マンション(団地)で子供や赤ちゃんの騒音への苦情に対する対処法
当方、いわゆるファミリー向け物件、すなわち子育て世帯向けマンションに住んでいるのだが、そこに子供や赤ちゃんの騒音に対する苦情を言うクレーマーが登場した。
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ファミリー向けマンションや団地は子供の騒音があって当然である
まず訂正をしたい。
私はファミリー向けマンションに住んでいるように書いたが、「ファミリー向けマンション」でグーグルで画像検索すると、成し遂げた億ションのようなものがたくさんヒットした。
しかし私の住んでいる物件は、「廃墟」と画像検索した際に出てくる建物のカテゴリーの方が近いような団地であるため、私は団地に住んでいることを明記しておきたい。
いずれにせよ、ファミリー向けマンションであっても団地であっても、子育て世帯が住むように設計された物件であることには変わりなく、以下で書くことはいずれに住んでいても起こりうることである。
何がおきたか。
子供に対するクレーマーが出現したと言うことである。
団地では毎月当番会なるものが開催される。
毎月の居住者から吸い上げられる問題点等やイベントごとなどを話し合う場が設けられる。
そこに置いて話し合われたことが、回覧板という形で各部屋に情報共有される。
似たようなシステムは家族向けの分譲賃貸型マンションや一戸建ての自治会やら町内会やらでも採用されていることと思う。
そして半年前くらいから、「管理人からの連絡」欄に、「子供や赤ちゃんの声に対する苦情が管理人の元に投書されております」との事項が記載されるようになった。
子供や赤ちゃんの声がうるさいからなんとかしてくれ、との手紙が管理人の部屋に投函され続けているらしい。
したがって、「お子さんにいらっしゃる家庭では防音に努めてください」との注意喚起がなされるようになった。
確かに夜に敷地内を幼稚園か小学校低学年くらいの子供が走り回る音が聞こえてくることはある。
また、夜中に赤ちゃんの泣き声が敷地内に響くこともある。
しかし子供たちのそういった声はむしろ風流であり、「団地は子供たちが住みやすい環境でいいなあ」と好ましく感じていたものである。
子供を育てたことがある人なら大抵そう考えるに違いない。
しかしそれを好まない者が現れ、居住者の間に戦慄が走った。
「この敷地内にやばいやつがいる」
そのやばいやつは、毎月クレーマーのように管理人に手紙を書いているようだ。
しかしどの部屋に住んでいるかや名前等を記載せずに投函を続けているらしく、管理人は誰がクレーマーか判断できずにいる。
とにかく子育てをしている家庭では、他人の迷惑にならないように気をつけろと。
しかし小さい子供は元気に声を出したり遊んだりするのが特性であり、子供がたくさん住んでいるにもかかわらずそういった騒音がしないことの方が逆に怖い。
子供の立てる騒音が発生して当然である。
しかし苦情は続く。
仕方がないのである月の当番会において、この懸案事項について真剣に話し合いの場が持たれたようだ。
子供は地域ぐるみで育てるものであるため、騒音等はお互い様で我慢しましょう
当番会においては、様々な意見が飛び交い、議論が紛糾した。知らないけど。
そしてその次の月の回覧板において、その際に得られた結論が発表された。
それは、「子供に基づく騒音等の物音は発生してしまって当然であり、好ましく感じない人もいるかもしれないが、そもそもここは団地であって団地は子育てにうってつけの場所であって、さらに子供は地域ぐるみで育てるものであることが最高である事情に鑑みれば、あまりにも虐待等が疑わしいレベルの叫び声が発生している状況でない限りにおいて、やはり小さい子供の立てる騒音には寛容な気持ちでいきましょう。ただし各家庭で必要以上に音を立てたりはしないでね。」といった結論であった。
すなわち団地では常識の範囲内において子供の立てる騒音は当然なんだよ、ということである。
これはファミリー向けマンションにおいても同様だろう。
ことさら子供に「騒音立てるな」「声を出すな」「敷地内を走るな」とか命令して子供が恐怖のあまり好奇心がなくなってしまうことの方が世の中的におかしい。
そのような決議が、団地内で最も権力のある当番会という裁判の場で決定された。
やはり住民同士の揉め事への対象法は当事者間で争わず、お上の権力で裁く手法を採用するに限る。
子供の物音が気になる人はファミリー向け団地から引っ越した方がいい
さて、一件落着と思われたが、その次の月からも苦情の投函が管理人のところに届き続けているらしい。
まだお上の決議に刃向かうというのか。
ものすごいネチネチした粘着質のクレーマーである。
子供の声とか響いてても全然気にならないんだけど私。
というかむしろうちの家族の騒音が問題になっているのか。
そういえば、子供乗せ自転車の子供を乗せる部分が先鋭なもので刺されて中の発泡スチロールがむき出しになったことがあるのだけど、あれはカラスの仕業かと思っていたが、もしかしてこのクレーマーの腹いせによるものなのだろうか。
そもそもどこの棟のどの部屋の住民なのか。
うちが悪いのか。
恐怖心が居住者の間に広まった。
しかし考えるのは、ここはファミリー向けの団地である。
そこにおいて子供の騒音云々と文句を言う人は、おそらく子供を育てていない単身者であると予想される。
ファミリー向けとはいえ、単身者も、なんとなく3分の1くらいいる。
しかしファミリー向けであって子供の立てる物音が発生することが当たり前の環境に飛び込んできておいて、子供がうるさいだのと文句を言うのはどう言う了見なのか。
その胆力がすごい。
敷地内には公園もあり、公園では子供たちが集結して遊んでいる音が響く。
これは当たり前のことであるが、それにすらも文句を言っているのだろうか。
とすれば、クレーマーのその胆力というか勇気というか、精神力が半端ではないと感じる。
明らかに道理が通らないクレームを何ヶ月もつけ続けるその精神力と勇気。
周りから潰され続けても意見を言い続ける実行力。
そしてそんな子育て世帯が集結する環境にいつまでも引っ越さず住み続ける肝の座り具合。
だんだんクレーマーを賞賛したくなってきた。
おっさんの痰切りの音がうるさい
しかし賞賛したくてもどこに住んでいる誰がクレーマーなのか全く現状ではわかってない。
他の居住者に聞いても、「誰が苦情を言っているのかわからない」とのこと。
実は私は隣の棟のあのおっさんなんじゃないかと目星をつけている。
そのおっさんとは、毎日早朝決まった時間に、「痰切り」の音を団地内に響き渡らせるあの男である。
カーーー!!!オエ!むほ!げほげほ、ガーがががががぺ!むほ!うええええ!ガー!
私はその痰吐きの音すらも風流と感じているくらいに鈍感なのだが、むしろ騒音計等のデシベル計で測定した際のデシベル表示的には子供の声よりもあのえずく音の方が値が大きいことは明らかであり、単純に考えると、
「子供や赤ちゃんの声がうるさい」
というクレームがつく前に
「おっさんの痰切り、痰吐きの音がうるさい。どうにかならないものか」
という苦情の投書が最初になされてしかるべきなのだが、その苦情が来ないということは、多分その音に気づいてない本人、すなわち痰切りおっさんなんじゃないかと邪推している。
しかしその「本人は音に気づかない」という現象を我が家に当てはめると、もしかしたらやっぱり我が家の子供が遊ぶ音は他人から見て凄まじいかもしれないし、私がトイレで排泄する音とか敷地内に響き渡っていて迷惑をかけているかもしれないことを否定できないし、あんま他人のことをどうこう言う筋合いはない。
下手にクレームをつけるとブーメランになって戻ってくるので注意した方がいい。