開運極太サミット巻がコンビニ・スーパーの恵方巻きで一番おすすめ
恵方巻きをコンビニやスーパーで買おうという人は多いと思う。
その場合、たった一度の恵方巻き、失敗はしたくないという方も多いだろう。
そこで私が提案するのは、サミットの開運極太サミット巻を買えば必ず成功するということである。
恵方巻きにおける成功と失敗
まず、恵方巻きとはどのような食べ物か、という由来を復習しておきたい。
恵方巻きとは、その年の恵方に向かって黙々と黙ってよそ見せず丸ごと一本食べ続けることに成功すれば、開運のご利益が得られるという縁起の良い食べ物である。
しかしながら、食べている途中に雑念が入って余計なことを喋ったり途中で食べるのを中断して他のものを食べたり等をすることによって、その開運のご利益は得られなくなるという、非常にシビアな食べ物でもある。
したがって、願い事を叶えるという目的においては、一心不乱に完食することができれば成功であるし、できなければ失敗である。
この前提に基づいて考えると、願いを叶えるには、「恵方巻き」というカテゴリ内においてもっとも細くて小さく、簡単に完食できるものを選ぶべきであるという戦略が導かれる。
この戦略を思いつくのは容易であり、各社こぞって「うちの恵方巻きは食べやすいから簡単に成功できますよ」というコンセプトを打ち出してくることは想像にかたくない。
サミットの恵方巻きは逆張りの戦略である
そこへきてスーパーサミットで販売予定の恵方巻きをご覧いただきたい。
開運極太サミット巻。
一本を完食するためには、極細である方が有利であるところ、「極太」にしてきた。
本まぐろ中トロやまだい、いくら、数の子、穴子、えび等の豪華なネタを盛り込み、通常の太巻の約2倍以上の圧倒的なボリューム!
願いを叶えるには、ボリュームを圧倒的に下げるべきである。
各種ネタには、各々縁起の良いいわれがあるため、ネタを豪華にすることは問題ない。
むしろ、ネタを豪華にしておきながらボリュームを抑えました、という方が合理的であり、従来にない新しさを感じる。
にもかかわらず、「圧倒的なボリューム」という、開運の目的を困難にする方向に向いてきた。
通常の太巻より約2倍の重量!
通常の太巻ならば誰しも1本食べきることができるであろう。
しかし、約2倍の重量にされては食べきることが難しい。
そもそも、力のない人であれば、太巻きを持つ手が疲れてくるため、途中で腕が疲れてくるものと思われる。
驚きのサイズ!!
なんと、直径が約8センチなだけでなく、長さも22センチあることが判明した。
これはもはや、持つ手が疲れるというだけでなく、持っている間に端部から具材が落ちてしまうのではないかという懸念すら覚える。
恵方巻きは恵方を向いて太巻きを手で持ち上げながらかじりつくものと思われるが、齧り付こうとする段階ですでに中身がバランスを崩して落ちてしまっては、即座に負けである。
これはどういうことなのだろうか。
もしや、これは恵方を向いて食べる必要はない食べ物なのだろうか。
恵方巻きのカテゴリには入っているものの、別に恵方を向いて食べなくてもいい、切って食べてもいい、従来の伝統にとらわれず、自由に食べてもいいという示唆を我々に示しているのであろうか。
ところが、「今年の恵方は北北西」なる記載がなされている。
ということはつまり、この開運極太サミット巻を恵方を向いて従来通りに食え、ということなのだろう。
さて、これにどう向き合えばいいのだろうか。
開運極太サミット巻は食べ方によらず縁起が良い
もはや開運極太サミット巻を一気食いして開運のご利益を得ることは不可能ではないか。
という諦めの気持ちになってきてしまう。
しかし私はもう一度その名前の意味を考えた。
「開運」極太サミット巻きである。
その後、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、いなげや、クイーンズ伊勢丹、生協(コープ)といった、他のスーパーやコンビニでゲットした恵方巻きのネーミングについて確認した。
すると、「海鮮」恵方巻なるものは見受けられても、「開運」恵方巻というタイトルのものは現状発見できていない。
これはもっともなことであった。
何しろ、「恵方巻」というものそれ自体のアイデンティティに、「開運」の意味が含まれているからである。
「開運恵方巻」と名付けることは、「牛乳」の商品名として「白い牛乳」、「納豆」の商品名として「ネバネバ納豆」と名付けてしまうようなものであった。
おそらく誰もそのようなことをしないであろう。
その商品そのものの特徴をあえて商品名にするということは、重複していてくどい印象を与えるからである。
しかしあえてこのサミット巻には「開運」と銘打たれている。
これは何を意味するか。
つまり、これ自体に「開運」の意味が込められているということである。
それはすなわち、この食べ物はどうやって食べようがそれ自体が既に「開運」なのだから、途中で喋ろうが切ろうがテレビを見ながらだろうがもはや食べなかろうが、それを手にした瞬間に「開運」なのである。
先の「今年の恵方は北北西」のように一応恵方の記載をしている理由は、まあ伝統通りに恵方を向いて食べたい人はそうすればいいし、そうしたくなければしなくていい。
何れにしてもこの「開運極太サミット巻」は「開運」の効果はあるから。
ということである。
これは、従来の我々に救いの手を差し伸べていることにならないだろうか。
これまで我々は、開運のご利益を得るために、恵方巻きの一気喰いに挑戦してはことごとく失敗して挫折を味わった。
今年の開運は諦めた。来年の節分に向けて胃腸及び顎の特訓をしようと心に決めはするものの、3日坊主の我々は、3日経てばその決意を忘れるくらいには意志が弱い。
そして次の年の節分に、1年間何の特訓もしなかった不甲斐ない我々は再び恵方巻きの前に敗れることになる。
そんなことの繰り返しで、いつまでたっても開運のご利益を得られないでいた。
では、細巻きにしてしまえばいいのではないか、とずる賢い奴が考えたこともあったが、細巻きにすると、縁起のいい具材をたくさん入れることができず、完食したとしても大したご利益は得られないでいた。
しかしこれからは我々の恵方巻きに対する反撃が始まる。
「開運極太サミット巻」の登場によって、我々は圧倒的優位になった。
なぜなら、どう食べようが既に「開運」なのである。
もはやこれ以上の素晴らしい恵方巻きはあるだろうか。
どう食べても構わないなら、もうぶった切ってゆっくり咀嚼しながら味わってもいいのだ。
醤油をつけても構わない。
従来の恵方巻きにおいては、我々は一気ぐいすることだけに意識を取られて、太巻きを美味しく味わう暇がなかった。
そのようなことをすれば開運が得られなくなってしまうからである。
しかしパラダイムシフトはいつも「サミット」から起こる。
そしてその革新的恵方巻きは、たったの1本1980円である。
1980円で開運の保証付き。安い。
ご予約はサービスカウンターで承ります。
開運の第一歩は、サミットのサービスカウンターだ。
予約締切日の2017年1月31日までにサービスカウンターに走るしかない。