パキシエル(森永)なる美味しいし安い値段のチョコアイスが高コスパ
2018/06/11
パキシエルがうますぎるし、生活の質を向上させる点でコスパが良すぎることに気づいた。
パキシエルを売ってる場所、買える店舗と値段
かねてよりパキシエルにやみつきになった「パキシエラー」がいるということで、自分もこのアイスの存在を知っていたから、いつかは買おうと思っていた。
そしていよいよ行動に移してみようと思って、東京都杉並区新高円寺駅付近のいなげや新高円寺店、サミット成田東店、コープ、クイーンズ伊勢丹新高円寺店、および近隣のコンビニを探し回ってみたところ、いなげや新高円寺店にしか発見されなかった。
以前はサミット等でも発見された超メジャーな棒アイスだと思っていたのだが、昨今はパキシエル不足になっている模様。
現在どこで買えるのかを断言できるのは、「スーパーいなげや」である。
なお、いなげやにおいては、通常価格248円のところ、198円均一セールを行っていたので、一箱7本入りで198円で購入することができた。
税込価格で考えても、一本あたり30円くらいである。安い。
パキッ音がすごい
パッケージには、「音まで美味しい、濃厚チョコ」と記載されている。
音に美味しさも何もないと思うのだが、音が美味しいと断言するには何かしらの強い根拠に基づく自信があるのだろう。
さらにパッケージには、「パキッと分厚い!」と記載されている。
「パキッ」とは擬音語であり、厚さに音が発生するとは考えられないので、この表現はやや違和感を感じるのだが、最後に「!」という高いテンションを想起させるマークを書かれると、「ああ、そうなんだな」と納得せざるを得ない。
強い主張である。
しかしよく意味がわからないので、ネットで森永製菓のパキシエルの公式サイトを検索することにした。
折しも、妻子が出かけていて家に誰もおらず、しかも外が暑いので家でクーラーをかけて引きこもっていて、パソコンくらいしか他にやることがなかったので、調べ物をするタイミングにはちょうどよかった。
すると、公式ホームページでは、音に関する実証実験が行われていることがわかった。
パキシエル-やみつきになる理由を検証実験!!によれば、「先端部分の7mm」にヒントがあるらしい。
そして、その先端部における「パキパキ度」は、なんと板チョコの「約2.3倍!」だそうだ。
板チョコを普段食べないので、これがすごいのかどうかはわからないが、「!」が付いているので、多分すごいのだと思う。
そして、そのパキパキ音には、他人にも聞こえる「気導音」と、食べた本人にしか認識されない「骨導音」との2種類に分けられるところ、後者の要素がより一層のやみつき度を実現しているという結論が得られたという。
その「パキシエル先端」の音圧の凄さは、おっとっとやポテロング等、パキパキ音を生み出す他のお菓子を凌駕するものであり、まさに「7mmという奇跡の厚み」によって生み出されたものだそうだ。
奇跡の厚み。
これはやばそうなキーワードが出てきて、興奮を隠せない。
そして検証実験第2弾によれば、「バラエティ豊かな音色」、「沖縄の波の音と同じカテゴリーに属する爽快さと心地よさを併せもつ音」、「ミッドα波を増加」などといった、極めて学術的で説得力のあるワードが飛び交う。
すなわち、パキシエル先端のパキッ音はピーク値の周波数分布領域が広く、しかも脳を癒す効果があるという。
その爽快感は、ゴルフのドライバーショットを打った時よりも高く、心地よさは小川のせせらぎ並みであるようだ。
しかし摘記されていないが、アーモンドの爽快さには微妙に負けているようだ。
つまり、私は、パキシエル先端にアーモンドのかけらを埋め込んだらもっとすごいことになるのではないかという画期的なアイデアを思いついたのだが、これほど良いアイデアをタダで提供するのはもったいないし企業秘密にしたいので、後でひっそりと提案してみたい。
そしてそのパキシエル先端が生み出す分厚さとパキッ音こそが、「パキッと分厚い!」なのだということがわかり、このキャッチコピーはまさにこのアイスの特徴を端的に表しているすごいものだということが判明した。
パキシエルのカロリーと炭水化物量
気になるのは炭水化物とカロリーである。
ダイエット中だからというわけではなく、単純に、猛暑日で暑すぎて何もやる気が起きないし食べる気も起きないので、食べやすいアイスで栄養を補給しようと考えているからである。
パッケージの記載によれば、1本あたりでエネルギー133kcal、たんぱく質1.1g、脂質9.6g、炭水化物10.6g、食塩相当量0.026gである。
