べにあかくん,松蔵ポテト,焼芋しるく,芋羊羹,おすすめさつまいも菓子
ただでさえ甘くてホクホクで美味しいサツマイモをさらに甘いお菓子にしてしまうことで、尋常ではないほどの美味しさを獲得してしまったサツマイモスイーツを4種類紹介したい。
川越菓匠くらづくり本舗 べにあかくん
サツマイモのお菓子といえば埼玉県川越市であり、川越の人気のお菓子といえば「べにあかくん」である。
1個1個が個包装で紐で結わえられており、しっかりとしたパッケージに丁寧に梱包されている感じが優しい。
「川越銘菓スイートポテト べにあかくん」「そのまま焼き上げた」。
ホクホクした食感がそのまま楽しめることが期待されるパッケージの文言に、いやでも心踊る。
原材料は甘藷、白餡、砂糖、バター、水飴、乳等を主要原料とする食品・・・
公式サイトによれば、北海道バターと生クリームを混ぜ合わせているようである。
焼き芋とバター及び生クリーム・・・。
口当たりがしっとり滑らかになってものすごくコクがあることが推察される。
ほほう、なるほど。
スイートポテトのようなラグビーボール状の楕円形のものを想定していたが、円形のカップケーキのような出で立ちですか。
表面に黒い焦げ目がある。
加えて、このボコボコになった手作り感溢れるフォルム。
絶対美味い。
二つに手で割ってみる。
ポロポロとこぼれ落ちるような乾燥した記事ではない。
しっとり、ねっとりしたやつだ。
これが美味しくないわけがない。
なお、公式サイトによれば、アイスクリームやフルーツとのトッピングにしたり、電子レンジで5秒ほど温める等のアレンジレシピが紹介されているが、私はこれをそのまま食べることをおすすめしたい。
私はこれを無造作に開封してそのまま食べたが、幸福に酔いしれそうだった。
ちなみに、開封して食べた場所は会社のトイレである。
1個170円程度という価格で通販でも買えるようなので、あらゆるシチュエーションで活用されたい。
ドンク 松蔵ポテト
やはり最強のサツマイモスイーツといえば、ドンクの松蔵ポテトだろう。
東武池袋店で買えた。
計量販売形式であり、値段は100グラム当たりだいたい220円とかそのくらいである。
ずっしりと重い重量感。
表面のテカリがなんとも食欲をそそる。
何と言っても、このサツマイモの皮そのものを器にした自然味溢れる発想だろう。
平面図においてiPhoneと大きさを比較する。
iPhoneよりもやや大きいことがうかがえる。
厚みに関しては、iPhone等のスマホとは比較にならないほどの分厚さである。
食べ応え十分に違いない。
さあ、これを惜しげも無く半分に切って断面図を確かめてごらんなさい。
この密度。
最高の満足度だ。
なお、これに関しても様々なおすすめの食べ方、レシピが提案されている。
「甘いのがお好きならはちみつや黒蜜と!」
「あっさりがお好みならクリームチーズと!」
「ちょっと豪華に味わうならクリームチーズにはちみつをたらして!」
いちいちビックリマークがつくあたり、ものすごいテンションの高さである。
それくらい、この食べ方がおすすめであることの証左だろう。
「温度の違いで楽しむなら、あつあつのスイートポテトに冷たいバニラアイスを添えて。。。」
急に大人モードになって神妙である。
「こってり味わうならバターと。」
ビックリマークがとうとうつかなくなった。
疲れたのだろうか。
温めて食べる、冷やして食べる。
もはやおすすめの食べ方というか、全ての想定しうる食べ方を列挙しているかのようなしらみつぶし具合である。
冷やした場合の場合分けとして、冷蔵庫で冷やす場合と冷凍庫で凍らせる場合とがある。
後者の場合は、もはやスイートポテトではなく、マンゴーのような見た目になっている。
なお、公式ホームページによれば、カロリーは100g当りで233kcalであり、タンパク質は3.6グラム、脂質が4.1グラム、炭水化物が45.6グラム、ナトリウムが45mgだそうだ。
低糖質ダイエット中にはかなり強敵になる栄養成分でありながら、その魅力に抗いがたい見た目である。
それでもなお食べる価値はある。超おすすめ。
鹿吉 焼芋しるく
クイーンズ伊勢丹で398円という価格で買えるこのshikakichiの焼芋しるくはやばい。
なお、398円と書いたが、私はいつも半額の50%オフの時にしか買っていないので、購入価格はいつも200円である。
どのあたりがやばいか。
それは、原材料が茨城県産さつまいもシルクスイートのみである点である。
じっくりと焼き芋にされたこのシルクスイートが400グラムの重量で200円で買えるのはコスパが高い。
さて、なんの変哲も無いようなこの焼き芋の皮をむいてみよう。
あまりの糖度の高さとじっくり熱を加えられた製造工程とにより、完熟した果物のようにねっとりと崩れ落ちる。
砂糖も何も使ってないのに絶対に甘いことが推察されるこの見た目。
壷焼きにされたのだろう。
これの良いところは、原材料に砂糖を使っていないことから、安心して小さい子供にもあげられるおやつとして活用できることなのだが、包丁で切り分けようにも、あまりにもねっとりしていて元の形をとどめないところが口惜しい。
スプーンでプリンのようにすくって食べることが向いていそうなこの粘性に、酔いしれたい。
重ね重ね、単に焼いただけでお菓子のような味わいになってしまうシルクスイートに感動を覚える。
四季彩菓 紫芋羊羹
芋羊羹といえば舟和だが、ここで紫芋を使った芋羊羹というものを紹介したい。
メーカーは四季彩菓というところであり、デパートで買ったのだがメーカーはおそらく無名に近いのでは無いかと思う。
しかしほとんど砂糖や添加物を加えずに作ったと思われるこの純度100%に近い紫芋羊羹は秀逸だ。
断面まで紫芋でその繊維までも目視できる。
紫芋を羊羹にしたというその物珍しさに加え、甘さ控えめなこの羊羹は子供のおやつにも最適だし、何より健康的である。
上記いずれの和菓子も全て傑作であり、自分用にもプレゼント等の贈答用にもふるって活用して、さつまいもという奇跡の食材を享受できるこの日本で生活できることの幸せを噛み締めたい。