ランチパック全粒粉入りシリーズは美味しいがダイエットにおすすめか
2018/05/25
山崎製パンのランチパックシリーズのラインナップに、あの全粒粉入りパンを使ったシリーズが新発売で追加されたということで、ヤマザキ「食物繊維たっぷり ブランブレッド」とPasco「麦のめぐみ全粒粉入りパン」の比較やヤマザキのダブルソフト全粒粉は美味しいしダイエットにおすすめ、神戸屋の全粒粉入りブラン食パンは健康・ダイエット・コスパ面で最強等のように各種の全粒粉入りパンを食べ続けている私は、これまで食べたことのなかったランチパックに人生で初めて手を出すことにした。
なお、同様のコンセプトと思われるフジパンの全粒粉スナックサンドについては、全粒粉スナックサンド(フジパン)は美味しいしダイエットにおすすめだに書いたので、こちらも合わせてご参照いただければ幸いである。
ランチパック全粒粉入りパンの種類と価格
今回買ってみたのはランチパック全粒粉入りパンのハムカツである。
スーパーサミットにて税抜き価格165円のところ40円引きの125円(税抜き)で購入した。
私は賞味期限にあまりこだわらないタイプなので値引きシールが貼られているものをここぞとばかりに買う。
半額であれば望ましいが、私が通うサミットではパンコーナーで半額シールを見ることがほぼ皆無というくらいにレア度が高いので、ここは40円引きで妥協。
割合的には25%オフくらいだろうか。正直口惜しい。もっと値引きが欲しい。
ちなみに、そのサミットでは他に全粒粉入りシリーズとして、「たまご」や「ハム&チーズ」があった。
ランチパックの公式ホームページを参酌すると、2018年2月5日現在で他に全粒粉入りパンシリーズとして、「ハンバーグ」、「ツナ&チーズ」、「ジューシーメンチカツ」があり、合計で6品目らしい。
なお、この時点でジューシーメンチカツは新商品であり、5品目でスタートした直後にすぐ1品目が新発売されたあたり、今後徐々にこのラインナップが増えていくことが予測される。
昨今は健康志向で全粒粉が注目されているし。
全粒粉入りシリーズには、「おいしくチョイス! 全粒粉入りパン」との記載がパッケージになされている。
ちなみに、価格はハムカツでは165円であったが、ほかのタマゴなどは150円台であった。
ノーマルタイプの白いパンだと130円台とかで販売されていた。
これまで私は、白いパンは太りやすいし健康にも良くないと判断し、しかも通常の食パンと違って惣菜パンや菓子パンは値段が高くてコスパが悪いと思っていたので、全くランチパックの価格帯を気にしたことすらなかったのだが、正直高くないか、と思わざるを得ない。
単に白いパンに具材を挟んだだけのサンドイッチに130円。
同じ山崎パンの食パンを使って何か挟んだ方が圧倒的に安いのでこれが売れるのかとも思うのだが、ものすごい人気らしいので、この手軽さが世間に受けているのだろう。もっと研究すべきだと思った。
ちなみに、以前サミットで「ランチパック94円均一セール」が行われていたのだが、その際も私は「いやいや、普通に食パン買ったほうが安いだろうし、そもそもランチパックの元値がわからないので94円がお得なのかどうか判断できない」と思って何も買わなかったのだが、すごい人だかりができていた。
常時ランチパックを購入している層にとっては、ものすごいお得感だったと思うし、確かに賞味期限間近ではないのにこの値引率は凄まじい安値だったと思う。
関係ないが、山崎春のパンまつりは、抽選ではなくて必ず全員皿がもらえるので、ほかのメーカーのキャンペーンと違って、シールを集める動機付けが強くなる。
私も皿は欲しい。
ランチパック全粒粉入りハムカツのカロリー、栄養成分
栄養成分表示(1個あたり)は、パッケージの記載によれば、熱量171kcal、たんぱく質4.7g、脂質7.7g、炭水化物20.6g、ナトリウム450mgである。
これが2個入りなので、カロリーは342キロカロリーになる模様。
カツが入っているサンドイッチを2個食べても300キロカロリーというのは、なかなか低カロリーともいえる。
ちなみに、上記公式サイトで普通の白いパンのバージョンの「ハムカツ」を調べたところ、1個あたりで熱量144kcal、たんぱく質3.5g、脂質6.3g、炭水化物18.4g、ナトリウム387mgであった。
さて、これをどう捉えれば良いのだろう。
全粒粉入りの方が高カロリーで炭水化物量も多い。
普通は全粒粉入り等の健康志向のパンの方が低カロリーになるものである。
例えば、山崎の「十二穀ブレッド」は、山崎の代表的な「ロイヤルブレッド」や「超芳醇」、「モーニングスター」等の食パンよりも低カロリーだし、パスコのライ麦シリーズや全粒粉入り食パンにしても同様の傾向が見られる。
ということは、中身のハムカツに違いがあるのかと思うのだが、それも考えにくい。
「たまご」バージョンで全粒粉入りパンと白いパンとの栄養成分を比較すると、ほとんどそれらの間に違いがない。
不思議である。
ところで、普段惣菜系のパンを食べないので気にしないのだが、改めてこのカツというものの破壊力をみるとすごいものを感じる。
原材料名の表示で、圧倒的に砂糖や小麦粉が多い。
パンに全粒粉が含まれていることをこれだけうたっているのに、その存在が霞んでしまうほどの圧倒的砂糖であり、小麦粉である。
それに加えて、気になるのは「食物繊維」の量である。
普通、全粒粉入りのパンであれば、その食物繊維の数値をパッケージに記載して、その健康っぷりを遺憾無く発揮するものだが、パッケージのどこにも食物繊維の記載がないし、「健康」っぽい雰囲気の文字列すら見当たらない。
公式サイトによれば、全粒粉入りでありながらその食感がしっとりになるよにこだわったらしいのだが、その過程において、食物繊維量や健康っぽい成分が犠牲にされたのだろうか。
と考えているうちに、ランチパックを選んでいる時点で、すでにオイリーな惣菜パンであり砂糖たっぷりの甘い菓子パンの部類なのだから、もはやそこに健康志向とかどうでも良いことに気づいた。
ランチパック美味しいし楽しい
開封してみる。
賞味期限が近いからなのか、全粒粉なのでややパサついているからなのか、すでにパンの端っこがポロポロとこぼれて中身がチラ見できる模様。
さらに両端に力を入れて押し込んでみると、まるでアカギレのようにぱっくり割れて中身のハムカツが露呈される。
割れ目から垣間見えるその秘密感がそそる。
バァーン。
中身を全露出させると、意外と具材が小さくてみすぼらしく見えてしまう。
アップにするとそうでもない。
断面図にすると、カツが分厚く見える。
しかもソースたっぷりでジューシーそうであり、美味そうである。
しかし半分に切った後、衣をはいで平面図にするとやっぱりみすぼらしくなる。
ところが、アップにするとその表面が油でテカっていて肉汁感満載でうまそうである。
ついでに、そのパン生地は全体的に茶色がかっており、ライ麦やふすまと思しき食物繊維たっぷりでGI値低下に貢献し、もって低インシュリンダイエットに資すりそうな勢い感のあるパンが眺められるのだが、パッケージでも公式サイトでもその健康効果がなんら把握できないので、もはや未知数なのである。
とりあえずいつでもどこでも、食事におやつに大活躍できる楽しいものであることは確実である。
そして食べると、全粒粉からなる食事系のパンにハムカツは非常に合う。ベストマッチングである。日本でも手軽に全粒粉入りのパンが食べられるようになってきた現代に感謝したい。