とよんちのたまご(高円寺)のプリンが美味しい。通販でも買いたい
かねてより気になっていた高円寺の「とよんちのたまご」。
これをとうとう食べることができて超おいしかったので紹介する。
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とよんちのたまごの店舗は高円寺、下北沢、武蔵小山、千葉にある
高円寺のルック商店街の北端であり、パル商店街の南端付近にとよんちのたまごは位置している。
ちょうど両商店街の境界点あたりだ。
つまり、ルック商店街からパル商店街に移動する際にこの「とよんちのたまご」を見れば、「ああ自分は今パル商店街に入ったんだな」と思うし、パル商店街からルック商店街に移動する際にこれを目撃することによって、「ああそろそろルック商店街に入るんだな」と考える。
そういった絶妙な位置に存在する「とよんちのたまご」は、歩く人を魅了させる外観をしている。
真っ赤なひさしから真っ黄色の色彩ののれんがおり、そこになめらかかつ高級なフォントで「バウムクーヘン&なめらかプリン」と書かれてしまっては、入りたいという欲求を抑えることができない。
しかし困ったことに、店舗はそれほど大きくない。
入ったら必ず店員さんと一対一の状況になることは必至である。
静かで狭い店内に、店員さんと2人きり。そこにこだまするのは自分自身の足音のみ。
人間は静かな空間を苦手とする傾向にあるため、その静けさを打ち消すためには何かしら声を発さずにはいられなくなる。
そして客が発する言葉は「これください」なのであって、たぶん私も店内に一歩入っただけできっと「これください」となめらかプリンを買わざるをえなくなるのだろうけど、かといって一個だけプリンを買うのも「貧乏くさい」と思われそうで癪なので、本当は大金持ちだということをアピールするために6個くらい買ってしまいそうだから「6個ください」と堂々を胸を張ってドヤ顔で買うに決まっているのだけど、しかし6個買ったところで半分無職の私にはシェアする友人もいなければそんな大量にプリンを消費する家族もいない。
してみれば、プリンを買うことにできない私は、この「とよんちのたまご」に吸い込まれていく客を羨ましがりながら遠くから指をくわえて眺めているしかなかった。
しかし転機が訪れた。
ある知り合いからお呼ばれをしたので、何か手土産を持参しようと考えて何が食べたいかを相手に尋ねたら、「プリン」だというのだ。
そして手土産を買うのに最適なものは、訪問する側が住んでいる地域に密着したおすすめ店の食べ物を買うことであって、私は運良く杉並区高円寺のあたりによく出没していた。
時は満ちた。いよいよあの「とよんちのたまご」に堂々と入ることができる幸運に恵まれたのだ。
ちなみに、「とよんちのたまご」は高円寺の他にどこにあるのかを調べてみたら、下北沢、武蔵小山、千葉にあるようだ。
いずれも洗練された高級感のある勝ち組ばかりが住む町であって、エスタブリッシュ感のある街で買うプレミアムなお菓子であれば、ますます手土産に持っていくのに適したお菓子といえよう。
卵専門店らしい雰囲気
緊張しながら店内に一歩足を踏み入れると、外の喧騒と打って変わって、静謐かつ洗練された空気が満ち溢れているのがわかる。
目の前に突然何かを受賞したと思しき盾が出現し、プリンへの期待がいっそう膨らむ。
豊和養鶏場からやってきたこの卵の濃厚さと美味しさを一見して理解させるディスプレイが施されている。
店内には所狭しと豊和養鶏場の卵が陳列されている。
もうプリンじゃなくてまずは入門者らしくこの卵を買った方がいいんじゃないか、と思えてきた。
しかしすでに相手方には「プリンを持参する」と宣言してある。
これをまさか当日プリンの原材料である卵を持参することに変更するわけにはいかない。
せっかく先方はプリンを期待してくれているのに、その期待が打ち砕かれて卵だけが持ち込まれた場合、きっと先方は悶絶するだろうから、今回は卵を買いたい欲求を抑えてプリンのコーナーに進む。
無数のプリンが陳列されている。
いや、これはプリンなのか・・・? 卵じゃないのか・・・?