成人の男性の一食あたりの目安を600キロカロリー、炭水化物量を50グラムくらいと、特になんの根拠もなく割り出してみると、一回あたり5本は食べてもいいという計算結果が得られた。
しかしなんの拠り所もない適当な計算なので、計算結果もなんの根拠もない。
要するに、なんとなく5本くらい食べたいだけである。
パキシエルは小さい
親指で押し破って開けてください。
通常の箱アイスであれば、点線に沿って紙パッケージを破るイメージがあるが、これは「親指で押し破る」ようである。
「押し破る」という表現が良い。
早く食べたくてうずうずして待ちきれずに強引に開けている感がある。
つまりそれだけパキシエルが美味しいものであり、我慢できないという消費者側の心理を推し量っての「押し破る」なのであろう。
思ったより小さい。
130キロカロリーという棒アイスのカロリーはなかなか高いものであるから、もっとガリガリ君程度には大きいものであると推察していた。
しかしせいぜいホームランバー程度の大きさである。
若干がっかりしたことは否めない。
想像していた理想的なパキシエルよりも実物のパキシエルは小さくなった。
しかしよく考えれば、1本30円程度である。
30円程度でガリガリ君ほどの大きさを期待する方が、虫が良すぎる、ということになりはしないか。
そして思い出したいのは、重要なのは「先端7mm」であるという点である。
全体の大きさが重要なのではなく、あくまでも先端部なのである。
そしてかじる。
パキッ
確かに、今パキッ音がした。
すごい骨導音である。
しかしそれだけではない。先端以外の普通の部分も十分に厚い板チョコであり、全体に渡ってパキパキ音が楽しめる。
あっという間に1本分を消費。
先の計算の通り、5本食べても良いことになっているので、続けざまに2本目に突入。うまい。美味い。旨すぎる。
パキシエルの名前の由来
パキッ。
公式サイトによれば、パキ、という音と、シェルのように全体が殻で覆われた感を表す名前として「パキシエル」となったようだ。
全体的に高級感のあるイタリアンかフレンチのような響きもあり、ネーミングセンスがとても良い。
それにしても本当にこの音は楽しい。
誰かに聞かせたいが、私は静かな部屋に一人である。
しかし誰かに聞かせることは可能なのだろうか。
先に述べたように、骨導音はあくまでも自分にしか聞こえない。
気導音を作らねばならない。
気導音を作るには、パキシエルを冷凍庫できんきんに冷やしてカチコチにしておく必要がある。
ラクトアイスのくせに、常温に置いておくとすぐに溶けてしまうのだ、パキシエルってやつは。
そこで、一旦パキシエルを冷凍庫で冷やし直した。
部屋にも響くパキッ音の楽しさ
そして再び前歯でパキシエル先端をかじる。
響いた。
部屋にパキパキ音が響いたのである。
これは楽しいし美味しい。
こんな食べ物が1本30円とか、コストパフォーマンスが良すぎる。
良い買い物をしたので気分が良い。
テンションも上がってきた。
そこで、この高揚感のまま、「パキッと分厚い!」と声に出して言ってみた。
するとさっきまで一人で引きこもっていて何もやることがなくて生きているのかどうなのかわからなかった状態だったのに、一気に幸せ気分が充満してきた。
そして、「パキッと分厚い!」と言葉に出して言うことに続けて、「パキッ!」とアイスの音を立てるということをやってみた。
「パキッと分厚い!」
パキ!
これは楽しいしテンションが上がる。
次々にアイスが進むし、人生が楽しくなってきた。
「パキッと分厚い」という、単に音と見た目をそのまま表現するという、単純で一見すると何も考えていないかのようなバカっぽい言葉を楽しく断言して主張する。
正解とか不正解とかそういうのはどうでもよく、勢いよく主張してしまえば勝ちだという楽しさが込み上げてくる。
パキッと分厚い!
静かで孤独な部屋に一人私の声がこだまする。
なお、この日の夜、熱帯夜の暑さが理由なのか、私の興奮が原因なのか、あるいはチョコレートの食べ過ぎでカフェインを摂りすぎたことが要因なのかはわからないが、全く眠れなかった。
引きこもりであってアイスが主食で昼夜逆転しているのになぜか楽しくなるアイス。それがパキシエルであり、非常におすすめである。
なお、パキシエルのチョコとお酒は合う。ビールにも合う。
昼間からパキシエルをおつまみにビール(プレミアムモルツ・マスターズドリーム)を飲むことで、より一層引きこもりが加速する。
なお、パキシエルを実店舗ではなくネット通販で買えばさらに引きこもり感が高まる。
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