくれるかもしれないので、そこは温かく見守っていきたい。

エントリーNo.5 KRAFT クラフト とろけるスライスハーフ

上記とろけるチーズと同様、個別の包装には「とろける」との自己アピールが並ぶ。

ここにはあえて「コレステロールが低いよ」とのメッセージは込められていない。

コレステロールについては表面のパッケージでアピールできたものの、とろけることについてはアピールが不足したため、後になって慌てて「私もとろけるぞ」と主張を始めたのだと思われる。

しかし、人は見た目が9割と言われる通り、大体のことは第一印象で決まってしまい、その後巻き返しを図ることは難易度が上がるということを肝に命じておきたい。

エントリーNo.6 雪印メグミルク スライスチーズ

雪印メグミルク スライスチーズ

これまではクラフトのチーズばかりを取り上げてきたが、それでは評価が偏るので、当て馬を用意した。

それが雪印メグミルク(今は雪印乳業ではない)のチーズである。

なぜクラフトと雪印だけなのか。

第一に、両方とも流通量が多く、どのスーパーでも見受けられる大手だからである。

第二に、安売りをしていたからである。

安いから買うのであり、安売りをしていない場合は結構価格が高いから買わなかった。

なお、クラフトのものは5種類取り上げたが、雪印のものは今回2種類しか取り上げない。

その理由は、たまたまそのスーパーいなげやが雪印のものを2種類しか置いていなかったからである。

クラフトのは5種類あった。

その合計7種類がいずれも安売りされていた。

小岩井乳業のスライスチーズは安売りされていない上に定価が高かったので買わなかった。

また、プライベートブランドのものや二流メーカーのものは、特売でなくても安かったが、もう買うのが面倒くさいし冷蔵庫がチーズでいっぱいになりつつあるので、雪印メグミルクまでで泣く泣く打ち切った。

機会があれば、サミットや生協、クイーンズ伊勢丹やキッチンコート、三平、イオンなどを駆け巡り、色々試してみたいところではある。

話を戻そう。

上記パッケージを見てみると、クラフトのスライスチーズと同様、青地をバックにしている。

また、ハムこそないものの、トマトや生のレタス、パンに乗せられた状態である。

そして森永乳業も雪印メグミルクも業界大手。

つまり、業界の共通認識として、トマトレタスサンドであってしかも青地ということが、スライスチーズにおける基本形であることがうかがえる。

しかし大きな違いがある。

クラフトの場合は、全面的にチーズ及びサンドイッチ全体がどアップで押し出されており、もはやサンドイッチが枠内に収まりきれていないが、雪印の場合は、全体が写るように引きで撮影されている。

