巡回連絡カードが警察署から届いたので詐欺かと思ったけど違った
2018/05/31
帰宅すると、「お願い ○○警察署 巡回連絡カード在中」なる茶封筒がポストに投函されていた。
とうとう詐欺の手口が我が家にまで来たか、と恐ろしくなった。
警察はマイナンバーで個人情報を把握できるようになるはず
なぜ詐欺と断定したかというと、まず警察のような公権力を持つ組織であれば、例のマイナンバーで我が家の個人情報を検索できるようになるわけで、そうなればわざわざ手間をかけて警察の方が個人情報を伺いに一軒一軒見回りする必要がない。
というわけでこれは詐欺の手口であって無視すべきだ。
最近は区役所とか税務署とかそういう権力の強そうな組織を名乗る詐欺の手口も増えているというし、警察のような信頼性のある組織名を名乗るところからいきなりこういった通知が来たとしても馬鹿正直に対応してはならない。
さらに、今回のこの巡回連絡カードの目的が曖昧なところだ。
中身の緑色の紙には、
このカードは、災害、事件、交通事故等非常の場合に役立たせるために記載していただくもので、他人に見せることはありません。
と、このカードの目的のようなものの記載がなされている。
しかし具体例が全くなく、まあ警察なんだから災害、事件、交通事故のような時に個人情報が必要なのは当たり前だよね→自治体と連携すればマイナンバーの活用ですむんじゃないか、くらいにしか思えず、やはりこのカードの必要性がわからない。
さらに、どのように役立たせるのかも不明。
かつてこういった個人情報がどのように役立ったのかの具体的な事例を説明する紙が同封されているのならばまだ信用できるが。
したがって、個人情報を提供することでこちら側が受けるメリットが不明にもかかわらず、カードに記載すべき個人情報の量が多すぎる。
勤務先の名称とか連絡先とか自転車の色とか型とか防犯登録番号とかなぜそこまで書かなきゃいけないんだというわけだ。
だいたい、勤務先がエロゲーの会社だったり等、あまり公表したくない人にとってはちょっと書きにくいんじゃないかとか思うし、防犯登録してても未だ盗まれた自転車が戻って来た試しがないんだよな。
まあとにかく、こちら側のメリットが全然提示されてないし、これに引っかかる人はいるのか、というくらいに詐欺の手口としては初級レベルだ。
警察署で確認してみたところ、詐欺ではなかった
ということは、これは詐欺ではないのか。逆に。
なるほど、茶封筒をよく見てみたら、管轄の警察署とかその連絡先とか担当者の印鑑とかが正直に記載されている。
詐欺だったら、ここまで身元を明らかにしてくるだろうか。
そこで、一度これが詐欺ではないかどうかを警察署に確認したほうがいい。
記載いただいた巡回連絡カードは、通勤や買物の際、この封筒に入れて最寄りの警察署・交番・駐在所にお持ちいただいても結構です。
と、気軽に立ち寄れる雰囲気のことが書かれてあるし、とにかくまずは何も記入せずに警察署にこのカードのことについて尋ね、詐欺ではないかどうかを確認したほうがいい。
念には念を入れて、交番や駐在所ではなく、管轄区域中で最も大きな警察署に行くべきだ。
駐在所とかだと、もしかしたら警察が一人しかいなくて、その一人の人の一存で物事を決定できたりするような場合があったら怖い。
その一人の警察官がちょっといたずらごころを持った人だったりしてこちらの不安を煽るようなことを言って来たらたまったものではないし、やはり個々人の決定力が制限されていて互いの監視が行き届いている大きな警察署で確認してみるに限る。
そして実際に確認してみたら、私の認識がアホだったということを知った。
結論としては以下のようだったと把握できた。
- 巡回連絡カード及びそれに準じる巡回は昔から行われている
- 非常時に素早く個人情報を調べることができるので警察側の適正な対応がしやすい
- 巡回カードを提出するかどうかは強制ではなくて任意だけどやっといたほうがいいんじゃないか
つまり昨今流行りの詐欺的なものではないので、詐欺のニュースに惑わされて個人情報を警察に渡さない、となると、かえって非常時に危険かもしれないよ、というわけだ。
昔から行われていたのか。。。
30数年生きて来て初めての経験だったということは、私は世間から置いてけぼりにされていたボッチということか。
というわけで、これは詐欺ではなく、こちら側にも大きなメリットがありそうだということがわかったから、早速記入しようと思った。
かつて警察官がこれを悪用して少女を誘拐しようとしたとか怖そうなニュースも引っかかったが、そういった警察の不祥事はレアケースであると信じる。
私は公権力に従う。
その後、通勤や買物のついでに警察署に立ち寄ってこれを提出しようとしているのだけれども、一度に複数のことをしようとすると必ず1つくらい用事を忘れるくらいには記憶力が悪いので、帰宅してからカバンの中にこのカードが依然として入っているのを発見して、「しまった。何か忘れているなあと思いながら帰宅してしまったが、そうだ、警察署に立ち寄るはずだったのだー」となって、未だ提出に至っていない。
提出に至るまでの道のりは険しい。
結局詐欺でもなんでもなかったのであまり関係ないが、万が一玄関先で詐欺まがいの変な訪問があった時は玄関でのセールスや宗教の勧誘、訪問販売を撃退する上手い断り方で紹介したような断り方で乗り切るしかない。