北海道フェア2017(東京ドームホテル)ブッフェのいくらかけ放題は最高
2017/11/25
東京ドームホテルのスーパーダイニングリラッサなるレストランで開催される「北海道フェア 2017 第2弾」に行った。
目的は「北海道米ゆめぴりかで作るリラッサ丼~北海道産いくらかけ放題~」である。
イクラを遺憾なく自由にボウルから丼に投入してこぼれいくらを構築するという子供時代からの夢を今まさに実現する時が来たのである。
北海道フェア2017の予約状況と混雑具合
思えば、道のりは長かった。
幼少期にテレビで見た、イクラをシャワーのように惜しげも無く飯の上に盛り付け、それをかき込む。
イクラをちびちびとありがたがって咀嚼するのが一般庶民だとすれば、もやは飲み物のように大量のイクラを喉の奥に流し込むその光景はまさに勝ち組であった。
いつかはイクラをがぶ飲みしたい。のし上がりたい。
そんな願望は抱いていたものの、それは単なる夢物語。
所詮自分などは、スーパーで買ったちんまりしたイクラをちんまりと一粒ずつ口の中に入れては舌の上で転がしてレロレロしているくらいの身分で一生を終えるものだと思っていた。
しかし時は来たのである。
いつものようにサラリーマンのふりをして東京メトロに乗っていたところ、車内で次のような広告を発見した。
美食の宝庫、北海道を食べつくそう! 北海道フェア2017 第2弾
カニやらアワビやら色々と目玉のメニューがあるようだが、私の目を引いたのはこれである。
北海道産いくらかけ放題
ついに念願の「イクラかけ放題」という「あっち側の世界」に足を踏み入れる時が来た。
なお、写真では「ゆめぴりか」にいくらを乗せているようであり、白米が見えている。
しかし私ならもっと盛る。
もはや白米が見えないほどに。
なんなら、丼に白米を盛らず、いくら100%を丼に山盛りに盛っても良い。
あるいは、本来なら白米があるべきところにいくらを大盛りで敷き、その上に刺身のサーモンを載せることで、至高の親子丼を構築するのもアリだ。
広告の写真では鮭の刺身など一切写っていないが、北海道といえば新鮮な鮭に決まっており、新鮮なサーモンを楽しむ最強のレシピが刺身である。
してみれば、いくらかけ放題に大量の刺身を盛り込んだ「至高の親子丼」を作ることも可能。
夢は膨らむばかりである。
早速私は電車から降りるなり、スマホからネット予約を開始した。
ランチの時間帯は11:30〜15:00であり、時間制限90分で料金は2900 円(税込3132円)とのことだった。
ちなみにディナーでは17:00〜21:30で制限時間は120分、価格は4500円(税込4860円)とのことである。
3歳の子供を連れて行くことから、夜の時間帯は無理である。したがってランチブッフェを選択。
ランチの良いところは価格が安い点である。
制限時間が短い点が気になるが、3歳の子供が2時間も同じレストランでじっとしていられるはずがないし、90分という時間制限は丁度良い。
ついでに周囲の公園・児童館かアソボ~ノ!などで遊ばせる時間も確保できる。
しかも子供料金は4歳から有料になるところ、3歳までなら無料である。
最高のシチュエーションだ。
大人2名分の六千円という低価格で夢の実現が可能となる。
しかしスマホでネット予約をしようとしたところ、直近の土日祝日ランチブッフェが全て「×」印となっており、満席である。
第2弾の期間が11月30日までであることから、このままでは夢の実現がなし得ないことになってしまう。
しかしながら、私は半ニート状態でほぼ毎日暇なので、エリートどもが平日の日中に仕事にうつつを抜かしている間にもランチブッフェを楽しむだけの時間はごまんとある。
実際、平日であれば13:30からの回で空席があった。
それでも11:30からの回や12時からのランチゴールデンタイムにおいては満席となっており、世の中どれだけ働いてない私のような暇人がいるのだと思うと、うかうかしてはいられない。
なお、北海道フェア2017の期間は2017年9月1日(金)~12月20日(水)であり、第2弾は11月30日までであっても第3弾は引き続き12月1日からも継続される。
したがって、第2弾にことさらこだわる必要もないと思われるが、第2弾の間に全ての北海道のイクラが食い尽くされて第3弾の時にはスッカラカンというリスクがないとは言い切れないため、確実にいくらかけ放題を享受可能な第2弾のうちに事を済ませる必要がある。
そしてスマホにて即座に平日の予約を抑えた。
完璧だ。
それにしても随分遠くまで来たものだ。
6000円という、どこを掘ってもなかなか出てこないような大金の準備が必要になるにもかかわらず、一瞬の迷いも見せずに予約を完了させるこのシチュエーション。
幾多の苦労の末、ついに勝ち組の仲間入りを果たすことができつつある。
