小岩井スライスチーズ醗酵バター入り2種類を比較評価。美味しい
以前、トースターで温めた美味しいスライスチーズのとろけるランキングなるものを書いたが、それとは別途、「小岩井スライスチーズ醗酵バター入り7枚入り」、「小岩井とろけるスライスチーズ醗酵バター入り7枚入り」、なる素晴らしいスライスチーズを発見した。
そこで、両者を比較する形で紹介していきたい。結論からいえば、これらは非常におすすめのスライスチーズである。
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小岩井スライスチーズ醗酵バター入りと小岩井とろけるスライスチーズ醗酵バター入りの販売店舗・価格
おそらく大抵のスーパーマーケットで発見できるようなメジャーなチーズだと思うのだが、私はスーパーいなげやで購入した。
価格はいずれも7枚入り126gで税抜き価格218円であった。
正直、値段は高い。
しかし信頼と実績の小岩井ブランドなら仕方がないとは思った。美味しいものは高い。
小岩井スライスチーズ醗酵バター入りと小岩井とろけるスライスチーズ醗酵バター入りの原材料名、内容量、カロリー等
まずは通常の「小岩井スライスチーズ醗酵バター入り」の方であるが、パッケージの記載によれば、種類別ではプロセスチーズであり、原材料名はナチュラルチーズ、バター、乳化剤である。
チーズに加えて「バター」が入っている点が他のスライスチーズにはなかなかみられない特徴的なポイントである。
内容量は126gで7枚入りである。
1枚あたり18gという量はなかなか多い。
栄養成分表示によれば、1枚でエネルギー62kcal、たんぱく質3.4g、脂質5.3g、炭水化物0~0.5g、ナトリウム211mg、カルシウム94mgであり、食塩相当量が0.5gである。
数多くのスライスチーズに比較して傑出したカロリーと脂肪分であり、発酵バターが含まれていることによるものであろう。
高カロリーであるが炭水化物量が非常に低い点に注目したい。
多くても0.5gという値は、低糖質ダイエットの観点から言えば非常に優秀な食品であり、太りにくいことを意味する。
これは、濃厚なコクを楽しめて美味しいにもかかわらず、太らないということである。これは非常にお得な話だ。
次にとろけるチーズの方である。
重量は126gで変わりがないが、原材料名には食塩、安定剤(ローカストビーンガム)が含まれている。
やはりとろける性質を出すためにはそれなりの食品添加物は必要である。食塩が別途追加されている。
栄養成分表示によれば、1枚でエネルギー61kcal、たんぱく質3.9g、脂質4.9g、炭水化物0~0.5g、ナトリウム111mg、カルシウム115mgであり、食塩相当量が0.3gである。
とろける口当たりなのでこちらの方が脂肪分が高そうなイメージがあるが、通常版よりも低脂肪である。
また、食塩を原材料として別途追加しているのに1枚あたりの塩分量は通常版よりも減塩されている点が興味深い。
なお、製造者は小岩井乳業株式会社KNT(東京都千代田区丸の内2-5-2)である。
このKNTは那須工場で作られていることを意味するようだ。
ちなみに、KMでは小岩井工場だしKIWでは東京工場のようである。
小岩井スライスチーズ醗酵バター入りと小岩井とろけるスライスチーズ醗酵バター入りの味・食感等の感想・評価
実食してみる。
パッケージには「コクがあってクリーミー」との記載がある。
写真はつやつやしていていかにも脂肪分が凝縮されていそうな美味しそうなチーズ。
チーズが脂肪の汗をかいているようである。
緑色が基調のパッケージである。
1枚がなんとなく分厚い。
チーズ表面に乳脂肪分が浮き出たバリのようなものが見て取れる。
バターの濃厚な乳脂肪分によるものなのだろう。
割ってみる。
濃厚な脂肪分であることから、曲げてもねっとりとする感じなのかと思いきや、意外とパキッといった。
次にスライスチーズだ。
パッケージには「口どけなめらか」と記載されている。
また、「ホット専用」とも記載されている。パッケージは赤い。赤くて専用といえばシャアである。シャア専用チーズ。そんなものはない。
同様に分厚いチーズが7枚入っている。
分厚いチーズをみると幸せである。
分厚いものの、なんとなく向こうが透けて見える。
安定剤含有によって乳成分が相対的に減っているからなのだろうか。知らないけど。
割る。
通常版よりもとろけるチーズ版の方が柔らかくちぎれていく。
見た目を比較する。
左下が普通のスライスチーズで右上がとろけるチーズである。
普通のスライスチーズの方がずっしりした重量感がある。色合いも白く、生乳感がある。
とろけるスライスチーズはやや黄色がかっている。
両者をそのまま食べてみると、スライスチーズの方が濃厚なコクがある感じがする。とろけるチーズはやや粉っぽく口に残る感じがある。
ホット専用なのにとろけるチーズをそのまま食べるという反抗的な態度を取ってみるとわかるが、そのまま食べるとスライスチーズの方が美味しい。
次に、焼いてみることにする。
載せるべきパンはなんでも良いが、この際、ドイツパンのプンパニッケルを採択。
このプンパニッケルについては、紀ノ国屋(KINOKUNIYA)で美味しいしダイエットにおすすめなパンに紹介しているので、そちらもご参照いただければ幸いである。
パンにのせてトースターに入れる。右がスライスチーズ。左がとろけるスライスチーズ。
2分ほど焼いてみると、スライスチーズも何と無くどろっとしてきて美味しそうだが、とろけるチーズの方はさらにドロドロと溶けている。
溶けるどころか、ジュージューと焼き音まで立てている。
皿に盛り付ける。
盛り付ける間に、うっかりスライスチーズの方がつまみ食いしてしまった。あまりに美味しそうだったからである。実際美味しい。
やや溶けた見た目のスライスチーズ。
切ってみると、濃厚な感じでとろっとちぎれる。
口に入れると濃厚でクリーミー。焼いても焼かなくてもどっちも美味しい。
とろけるスライスチーズ。
ちぎるとこんなにも延びる。
食べてみると、明らかにとろけるチーズは焼いた方が美味しい。なめらかでしかもコクがある。
いずれも濃厚で1枚だけで十分に食べ応えがある。
一口食べたら、飲み込まずにずっと口で咀嚼したり舐めまわしたりしたいくらいに飲み込むのが勿体無いほどである。
従来のスライスチーズよりもバター由来の濃厚さが幸福感を醸し出している。
うっかりいずれも2枚目に突入してしまった。最高である。
従来のスライスチーズも十分に美味しいのだが、高いものはより一層美味しい。おすすめである。