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うなぎもどきの作り方を蒲焼のたれで真似たら美味しいのでレシピ公開

   

うなぎもどきの作り方を蒲焼のたれで真似たら美味しいのでレシピ公開

土曜の丑の日なのにうなぎが高くて買えないけど安い食材で同じ味が再現できるということで、昨今流行りに流行っているうなぎもどき。

そのうなぎもどきのレシピ数もうなぎ上りにネット上に公開され、いったいどの作り方を真似すればいいのか、うなぎもどき入門者にはハードルが高い。

そこで、あらゆるレシピを総なめしたレシピに基づいて私が実践し、驚愕に美味しい料理を作り上げたので、そのレシピを余すところなく遺憾なく公開する。

うなぎもどきの主要な材料

うなぎもどきの作り方を研究するにあたり、クックパッド等で数十種類の論文を斜め読みにしていったところ、主要な材料は以下に分類されることがわかった。

  • 豆腐又は大豆の水煮に山芋を加えたもの
  • かまぼこやちくわ等の魚類の練り製品をそのまま使ったもの
  • ナスやれんこん等の野菜に山芋を加えたもの

いずれにも共通するのは、白いという見た目と、柔らかい中にも多少の弾力がある、という食材を使っている点にある。

さらに、必要に応じて、小麦粉や片栗粉等の粉類を加える。

これによって、弾力性を高めたり、見た目のフォルムを整えたりといった効果が発揮されるものと推察される。

また、かまぼこやちくわ等の魚類の練り製品は、それ自体ですでに弾力性と粘り気が完成されていると考えられるから、必ずしも山芋を加えることで粘り気や弾力性を出す必要はないということが推測された。

とりあえず、豆腐、大豆、山芋、練り製品、野菜、小麦粉、を入手しておくべきだと考えられた。

材料を海苔に敷いて多めの油で揚げるようにして焼く

実際のうなぎの蒲焼には、普通は海苔は使われていない。

また、鰻丼やうな重においても、海苔を敷くタイプのものはあまり見かけない。

にもかかわらず、数多くのレシピには、なぜか海苔が使われている。

主要な具材を海苔に敷いてから焼いたり揚げたりするのだ。

なぜなのかが明らかになっていない。

あるいは数多くのレシピを斜め読みにしただけだったので、なぜ海苔を使うかという理由が記載されていたにもかかわらず、見落としているだけなのかもしれない。

いずれにせよその理由は明らかではないが、推測するに、豆腐は形が崩れやすいために、海苔に敷いて形崩れが起こらないように整えるためだと思われる。

したがって、みんなが使っているからという理由で海苔も入手する必要がある。

また、本来のうなぎの蒲焼は、醤油などを使ったたれを何回も塗りながら焼くものだと思われるが、なぜか多くのうなぎもどきのレシピでは、多めの油でフライするように作っているものが見受けられた。

これも、その理由をよく読まないまま流し読みしただけだったので理由は明らかではないが、豆腐などの形崩れを起こしやすい食材をただ焼くだけでは形が崩れるため、揚げることで形を整えるためだと思われた。

したがって、油も購入する必要があった。

必要な食材を買った

上記の戦略を立てたのち、早速スーパーに買い出しに行った。

結局、買ったのは豆腐、大豆の水煮、山芋、れんこん、はんぺん、かまぼこ、海苔、蒲焼のタレ、であった。

普段料理をしないからどこにあるかよくわかってないけど、料理の際に小麦粉や油を家族が使っているようなので、多分探せばどこかにあるのだろう。

また、タレは醤油やみりん、砂糖を使って自作するレシピが多かったが、うなぎと違って、食材そのものから脂肪分や旨味や出汁が出てくるのを期待できないため、タレを失敗するわけにはいかない。逆に言えば、タレさえうなぎの味っぽければ、何を作ってもうなぎの蒲焼っぽい味がするはずだ。

そこで、市販の「株式会社カザミH」様が製造された、おいしい蒲焼のたれをスーパーサミットで購入した。

株式会社カザミの蒲焼のたれ

豆腐と山芋とれんこんを使ったうなぎもどきの作り方

生協の豆腐

もっともレシピ数が多く、メジャーだと思われる「豆腐」を使ったうなぎもどきを最初に作ることにした。

弾力性を鑑みて、木綿豆腐が適していると思われる。

なお、上記豆腐は300gでたったの38円、20%オフ時には30円で販売されている生協(コープ)のものを使用。
(誠に遺憾ながら、2016年8月15日より、この価格が55円に引き上げられてしまった。)

