羽根木公園(世田谷区)で子供の遊びにおすすめなプレーパークとランチ
2018/02/13
世田谷区で子連れにおすすめの公園といえば梅ヶ丘にある羽根木公園であるとの噂を聞いたので、行ってみたところ、ものすごかった。
Contents
プレーパークがすごい
特に羽根木公園内にあるプレーパークというものがものすごいという話だったので、とりあえず駐輪場に自転車を置いてそれを探す。
とにかく大きい公園だった。
でかすぎて、プレーパークがどこにあるのかもよく分からなかったし、そもそも公園の地図がどこにあるのかもよく分からなかった。多分入り口にあったのだろうけど。
長い階段と歩道を歩いて5分くらい経ったところ、ようやくそれっぽいのが出てきた。
プレーパークなる遊び場が当初どういうものかもよく分からなかったが、おそらくこれがそのプレーパークに違いなかった。
まるでキャンプ場のような、あるいはアスレチック場のような自然溢れる雰囲気の遊び場が出現する。
とにかく野性味溢れる木材できた建物や遊具がやばかった。
ベビーカー置き場もあった。
というか、「ベビーカー」という雑な作りの看板が突如出現するだけで、置き場らしい置き場という感じではなかった。
そらまめハウス
「そらまめハウス」なる掘っ建て小屋のような木材の家が出現した。
猫の看板が垂れ下がっている。
これはなかなか興味深いハウスである。
しかしゴールデンウィークは休みのようだった。
なぜソラマメなのかが気になったし、何をしているのかを知りたかったけれども、それを知る術はなかった。
とにかく、「お休みです。」と一言だけいきなり書いてあって、その後「よろしくお願いします。」と間髪入れずにすぐに締めている感じがとてもよかった。
通常の律儀な日本人なら、くどくどと「この間ご迷惑をおかけして大変恐縮ですが」とか「誠に申し訳ございませんがおやすみとさせていただきます」などと妙にへりくだった表現で長々と休むことへの罪悪感を表明しがちだが、この「お休みです。」というこざっぱりとしたセンスが良い。
誰がなんと言おうが我々は休む、という淡白な姿勢は、みんな見習うべきだと思う。
いい意味で日本人の横並び体質から脱却している。
それでありながら、典型的な日本人がみんなテンプレのように使う「よろしくお願いします。」で締めている感がなおのこと良い。
よろしくお願いされたら、特に反感も覚えない。
せっかく来たのにお休みを取られていた時の残念感なども、よろしくお願いされたら「まあしょうがないか」となる。
なお、お休みのそらまめハウスの中では、どこかのおじさんが昼寝をしていた。
千ちゃんホットケーキ
千ちゃんホットケーキなる謎のホットケーキ屋もあった。
しかし無人であり、ホットケーキのセットなども特段見当たらなかった。
また、上の看板には「千ちゃん」の後に「風」と記載されており、「千ちゃん風ホットケーキ」となっているあたりも興味深かった。
そもそも千ちゃんが何者なのかも分からないところに、「風」とつけられることにより、まるで「千ちゃん」がみんなお馴染みのあの「千ちゃん」である雰囲気がしてくるし、自分ももしかしたら「千ちゃん」のことを熟知しているのかもしれない、という錯覚すら覚える。
言葉選びのセンスが巧みである。
体を動かしながら言葉も鍛えられることにより、文武両道を確立することができるこのプレーパークすごい。
歴代!羽根木の帝王
羽根木には、「帝王」がいることがわかった。
どうやら、くぎさしの星とベーゴマの星という2つのカテゴリーにおいて帝王制度が確立されているようだった。
ぱっと見、「まっく」が相当すごい。
「む」や「かつき」も相当なものである。
なお、「カッパ」も参戦しているようであり、種族を超えた異種格闘技戦が繰り広げられていることが推察された。
とにかく、勝てば「帝王」と呼ばれるのであり、「帝王」になれば悠々自適に違いないから、やはりみんな帝王を目指して頑張るのだろう。
子供達の競争心を育てるこの帝王制度は素晴らしいと思う。
めでたい焼 40しゅう年おめでとう 羽根木アイドルぼしゅう
40周年という記念に合わせて、めでたい焼きで祝福をしているようだった。
また、それとどういう関連性があるのか分からないが、どさくさに紛れて「羽根木アイドル」を募集しているようだった。
自薦で応募してみようと考えたのだけれども、応募要項や応募先等の詳細の記載が発見されなかったため、今回は応募を断念することにした。
あそばざるをえない
猿がネギを持っている。
このネギは「羽根木」にちなんだものなのだろう。
猿は「あそばざる」の「ざる」にちなんだ超面白いものであり、高度なギャグのセンスを感じる。
