GPIFの運用。日本株と外国株で株式比率50%は長期的には儲かる
2016/03/27
私が投資を始めた当初は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)、つまり日本人の年金を運用してる機構の投資比率が、あまりにも安全資産に偏りすぎてて長期リターンが悪いと言われていました。
だから一般人は自分の持ち金を株式資産にかなりの割合で振り分けてリスクを取るべきと言われていました。
それが最近は、GPIFも攻めの姿勢に入ってリスク資産、すなわち株式比率を高めるということです。
今後株高にふれていく可能性は高い。
GPIFの資産は127兆円
GPIFの運用資産額は127兆円です。
これの半分が株式に流れたら、市場に与える影響は無視できない。
外国株と日本株半々だから、今後日経平均株価やダウ工業指数などが上がることが容易に推察されます。
さらにみんなの経済心理も援助する。
つまり、みんなも「GPIFにならって株式を買ったほうがいいのではないだろうか」と思うことで国民の資金が株式に流れ込む。
これによって、株高の傾向が続く。
それだけじゃなくて、最近みたニュースによれば、コモディティ等のオルタナティブも資産に加えようとしてるらしい。
これは分散効果が働くので、非常に良い選択だと思います。
長期投資で運用すれば資産額は複利で増える
GPIFほど長期で運用してるファンドもそう多くはないやろうし、長期投資すればするほど複利で資産がふくれあがります。
特に期待リターンが大きい株式や不動産比率が増えればその効果も増大するわけです。
つまり、我々の年金も支給も容易にできるようになる。
我々若い世代も安泰です。
日銀の追加緩和で株価上昇
上記の記事を書いた後、さらに日銀の追加緩和がありました。
これによって市場が動いて日経平均株価の上がり幅がすごいです。
びっくりした。
また、一気に円安に進んで、111円とか行ってますね。
私はすでに日本円よりも海外資産の方を多くして、株式比率を高めにしたアセットアロケーションを持っているので、これで一時的には儲かりました。
しかしインデックス投資家としては、もうちょっとデフレ傾向続いてくれるともっと安く仕込めたのになと思います。
何れにしても日本の借金はすごいので、どのみち無理矢理にでもインフレを加速させないと日本が沈没するのは分かりきっていたことです。
遅かれ早かれこういうときが来るのは誰でも分かってたことなので、今からでも、日本円(もしくは日本円プラス日本の不動産)という資産しか持っていない人は、早めに資産分散して投資しといたほうが、無難かと思われますよ。
日銀は不退転の決意でどんどんインフレ政策をすすめるらしいので、今後長期的にはさらに株価も上がって円安傾向になります。
GPIFのアセットアロケーションは債券重視から株式重視へ
ところで、GPIFのアセットアロケーション、今まで日本債券で60%をしめていたのが、35%に落として、日本株と海外株で25%ずつにするらしいです。
外国債券が15%ということでしょうか。
これは相当理想的なアセットアロケーションじゃないか、と思います。
GPIFなんて約130兆円も資産あるのだし、株式比率や海外比率を高めたところで、すぐに資産が尽きるわけじゃないのだから、早く株式比率上げるべきじゃないのか、とずっと前から思っていました。
だいたい、国債で運用してても全く増えません。
GPIFのように長期で運用できる資産があるなら、長期的に増え続ける性質のある株式で運用しておくのが一番理想的なのに、なんでいままでずっとやらなかったのだろう。
一時的には総資産額が下がったとしても、すぐにデフォルトにはならないですし。
まあ、一時的に下がったりすると、投資に無知な国民がいちいち批判してくるからでしょうな。
我々国民ももっと投資のことを勉強して、いかにGPIFが素晴らしい運用に切り替えたかを理解したほうがいいと思います。
短期的な赤字で文句を言われたGPIFが再び債券偏重の運用に切り替えたら、長期的には我々国民が痛い目を見るだけです。
運用も、アクティブファンドじゃなくて、インデックスのETFを使ってるというのがいい。なぜかリートは投資信託だけど。ETFだと、まだリート市場のインデックスに連動する商品は無いのかな。