山芋とれんこん

山芋(長芋)とれんこんを見切り品にて購入。
山芋は258円が半額で129円であり、レンコンは109円であった。

ニコニコ焼き海苔寿司はね

のりというものは重さやカロリーに対する価格が高い。
できるだけコスパをよくするために、当然ながら他ののりと比較して安い寿司はねを買う。ニコニコのりの焼き海苔寿司はねは全形10枚入りで198円であり、通常のスーパーではこれより安いのりの存在を期待できない。

さて、この後の具体的な作り方を覚えていない。

分量とかそういえば見るの忘れたわ。。。

まあとりあえず、ペースト状にした食材を海苔に乗せて油で揚げたりする画像はあったはずだから、まずは全部ペースト状にしてみよう。

長芋とれんこんをおろし器ですりおろしてボウルに入れる。

さらに、豆腐も入れるが、豆腐はもともと柔らかいしそのままぶちこんでボウル内で混ぜ合わせれば、全体としてペースト状になるだろう。

豆腐と山芋とれんこんを混ぜる

あれ。意外と豆腐って大きなかけらのまま残っちゃうんだな。。。
混ぜても混ぜてもクリームみたいにペースト状の細かさにはならんわ。

ここでミキサーとかにかけてもいいのだけど、洗うの面倒くさいから使わないでおこう。

なお、豆腐は裏ごしするのも面倒だったので、とりあえずパックを開けてレンジで何度もチンすることによって、水をそれなりに出しておいた。

したがって、水気は多少飛んでいるものの、やはりもっと粘り気と弾力が必要だ。

というわけで、小麦粉を混ぜよう。

・・・あれ?小麦粉がどこにもないぞ。。。?

片栗粉もない。。。

というか、粉という粉のありかが分からない。。。普段どこにしまっているんだ。。。?

ええい仕方がない、もうこのまま揚げてしまうか。

多めの油をフライパンに敷くぞ!

・・・え?油、これっぽっちしか残ってないの・・・?新しいやつは・・・?新しい換えの油はどこにあるの・・・?

しかしどこにも見当たらない。

ええい、もうこの少量の油を薄く敷いて、この豆腐と山芋とれんこんを混ぜて海苔に乗せたものを焼くしかない!

豆腐と山芋とれんこんを混ぜて海苔に乗せたもの

そういえば、見た目のウナギ感を醸し出すために、この生地にウナギの繊維のような線を描いていく手法もメジャーに採用されていた気がするけど、大きめの豆腐がボコボコゴロゴロとしているだけに、もはや何をどうしようとしてもウナギ感など出ない!

見た目ではなく、味で勝負だ!

行けウナギもどき!

ジュウウウウぅぅう〜〜〜〜

おお、なんかいい感じの音が出てるぞ。

海苔が油で焼かれる香りも、なんか香ばしいぞ!

うなぎもどきを焼く

しかし全然ウナギに見えねえ!!!!
もはやうなぎもどきの「もどき」にも到達していないぞこれは!

何だろう。色か?通常我々は「うなぎ」と聞いた場合、白焼きではなく蒲焼を連想する。したがって、白ではダメなのだ。あの醤油のような茶色が必要なのだ!

とすると、ここに「蒲焼のたれ」を投入したら、結構いい感じになるんじゃねえの?

うなぎもどきを焼く

結構かけたけど、全然白さが勝ってるな!

あれだ、通常うなぎであれば、タレを吸収して茶色が染み込んでいく。
しかし豆腐はタレを吸収しないから、かけてもかけても流れてしまうのだ!

よし、しょっぱくなるのを承知の上でもっとかけよう!

ジュウうううううう〜〜〜〜〜〜!

なんかいい匂いになってきたぞ! これは夏祭りの匂いだ! お好み焼きの生地を焼いている時とか、あれの香りに近い! 夏全開だ! 全然うなぎの香りじゃないけど、食欲をそそるいい香りという点で両者は共通する! つまりうなぎではないけどうなぎと同様の美味しそうな香りを出すという点でうなぎもどきだ!

よし、片面は結構焼いたし、そろそろひっくり返してみよう。

豆腐で磯辺焼き

うおおおおお!磯辺焼きみたいで美味そうだぞこれは!なんか酒が飲みたくなってきたあああああああ!!!この美味そうな感じは十分にうなぎもどきだ!