やはりこのプレーパークで育つ子供たちの言葉のセンスにはただならぬ気配がある。
好奇心をグイグイとえぐられる。
さて、遊ばざるを得なくなったので、遊具について見ていきたい。
ノコギリ、かなづち、くぎ
ノコギリやかなづち、釘が自由に使えるというのは半端ないと思った。
とても自由にものが作れる。
しかしながら、この開放的なプレーパークは特に入場制限も行なっておらず、誰もがオープンに使えるような雰囲気になっているため、やばい奴が入って来ていきなり暴れ出したら超ヤバいんじゃないか、という危険性も感じた。
とにかく、子供達に危険がないように、親がしっかり見守っていることが肝心だろう。
とりあえず3歳の息子は釘打ちを楽しんでいた。
指を叩いて痛い思いをしないだろうかとハラハラドキドキであったが、大丈夫だった。
ターザン
3歳の男の子といえば、ターザンがやりたい盛りである。
もちろん、それ以上の男の子も女の子もやりたい盛りであり、もうやりたい。ターザンがやりたい。
みんなひっきりなしにやりたいやりたい言っていた。
滑り台
これは滑り台なのか別の遊具なのか全く判然としないが、とりあえず斜面があるので滑ることは可能だった。
しかしながら、あまりにも傾斜角度が大きい上に、斜面以外に階段や梯子等の登るための箇所が見当たらず、3歳の子供が自力で登ることは困難を極めた。
したがって、親である私と一緒に滑ったところ、板材から飛び出した棘が刺さりそうだったり、板と板の継ぎ目の部分に尻が挟まりそうだったりする恐怖がものすごく、もう2度と滑りたくないと感じた。
長すぎるブランコ
まるでアルプスの少女ハイジに出てくるブランコのように長いブランコは子供達の大人気スポットであった。
短すぎるブランコ
短いブランコもなかなかの人気を博していた。
短すぎてもはやかがまないと座れないし、すでに足とかも地面についていた。
小さすぎるシーソー
今や危険という理由で公園からその姿を消しつつあるシーソーにも乗ることができた。
しかし小さすぎて昇降の周期の短さが半端ない。
川を作る
水道の蛇口をひねることにより、小さい川を作ることが可能だった。
自分で川を作れるというその自然超越者的な立場に立つことができた子供は、支配者としての喜びに満ち溢れた喜びようを見せた。
かまど
かまどに火を起こすことも可能のようだった。
持参した食材を食している子供もおり、実にキャンプ場のような野性味溢れる雰囲気が漂っていた。
全部自分で決められる喜び
全部自分で決める自由があることの喜びを歌う詩も掲げられていた。
我々には自由権がある。
それでいてプレーリーダー等の助けを得ることもできるというこの安心感。
安心して自由気ままにいきていて良いというこの最強感を喜ぶこの唄に勇気付けられた数多くの子供達がすくすくと成長していることを思い浮かべると、感動で涙が溢れそうだった。
迷路
プレイパークの隣には、迷路がある。
この迷路は非常に都合がいいものであった。
どの辺が都合がいいかというと、その深さにある。
壁の高さが大人が見下ろせるものでありながらも、3歳児の身長ではちょうど視界が隠れてしまう程度の適度な高さであった。
これによって、大人は子供の駆け回る様子が楽しめ、一方の子供は迷路で最適ルートを探索する遊びを楽しむことができた。
これは本当に楽しいものだった。
子供は楽しそうに迷路内を駆け回る。
それはもう、なんどもなんども駆け回っていた。
だんだん顔が真顔になって来た。
明らかに息が上がって疲れていた。
しかし駆け回るのをやめなかった。
それくらいに楽しい迷路だった。
だんだん見ていて怖くなって来た。
もはや顔は楽しいというよりは真剣な真顔だった。
何かに取り憑かれたようだった。
もうやめて別の場所に移動しようか、と私が提案しても全く聞き入れてくれない。
それくらいに迷路の何かに取り憑かれていた。
ややあって「ご飯を食べよう」と提案すると、ハッと我に返って迷路探索をやめてくれた。
空腹であることを思い出したに違いなかった。
もしも空腹であることを思い出さなければ、延々と走り回っていたことだろうと思う。
恐ろしいほど楽しい迷路なのである。
なお、迷路の近くにはカラフルな鉄棒や滑り台もあり、ここの区画だけでもかなりの時間が楽しめると判断される。
羽根木売店なる売店も併設されていた。
プレーパークは火曜日が休業らしく、火曜日に行くと水道すら出なかったりすることもあるのだが、売店も火曜日行ったら休みだった。
砂場、滑り台、ブランコ等の遊具が綺麗に管理されている
もちろん羽根木公園には普通の滑り台や砂場、ブランコ等の遊具もある。