この違いは何を意味するか。

雪印の方が謙虚であり、クラフトの方がイケイケのオラオラ系であることが読み取れる。

一方で、雪印の方はチーズ全体がよく見える上に、艶かしく曲線美を描く。

これは、奥ゆかしい中にも妖艶な魅力を兼ね備えた、青い炎のように静かな情熱を含んでいるのではないかという可能性を感じる。

雪印メグミルク スライスチーズ

裏面は透けている。

肌の露出を多くした妖艶な女性のようである。
あるいは清楚な中にも小悪魔的なあくどさをも感じる。
面接官を誘っているのか。

雪印メグミルク スライスチーズ

お客様の声をおきかせください、との記載がある。

色気のある女性に誘われているようで思わず興奮してしまう、との声は、おそらく聞かせない方が良いのだろう。

雪印メグミルク スライスチーズ

このような興奮状態にありながら、

線の下からはがしてください

と言われると、もうエロい想像しかできない。

きっとこの「はがしてください」も、耳元でそっと囁くように、甘い吐息を耳たぶに吹きかけるように言っているのだろう。

そして言い終わった後に、その唇を耳たぶの先端にそっと押し当てる。

線の下。

つまり、一線を越えるということである。

一線を超えて、スケスケの下着を剥がす、という想像をしていると、その後のチーズの食べ方にも影響がでる。

つまり、かじるのではなく、「舐める」、あるいは「甘噛み」になるに決まっている。

これが「とろける」チーズでなくてよかった。

もしもこれで「とろける」と言われた場合、もう最高潮のオーガズムに達した女性のことしか考えられない。

エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライス

エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライス

もうエッチな想像しかできない。

面接官を体で誘惑して合格を勝ち取ろうというのか。

エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライス

エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライス

しかし私は鉄の意志で自分の欲望を押し下げたい。

あくまで公平に。

たとえ相手が美人だろうとスタイル抜群のナイスバディだろうと、その容姿には目を瞑り、一切の欲望を押し下げ、機械的に物事を判断する公平な人間でありたい。

いついかなる状況でも本質を見抜ける人間こそが真のエリートビジネスマンである。

トースターで焼く

トースターで焼く

さて、上記の通り、各チーズをトースターで焼くにあたり、パンにチーズを載せて焼くことにする。

用いる食パンは、神戸屋の「全粒粉入りブラン食パン」。

食物繊維が多く含まれることでおなじみの食パンである。

トースターで焼く

冷凍したままの食パンを皿に載せる。

トースターで焼く

これを包丁で16分割する。

なるべく等分が望ましいが、面倒くさいので適当で構わない。

なお、冷凍状態の方が包丁で綺麗に切れる。

トースターで焼く

その後、2切れのパンの端面同士を隣り合わせに密着させた状態で、2切れ分のパンの上面の形状と略同じにカットしたチーズをのせる。

これをエントリーしたチーズの数分、すなわち7つ分用意。

配置構成は各々以下の写真と対応する。

トースターで焼く

これで2.5分ほどニトリのオーブンで焼く。

溶け力ランキング

溶け力ランキング

これが焼いた直後の写真である。

実は、陣地に応じて多少の有利不利があることはわかっていた。

というのも、オーブンの構成上、長手方向中央付近にしか熱源が配置されていない。

すなわち、上記写真における上下方向で中央に配置されたチーズが有利になってしまうことになる。

具体的には、「エントリーNo.2 クラフトとろけるスライス」、「エントリーNo.5 クラフトとろけるスライスハーフ」、「エントリーNo.7 雪印メグミルクとろけるスライス」が有利になってしまうのだ。

しかし結果はどうであろうか。

なんと、「エントリーNo.6 雪印メグミルク スライスチーズ」の溶け力がハンパないことがわかる。

しかも、「とろける」と銘打ったものではないにもかかわらず、ドロドロに溶けている。

どのドロドロたるや、見ていてハシタナイと言わざるを得ないくらいにグチョグチョの濡れ濡れである。

エロいと言わざるを得ない。

そして、なぜか最も中央の「エントリーNo.5 クラフトとろけるスライスハーフ」の毅然とした態度。

加熱前と加熱後で、ほぼ形が崩れていない泰然自若ぶりである。

「とろける」と自分で言っておきながら、このとろけなさぶりは、あまりにも自分を過大評価しているのではなかろうか。

では、パッとした見た目だけで、「溶け力」をランク分けしよう。

1位:エントリーNo.6 雪印メグミルク スライスチーズ
2位:エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ
3位:エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライス
4位:エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス
5位:エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ
6位:エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ
7位:エントリーNo.5 kRAFT クラフト とろけるスライスハーフ

2位と3位は迷うところだったが、質感とツヤ感がなんとなくチェダーチーズの方が上回っていた。

やはり艶かしい雪印メグミルク勢は、デロデロ感も上位であり、エロい。

そして、「とろける」と自分で言っている「とろける」勢が、「溶け力」では、「とろける」と言っていないチーズ勢の後塵を拝しており、意外と口先だけであったりした。

延び力ランキング

さて、延び力測定にあたり、次のようにする。

すなわち、1つのチーズで接着されたパン同士をゆっくりと逆向きに引き離す。このように。

延び力ランキング

エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ

ゆっくり引き離すうちに、チーズが完全にちぎれる瞬間が訪れる。

その時点でパンの移動を終了し、パンの向かい合う端面同士の間の距離を測るのだ。

なお、定規がないので、スマホを使ってWebアプリで測定を行なった。

エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ

WEB定規・スマホものさし(実寸大)【iPhone6用】 - Flasco.jp

なお、私のiPhoneは5sなのに、なぜiPhone6用を使ったか。

間違えたからである。

そのため、実寸とは異なるスケールの目盛りで測定したことを予めお断りしておきたい。

エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ

これで測定したところ、上記のエントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズの距離は3.7センチメートルとなった。