そしていくらかけ放題を実際に楽しんだ暁に、ついに「あっち側の光景」を見ることができるのだ。
何もかもが一般庶民とは異なるキラキラした景色。
ついに憧れた夢に一歩踏み出す時が来た。
北海道フェア2017のランチブッフェは子連れにおすすめである
後楽園駅から徒歩数分のホテルに到着すると、「北海道フェア開催中」の幕が否応無く私の期待を高める。
予約しているのにこの混みっぷり。
店内が見えないほどのものすごい行列であり、凄まじい混雑具合だ。
みんないくら丼を狙いに来ているに決まっているのであり、油断していると深刻ないくら不足にもなりかねない。
席に着くなり速攻でイクラを狙うしかない。
そして席に通されると、店員からルールの説明がなされる。
しかし私の頭の中はいくらでいっぱいであり、何も耳に入らない。
説明が終わるなり私はいくらハンティングを開始した。
今回、イクラと並ぶもう一つの目玉はやはりこの蟹大漁盛りだろう。
実際、ものすごい行列ができていた。
しかし私は蟹になど興味はない。狙うはいくらのみである。
朝も昼も割と抜いているので、空腹である。
空腹時には、やはりオープンサンドのように炭水化物の塊は魅力的に映る。
しかしここで炭水化物を摂取したら負けだ。
胃袋の全容量をイクラで満たせ。
「ほうれん草のニョッキ」
「北海道産キャベツとイカのパスタ」
「スープカレー」
どれも魅力的だが、いくらにありつくまでは誘惑には負けない。
「サンマとつみれと野菜のスープ・サフラン風味にイエローホットマヨネーズを加えるとコクと辛味がプラスされ美味しく召し上がれます。お好みでどうぞ。」
くそ・・・! 随分と長い名前の料理を持ってくるじゃないか。これは興味深い。
しかしここで満腹になるわけにはいかないのだ。勝ち組の景色を見るまでは。
「北海道産野菜のナージュ」
な、な、ナージュだと。。。!?
一体どんな料理なんだ。。。
しかも、「アロマレッド」なる聞いたこともない名前の人参を使っているとのことだ。
興味深い。。。
しかしここでせっかくの空腹を満たしたら負けだ。
「リラッサ丼」
・・・きた! リラッサ丼!
これが今回の最大の目玉であるところの「いくらかけ放題 リラッサ丼」か。。。!
しかし冷静になってよく周りも見回すと、イクラなどどこにもない。
「お楽しみかた」とした、「道宝漬け丼」やかき揚げ丼や味噌タレ豚カツ丼を使えとの記載はあるものの、いくらの文字がどこにもない。
どういうことだ。。。
「北海道産ミルク入りクリームチーズとトマトのガトー」
「北海道産きたあかりの塩バターシフォンケーキ」
くそ。。。とうとうデザートコーナーにまで入って来てしまった。
しかしイクラがない。。。
・・・そうか、こういうことか。
つまり、イクラを最初から出していたら混雑極まってカオス状態になる。
そこで、大目玉商品であるイクラは最初から出さず、途中から出すという志向に違いない。
あるいは、イクラをもっと客にありがたがらせるために、途中からファンファーレとともに大々的なアナウンスが流れ、しかるのちにダンスなどの演出がなされてものすごくテンションが極まったところで満を辞してイクラ様が登場するという演出なのかもしれない。
とにかく、今はイクラは出ていない。
であるならば、今やるべきことは何か。
そう。ローストビーフを食べまくることである。
幸いにも、ローストビーフという、普通であれば客が狂乱しそうな目玉商品が、あまり北海道に関係なさそうという理由からか知らんが、それほどの行列にはなっていない。
そこで私はこれを5枚も6枚もムシャムシャと食べることで時間を稼ぐ。
子供がドリンクバーのオレンジジュースが飲みたいということで、何度もお代わりをしていた。
まさに子供である。
私ほどの勝ち組になると、いくらを飲みまくってドリンクバーにする予定なので、ドリンクバーなど興味はない。
子供がソフトクリームを何度もお代わりしていた。
確かに北海道のソフトクリームは興味深い。
そこで私は軽くソフトクリームを食べることにした。
イクラまでの場つなぎである。
しかしこれが本当に美味しい。
甘すぎず、生乳のみのコク深い味わいが楽しめる。
ソフトクリームを食べたらなんとなくデザートモードになって来たので、全てのケーキを皿に盛ってデザートを食べることにした。
これとコーヒーを一緒に食べるともはや食後である。
甘いのを食べたらしょっぱいのが食べたくなったので、焼売、餃子、XO醤の炒め物等の中華料理を堪能することにした。
もはや北海道要素は少ない。
そして時間終了。
いやー、子供も大人もゆっくり楽しめたし、最高であった
子供連れの家族とか絶対に行った方がいいと思う。このブッフェ。
そして食べ終わって店を出た後にもう一度広告の記載を見たところ、こう書いてあった。
「Dinner」
ディナー。
すなわちディナーブッフェのみ。
夢は遠い。