上記写真は滑り台。異なるサイズの台が二つ連結されている。
砂場の様子。
柵で覆われており、中に野良猫や犬等の動物が入って糞尿をする危険性もないので、衛生的で綺麗である。
なお、この写真は上記プレーパークで遊んだ日とは別に平日の火曜日に9月ごろ遊びに行った様子。
平日なのに混雑している。
パパの姿もちらほら見かける。
羽根木公園に遊びに来る親御さんは皆余裕があるのか、親切な人ばかりだった。
正午を過ぎると割とお昼ご飯で帰っていく家族が多かったので、砂場で独壇場で遊ぶことができた。
砂場での遊びには水は必須だが、水道も近くに設置されている。
なお、砂場遊具は柵の中にたくさん設置されているので、砂場用のおもちゃを持参しなくても楽しく遊べる。
スプリング遊具。割と人気がなかった。
地球儀もある。
軽くて子供の力でも回しやすい。
これら遊具が設置されているエリアはさらに柵で囲われており、隣の野球場から間違ってボール等が飛んで来ることもなければ、不審者が入って来る恐れも少ない。
加えて、エリア内にベンチの数が異様に多いことも特徴的と言える。
これによって、親御さんはベンチで休みながら安心して子供の遊びを見守っていられるし、エリア内にゴミ箱もあるので、ベンチでお弁当やおやつを食べるのも容易である。
ランチは美登利寿司のテイクアウトに限る
羽根木公園といえば梅ヶ丘駅から徒歩圏内であり、さらに梅ヶ丘駅といえば梅丘寿司の美登利総本店でおなじみだった。
そこで美登利寿司で食べることを試みた。
本店に来たのは初めてであり、その混雑具合が読めなかった。
しかし都心からやや外れた立地であることと、ゴールデンウィーク中でみんな旅行に行っているはずだからこんなところで寿司を食っているような暇人はいないだろうという推測から、ガラ空きであることを予測した。
ところが、外まで超行列ができていた。
整理券を取ると、96番という数値が記載されていた。
現在36番まで呼ばれているということだった。
このまま並んでいても1時間以上は待つことが容易に推察された。
やはり美登利寿司はどこも混んでいた。唯一休日の赤坂店くらいしか並ばずに入れるところはないんじゃないかとすら思った。
そして、「すしの美登利総本店」というひらがなの表記と「寿司の美登利総本店」という漢字の表記の何が正しい正式な表記なのだろうかとすら考えたし、いずれが正しいにしても、なぜほとんどの人は「美登利寿司」という風に「すし」を「美登利」の後に持ってくるような呼称を使うのだろうかとすら考えた。
しかし我々は全く抜かりがなかった。
なぜなら、いざ混んでいても美登利寿司のテイクアウトが可能なことをすでに調査済みであり、あらかじめレジャーシートも持参していたからである。
この美登利のお持ち帰りであれば、ほぼ並ばずに好きな寿司が選べて公園の自然に囲まれながらゆっくり食べることができる。
むしろ店の中で食べずにテイクアウトをした方が勝ち組であると思われた。
さらにお持ち帰りにすることで、近くの「ワイズマート」で枝豆等の子供の好きな前菜をアラカルト形式で組み合わせることが可能となり、これは美登利の店内で食べる場合には得られない顕著な効果であった。
そしてこれがその顕著な効果だ。
抜かりなく羽根木公園内のテーブル席をゲット。
そこにこれ見よがしに寿司を配置する。
弁当に寿司を持ってくるというこの状況は、まさに世田谷区の富裕層の中に紛れてもなんら遜色のない発想である。
やはり美登利総本店といえば「元祖穴子ずし」なる穴子一本寿司は外せなかった。
また、3歳の子供が最近「あなご」という音の響きが面白いがために、寿司を買う際には穴子を避けては通れなくなったことも、穴子を購入した理由の1つであった。
高級な桐箱風の箱を開けると、まだ中には包装がなされていた。
なかなかの焦らせぶりである。
そしてはみ出さんばかりの大きな穴子は、600円という低価格からは想像もつかないほど満足のいくものであった。
さらに追い討ちをかけるように穴子巻きを購入。
きゅうり入りなので、俗にいうあなきゅう、というやつである。
大きな煮穴子を買っておきながらさらにあなきゅう(400円)も買うという行為に、店員さんも驚愕されたことと思う。
しかし子供の口のサイズ的に、この小さくカットされた細巻きは一口でいける楽しみがあるという点で、細巻きを買うことは外せないのである。
また、きゅうりのシャクシャクした食感も子供のお気に入りになるのであった。
美登利寿司といえばでかくて新鮮な魚介類のネタでお馴染みである。
そこへ来て、あえて「タクアン巻き」を買うという行為に、店員さんは度肝を抜かされたのではないだろうか。