よし、さらにとって一口食べてみるか。

うめええええええええ!!!! なにこれ!!! うなぎもどき最高! 一口じゃ止まらんわ!!!! もっと食べたい! もっと食べたいいいいいいい!! 2つ焼いたけど早速2つどっちも食べたい!!!

うなぎもどき

やばいうなぎもどき。これは美味しすぎる上にヘルシーだからどんどんイケるぞ! このままだとペースが上がりすぎる!

とりあえず酒だ! アルコール然とした飲み物が欲しい! 家庭用ワインとしてリーズナブルかつ美味しくてコスパが高いことでおなじみのコノスル ゲヴュルツトラミネールがあったはずだ! もう飲むぞ!

コノスル ゲヴュルツトラミネール

ワインもうめえ!どんどん焼いてどんどん飲むぞ! まだ生地はいくらでもある!

いや、待て。さっきは小麦粉等の粉を入れなかったから形が崩れた。
では、なんでもいいから代用となる粉を探せばいいのではないか。。。?

しかしそんな粉あったか。

・・・あった。きな粉だ。

感動のきな粉

これは生協(コープ)で131円で販売されている砂糖抜きの大豆100%の感動の北海道の全粒きな粉であり、大豆本来の香りが楽しめる。

この粉を入れれば弾力が強くなって形崩れが起きにくいはずだ。

しかし砂糖が入っていないとはいえ、大豆は多少甘いし、味もうなぎの蒲焼からかけ離れるんじゃないの?

でももう構わん。ぶちこめ!

きな粉でうなぎもどき

これは色的にうなぎじゃないな。。。。

でも混ぜていたら結構弾力が出てきていい感じだぞ。

よし、海苔に敷いて焼くぞ!

そして、味とかそういうのはもう蒲焼のタレ入れまくればもうそれは蒲焼だろ。

きな粉でうなぎもどき

ジュウうううううういいいいい匂いだぞこれは! 

もう匂いだけで白ワインが進む! 匂いだけで酒が飲めてしまうなんて、まるでうなぎの蒲焼のようだ! 充分にうなぎもどきだ! もどいてるぞきな粉入りは!

そしてうまい! 多少きな粉の味はするものの、蒲焼のタレが全てを帳消しにして物体を蒲焼にしている!!!!!

もう皿に盛りつけないまま、フライパンからそのままうなぎもどきを食べるし、立ったままワインを飲む! セルフ立ち飲み屋の完成だ!!

うなぎもどきをはんぺんで作る

紀文のはんぺん

一流企業の紀文様はんぺん、しかも大判のもの(1枚120グラム)を買うとはどれほどの贅沢な暮らしぶりだ、と思われるかもしれない。

確かにこのはんぺんは1枚で178円もする超高級品であるが、半額で買うことによりコスパをよくした。

そして、ネット上のレシピでは、円筒状のちくわに縦の長手状に切り込みを入れることで平面の長方形にし、それをそのまま焼いているレシピがあった。

ちくわですらうなぎもどきになるのだ。いわんやはんぺんをや、だ。

さて、これをどう調理したらいいのだろうか。。。。?

一旦ミキサーにかけてペースト状にするの? でも練り製品というものはもともとペースト状のドロドロだったものを固めたわけで、またコストと時間をかけてペースト状に戻すというのは、掘った穴を埋めるみたいな無駄な作業な感じがして良くない。

ここははんぺんもそのまま焼くか。

・・・いや、はんぺんをそのまま焼いたらもううなぎもどきじゃなくて焼きはんぺんなんじゃないか・・・?

という根本的な疑問が生じた。

しかし、うなぎもどきにうなぎもどきたるアイデンティティをもたせている要素、それは焼き海苔だ。
いや、良く分からないけど、どのレシピを見てもなぜか下に海苔を敷いている。

なるほど、では、海苔を敷いて蒲焼のタレを焼いたものをうなぎもどき、と定義する。

はんぺんでうなぎもどき

いや、これはうなぎもどきなのか・・・?
海苔の上にはんぺんを載せて醤油みたいなタレをかけて焼いただけだ。。。

しかし、だんだんいい匂いがしてきたぞ!!
なんかうなぎもどきになってきた気がする!!!

焼き目も出てきたし、これは酒に合いそうな雰囲気を感じるぞ!

一口かじる。

うめええええええええええ!!

はんぺんでうなぎもどき

もどいてるもどいてる! これは十分にもどいてるし、中を切ってみたらそのふわふわ感がもううなぎもどきにしか見えないぞ!