この値をもって、延び力とする。

この作業を順次行う。

エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス

エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライスは3.8cm。

これは由々しき事態だった。

「とろける」などと一言も言っていないスライスチーズと、「とろける」と豪語するチーズとの差がほとんどない。

口先だけで固められた厚い鎧が、徐々に剥がれ始めてきたか。

エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ

そこへきて、このエントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズの延びぶり。

もはや最大メモリの8センチメートルを超えて延びきった。

やはりスタープレイヤーの貫禄は違う。

エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ

エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズは1.5cm。

モッツァレラと同様のスター性を備えていると思われたが、努力の方向が「コク」に向かってしまい、およそ「とろけ」には見向きもしなかった結果がこれだ。

エントリーNo.5 kRAFT クラフト とろけるスライスハーフ

エントリーNo.5 kRAFT クラフト とろけるスライスハーフは2.5センチメートル。

「とろける」と言い張っていたのは虚勢だったのか。

エントリーNo.6 雪印メグミルク スライスチーズ

エントリーNo.6 雪印メグミルク スライスチーズは3.5センチメートルである。

艶かしくとろりととろけてくれた。

エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライス

エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライスは1.8センチメートル。

色気にばかり気を使いすぎた結果、本来の延び力を忘れてきたのか。

そして以上をまとめると次の表のようになる。

延び力
ランク 名称 距離(cm)
1位 エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ 8超
2位 エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス 3.8
3位 エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ 3.7
4位 エントリーNo.6 雪印メグミルク スライスチーズ 3.5
5位 エントリーNo.5 kRAFT クラフト とろけるスライスハーフ 2.5
6位 エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライス 1.8
7位 エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ 1.5

講評としては、もはや予想だにしなかった結果である。

「とろける」と言い張る候補者が、ことごとく負けている。

なんという自意識過剰ぶりだったのか。

なお、何回も実験を繰り返してその平均値で勝負したら、おそらく「とろける」勢が勝利するという意見もあろう。

配置や順番も公平になるように実施すべきだ、との意見もある。

しかしビジネスの世界において、全ては一発勝負であり、何回もチャンスを与えられることなどあり得ない。

理不尽な状況で勝負せざるを得ないこともある。

理不尽な状況になってもそこで活路を見出すしかないのだ。

逆境力のランキング

そうは言っても、チーズのとろけ方は温度変化に大きく左右されるものであり、エントリーNo.1とエントリーNo.7との間では、延び力測定の時点で温度の差異がありすぎて不公平の度合いが許容範囲を超えているという意見もうなずける。

したがって、それを「逆境力」で補正することにしよう。

すなわち、延び力測定の際にエントリーNo.1の方が圧倒的に有利であり、No.7は圧倒的に不利である。

これは、測定が後になればなるほど逆境に立たされたということである。

これほど不利な状況であれば、常人なら自分の不甲斐なさが露呈する前に勝負を棄権し、自己が傷つかないようにプライドを守る方に走るだろう。

しかしそうしなかった。

逆境に立たされながらも果敢に戦ったのである。

これは紛れもなく、「逆境力」の高さを物語っている。

また、「とろける」ことに関する勝負において、「とろける」という特徴があるチーズと同じステージに立たされた通常のスライスチーズたち。

これもまた、自分の得意分野ではない領域において、それを得意分野とするものたちに果敢に勝負を挑む根性は、まさに「逆境力」が高いことを示している。

常人の精神力であれば、恐れおののいて逃げ出してしまう場面だろう。

色気で勝負しようとした雪印勢も、逆境に立たされながらも変化球で対応しようとした工夫が見られるし、コクや色の違いで勝負しようとしたチェダーチーズは、必ずしもとろける訳ではないながらも別の点で評価者の目を引こうとした努力を感じた。

これら全ても「逆境力」である。

そして、「とろける」と豪語してしまった結果、実際の勝負の際に自分のハードルを必要以上に高くしてしまった「とろける」シリーズたち。

そんなプレッシャーの中で戦うのは、心理的に追い詰められることになっただろう。

自分の首を絞めることになっただろう。

逆境に立たされたことだろう。

それでも最後まで戦い抜いたその勇気は称賛するに値するものであり、まさに「逆境力」の高さである。

加えて、理想の温度まで加熱されなかった状況で戦い抜いた各種チーズは、逆境に強いことを意味していた。

その「逆境力」まで考慮し、上記「溶け力」と「延び力」を加味して厳正なポイント制で評価した総合結果が、次だ。

驚くべき結果となった。

総合結果

ランク 名称
1位 エントリーNo.1 KRAFT クラフト スライスチーズ
1位 エントリーNo.2 KRAFT クラフト とろけるスライス
1位 エントリーNo.3 KRAFT クラフト World Select モッツァレラチーズ
1位 エントリーNo.4 KRAFT クラフト World Select チェダーチーズ
1位 エントリーNo.5 kRAFT クラフト とろけるスライスハーフ
1位 エントリーNo.6 雪印メグミルク スライスチーズ
1位 エントリーNo.7 雪印メグミルク とろけるスライス

全員優勝。

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