と躊躇してしまいそうなほどに卵に似せた容器に入っているようだ。
さすが卵専門店である。
他にも「とよんちのエッグタルト」や「バウムクーヘン」、「ハーフバウム」などという魅力的なお菓子があったりしてどれも食べたくなったが、どうやらこのなめらかプリンがフジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげでした」で紹介されたと言うオンエア時の写真が飾られており、やはりなめらかプリンを買うしかない。
とよんちのたまごのプリンの値段とか味の種類とか賞味期限とか
とよんちのたまごのプリンは4種類あるようだ。
一番のおすすめが「とよんちのなめらかプリン」という名前のプレーン味といえよう。
他に「とよんちのおとなプリン」なるチョコ味のものがある。これはティラミス風になっているようで、これも興味深い。
「とよんちの抹茶プリン」はそのまま抹茶味のようだが、個人的には変わり種よりもやはり初めてのお店ではノーマルなプレーンのほうが興味深い。
最後に、季節のプリンと称してその時期に旬な味のプリンもあるようだ。
今回はコーヒーのようだった。よく見なかったけど。
しかしなぜプレーン味とチョコ味の方が人気がありそうなのに、抹茶味のほうが価格が高い(前者が268円で抹茶が278円)のかが気になった。
原材料の問題だろうか。
しかし私は卵専門店なら卵本来の味だけを楽しみたい。
余計なチョコや抹茶などいらぬ。プレーンを買いまくるしかない。
プレーンを六個買うのだ。絶対に他の味などいらない。プレーンだけを6個買う。
そう決意して、店員さんにプレーン味を3個とチョコ味を3個買った。
もしかしたらチョコレート好きがいるかもしれないので、念のためだった。
可愛らしいパッケージの箱に入れられている。
テープがひよこ柄であり、細部にまで凝っていることがうかがえる。
神は細部に宿ると言われる通り、専門店のプライドと覚悟を感じた。
あと、昔の地方のスーパーで買い物した際に貼ってもらえるテープに似た雰囲気であり、田舎で過ごした日々の郷愁を誘った。
箱を開けると、まるで本物の卵のように(本物の卵よりはだいぶ大きいけど)鎮座するプリンたち。
しかし6個だと箱にまだスペースが空いてしまい、少々物悲しい。
やはり卵は箱に隙間なくしき詰まってこそ卵感が出るし、箱を開けた瞬間の演出的にも、あと4個プラスして10個あると卵を買ってきた感が出ると思った。
想像以上に美味すぎる。
たまごの濃厚さがなんとも言えず、甘いものがそれほど得意でなくてもいくらでもいける優しい甘さだし、甘いものが好きな人はもっと欲しくなると思われた。
現に、プレーン美味しいプレーン美味しい、の声が当日大量に聞かれた。
高い評価を得ていた。
カラメルソースとかそういう味付けがなくても、この黄色い部分だけ延々と食べていたいと思ったくらいにプリンが濃厚でしかもなめらかなのどごしで半端なく美味しい。
チョコ味も旨い。
しかしプレーンのほうが圧倒的人気を誇っていた。
チョコの味が勝りすぎていて、新鮮な卵の味がかき消されていたように思えた。
しかし全体的に好評であり、これは手土産に今後も使えるなと思った。
一般的に生菓子やケーキの賞味期限(あるいは消費期限)は当日限りが多いところ、このプリンは3日後までイケるとのことだった。
なので、前日に買っておいて次の日に人にあげるということも可能であり、近所にとよんちのたまごがある人は、人にあげてみてもいいと思う。
新宿とか東京駅とかそう言った都心のデパートなどでは買えないようだし。
とよんちのたまごのプリンはインターネット通販では買えない?
さて、とよんちのたまごはインターネット通販もやっているようなので、遠くの実家などに送ってプレゼントしてもいいかなとも考えたけど、プリンの通販はやってないみたいだった。
卵とバウムクーヘンは通販できるけど。
というわけで、これほど美味しいプリンを食べた人は必ず自分の親にもあげたいと思うに違いないから、親にあげたい人は頑張って実店舗に赴いて帰省の1日前に買っておいて手で持って行くしかないけど、あまり傾けるとプリンが傾いてちょっと容器からはみ出てしまったりするし、特にチョコなんかは黒いから、容器内で暴れると黒いものがあちこちついたりして見た目汚らしくなり、せっかくのかわいいお菓子の見た目が多少劣ったりするし、持参した人間の雑な性格も露呈して評価が下がったりもするから、傾けないように注意した方がいいと思う。
しかし自分は傾けないように注意深く運ぶのが苦手だし運んでくれたら楽だからなめらかプリンも通販でやってくれたらいいのになー、と思ったりもした。
あと、今度は卵そのものも買ってみようと思った。
住所:〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-45-15
営業時間: 午前11時から午後8時まで(日曜営業)