はんぺんでうなぎもどき

すげえええうなぎもどき! たんぱく質があるところもうなぎにそっくりだし、魚類を使っているところもうなぎにそっくりだし、蒲焼のタレかければ美味いし、うなぎもどき本当に半端ねーぞこれは!

うなぎもどきをかまぼこで作る

かまぼこでうなぎもどき

うなぎもどきを作るという神聖な儀式を行うにあたり、あの「第1回JSH減塩食品アワード」にて金賞を獲得してしまったという、由緒正しきいちまき(一正蒲鉾株式会社)の「鯛入りまめかま」を惜しみなく投入。清水の舞台から飛び降りる覚悟で94円を支払う。

赤か白かと聞かれれば、当然白だね。赤はうなぎの蒲焼にありえない色だし。

鯛だよ鯛。
うなぎの代用として安い食材を利用することを趣旨としたうなぎもどきに、鯛という超高級品を投入するとはどれだけの贅沢なんだ。

ここまでくるともうそのまま食べたいね。

いちまさのまめかま

・・・美味いよ、美味しい。さすがいちまさ。30%も減塩してて、何もつけなくてもこの味。さすがの技術力は健在だ。

しかしこれではただかまぼこを食べているだけであり、鰻もどきを作るという趣旨に反する。

とりあえず蒲焼のタレをかけてみるか。

いちまさのまめかま

これは・・・!

うめえええええええ。なんなのもう。これ旨さ的にうなぎもどきだろ。これもはや株式会社カザミの蒲焼のたれをかければなんでも美味いじゃねえの?ワイン進むでこれ。

でもとりあえず焼くか。もう海苔にのせるのとかだるいし面倒くさいけど。

かまぼこでうなぎもどき

これは超おいしい!やっぱ焼きうなぎもどきだよねうんうんうんうんもう面倒くさくて海苔からかまぼこがずれてるけど海苔と何かと株式会社カザミの蒲焼のタレかけたらもうそれうなぎもどき!うんうんうんやっぱ夏はうなぎもどきとお酒よ。土曜の丑の日もそうじゃない日もうなぎもどき。さっき海苔に乗せるの面倒くさいとかだるいとか言って本当に昔の私嫌い。だっていちまさのまめかま本当に美味しいんだもん。でもこれからは反省してちゃんとうなぎもどき作ります。でも一正蒲鉾株式会社でうなぎもどきだったら、「うなる美味しさ!うな次郎」買ったほうが早いよね。

大豆の水煮でうなぎもどきを作る

水煮大豆 150g、マルサンアイ株式会社

マルサンアイ株式会社の水煮大豆150gを95円にて購入。

てかもうだるいなあ。これ潰してペースト状にするんでしょ?

めんどくさいなあ。そのまま蒲焼のタレかけたらいいんじゃねえの?

大豆でうなぎもどき

もう美味いよ!もう株式会社カザミの蒲焼のたれかければ万事OK!

大豆でうなぎもどき

でもやっぱうなぎもどきよねええええええ。海苔敷いて蒲焼のたれかけて焼いてれば誰でも簡単にうなぎもどきができちゃう世の中なんだもん。本当お手軽。どこからどう見てもうなぎだし。もはやうなぎが高くて食べられないとか嘆いてる場合じゃないよ。想像力の勝利だよ。うなぎもどきとか考えた人もう天才だし人々に安くうなぎもどきを食べさせることができたという点でノーベル賞的な賞を受賞してもいいんじゃないか。

うなぎもどきは本当に安くて美味しいしコスパ高くておすすめ

うなぎもどきのコスパ

本当に美味しくてあっという間にワインも空けたし買った食材も全部たいらげてしまった。

しかもヘルシーだから食べ過ぎたことによる罪悪感も全然なく、気分がいい。

これでたったの合計これしかお金がかかっていない。

  • 海苔 198円
  • 大豆 95円
  • はんぺん 89円
  • 長芋 129円
  • かまぼこ 94円
  • 蒲焼のたれ 148円
  • レンコン 109円
  • 豆腐 38円
  • 合計 税抜き900円

あれ。意外とかかった。食い過ぎたか。高えわ。こんなんだったら、宇奈ととでうな丼500円とビール飲んでお釣りが来たわあ。うな重800円に赤だし味噌汁100円を付けるとかもいけたね。ははは。

あれですね。食材に凝りすぎて、高級なうなぎもどきを作りすぎました。

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