やはり子供はシャクシャクした食感が好きであり、しかも「タクアン」という音の響きがまさに子供の心にグサグサ刺さるのであり、タクアンは外せないのである。
しかも美登利のタクアン巻きは具材がたっぷりであるにも関わらず200円という良心的価格である点が素晴らしかった。
やはり美登利総本店の鮭は質が高い。
サーモンづくし(600円)を選択した我々の目のつけどころに、店員さんは驚きを隠せなかったと思う。
いくらは子供が好きなものだし、サーモンの炙りであればまあ子供でも食べることができる。
生の部位は親が食べれば良いのだから、これ1つで家族みんなが楽しめるという素晴らしいコスパを発揮する。
そしてやはり定番の松にぎり680円を外さなかったあたり、やはり店員さんは我々をただの客ではないと判断されたことと思う。
何しろ松にぎりには、子供の好きないくらや数の子、卵といったにぎりがふんだんに入っている上に、生のマグロやえび等の大人が楽しめるパーティーセットとなっており、これほどのコスパを発揮するものはないのである。
さらにここに、ワイズマートで購入した子供の大好きな枝豆を補完することにより、最強の布陣となる。
枝豆は大人のビールのつまみにもなることから、幅広い層に受け入れられる高コスパな食品である。
楽しい食事である場合に自然発生的に開催される「アルゴリズム体操」が今回も繰り広げられた。
こどもの日を迎えるために飾り付けられていた鯉のぼりを見ながら食べる寿司は風流であった。
そして、燦々と降り注ぐ日光は、我々の寿司をカピカピに乾かしており、乾いた寿司もなかなかのものであった。
なお、実際に寿司の美登利の梅丘本店に入店して店内で食べた話は、寿司の美登利の梅丘本店で順番受付予約して子連れランチがおすすめに書いたのでご参照いただければ幸いである。
井戸水を楽しむ
羽根木公園の恐ろしさはこれだけにとどまらない。
帰宅しようとして駐輪場に到着したところ、「井戸」を見つけた。
我が家では、井戸を発見した場合、必ず水を出してみることにしているのだが、これほど操作が容易な井戸は未だかつて見たことがない。
まず、高さが良い。
通常の井戸であれば、持ち手がやや高い位置にあり、3歳の子供では手が届かないパターンが多い。
したがって、大人が抱っこしなければならない。
しかし羽根木公園の井戸は子供でも容易に手が届く高さに持ち手が設定されていた。
しかも、上下に動かすための力がほとんどいらない。
子供でも簡単に操作できるほどの柔らかさである。
他の井戸はかなり固いことが多く、大人でも何回かやれば疲れる。
しかしここの井戸は容易な操作で簡単に水が出せる。
水の流れが好きな子供にとっては最高の遊具となり得るものであり、この日の夜に子供に「羽根木公園の遊具で一番面白かったものは何か」と問うたところ、「井戸」との回答が得られたほどである。
せたがや梅まつりは子連れにもおすすめである
2月〜3月の時期になると、せたがや梅まつりが開かれる。
このイベントは外国人もこぞってカメラで撮影にくるくらいに数多くの梅が楽しめるレベルで、出店も多いので大人が楽しむのにうってつけの祭なのだが、子供にも良い。
地元児童館の協力で遊び場ができたり、アイロンビーズができたりとか、小さい幼児でも楽しめる。
なので、この時期の土日祝日の人の多さは半端ではない。既存のプレーパークや遊具の混み具合もすごい。
ちなみに、第41回せたがや梅まつりの日程は平成30年2月10日(土)~3月4日(日)であり、特に最終日の日曜日には「乗馬体験」なるすごいイベントが企画されているようなので、注目だ。
赤松公園へのアクセスも容易
なんと、この近辺には、あの「赤松公園」がある。
赤松公園といえば、非常に操作が容易な地球儀(グローブジャングル、回転ジャングルジム)やテーブル付きの汽車がある上に、遊具は全て綺麗。
しかも公園内から「東急世田谷線」が見えるという超すごい公園であり、その赤松公園が自転車で5分程度の移動距離の位置にあるということは、赤松公園と羽根木公園をセットで考えて1日の予定を組んでも良いということになる。
したがって、羽根木公園へのアクセスは自転車がおすすめである。
改めて羽根木公園の凄まじさを実感せざるを得ない。
住所:東京都世田谷区代田4丁目38番52号
アクセス:
小田急線梅ヶ丘駅下車徒歩5分
井の頭線東松原駅下車徒歩7分
小田急バス梅ヶ丘駅北口下車徒歩5分
東急バス代田四丁目徒歩7分
(世田谷区の公式ホームページより)
(可能なら自転車でアクセスするのがオススメです。駐車場あるけど利用料金が30分で100円かかるらしいですし)