バス内の車椅子・ベビーカー固定方法や座席の倒し方・折りたたみ方
2016/09/16
都営バスがバリアフリー化しており、ノンステップバスが多くしかも車椅子スペースが確保されていることは知っていたものの、意外とどうやってその車椅子スペースの座席を折りたたんでいいかがわからなかった。
今回、ついにそのやり方を学んで実践したところ、人生が飛躍的に変わった。
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ベビーカーの固定方法
今回乗車したのは、渋谷駅発日赤医療センター前行きの路線バス。54番のバス停から乗れて、産婦人科や出産、マタニティーの定評のある日本赤十字社医療センターなる病院に行くことでおなじみのバスだ。
あるいは、渋谷駅発阿佐ヶ谷駅行きの41番から出るバスでも同様であった。
バスはノンステップバスであり、乗車しやすい。
車幅も広く、車椅子スペースに座りながらその座席にベビーカーを並列に固定させて快適に乗車することができた。
この緑色の補助ベルトをベビーカーに結びつけて固定する。
しかし、このベルトが意外と短いので、固定に結構苦戦する。頑張るしかない。
詳しくは東京都交通局のベビーカーでの乗車方法がわかりやすい。
しかし、これではベビーカーがかなり邪魔であり、徐々に混雑してくると、ベビーカーを折畳まざるをえない。
が、すでに子どもが眠っており、ベビーカーから下ろすことができない。
下ろそうものなら、泣き声で他の乗客の迷惑になるだけだ。
そこで、車椅子スペースのこの座席をこのように折りたたむ。
折りたたみ方は壁面に記載されているものの、かなり難しかった。
まず足元の黒いベダルを踏むか押す。
そのまま背もたれを倒し、さらにシート全体を持ち上げて横に倒すのだが、これが相当力がいる。
力を入れすぎて、ガタンと大きな音が立って、子どもがびっくりして起きてしまうのではないかと思った。
この折りたたみは車椅子で乗車する場合に行うものだが、ベビーカーで乗車した際にこのようにスペースを確保する場合でも有効に作用する。
そして、壁面の手すりにベルトでベビーカーや車椅子を結びつければ、固定される。
また、ベビーカーの場合には、同時にブレーキもかけておくことが重要だ。
座席の折りたたみ方やベビーカーの固定方法を知っていることのメリット
なお、このような座席の折りたたみ方、倒し方を知っていると、自分の家族がベビーカーで乗車できるという長所があるだけではなく、様々な効用をもたらす。
以下、それを見ていくことにする。
自分に自信がつく
新しい知識を得ると人間は成長を実感する。
これまで、座席の倒し方を知りたいと思ってはいたものの、公共の目がある中で、なんか座席を倒すなどという特殊なことをしていたら、視線を浴びて恥ずかしそう。
だからトライしたことはなかった。
しかしいつかはトライしたかった。
そして今回、トライできた上に、椅子を倒すという偉業を成功に導いた。
これで自信がついた。
椅子を倒せると超モテる
それだけではない。
復路のバスに乗車した際、不運にも中学生の下校時間に重なってしまい、車内は満員であった。
そして私は、ベビーカーを押しているお母さんが乗り込んでくるのを見つけた。
しかしそのベビーカーには生後数ヶ月の小さな赤ちゃんが眠り込んでおり、抱っこしてベビーカーを折りたたむのも困難であることは一目でわかる。
そしてその若いママは、頑張って座席を倒してベビーカーを置ける場所を確保しようとしていた。
ところが、ベビーカーを抱えつつその場にかがみこんで座席を倒すのは難しそうだったし何より座席の操作方法がわからない風だった。
ここで私が登場し、「椅子、倒しましょうか」と尋ねると、「お願いします」とのことだったので、本当はその日の午前中に知ったばかりなのに、昔からその倒し方を知っているかのようなそぶりでスムーズに座席を操作して、ベビーカーを置ける場所を確保してあげた。
ありがとうございますと告げるそのお母さんの目は「この人は素敵」という目線だったし、実際、「この人かっこいい」という気持ちでいたに違いない。
椅子をおりたためると、清々しい
自信のついた私は晴れ晴れした気持ちになっていた。
そして視野が広がっていた。
視野が広がっていた我々家族は、満員の車内に、「赤ちゃんがお腹の中にいます」のバッジをつけた妊娠中の女性の存在を確認した。
そして、日本人なら椅子を譲るために声をかけるということに躊躇しがちだが、自信のついた我々家族は、その妊婦さんにまるで欧米人がそうするように、ごく自然に「座りますか」と尋ねることができた。
女性からは、感謝の気持ちとともに、「この人超親切だし紳士的で超かっこいい。マジ素敵」という視線を得た。
自信がつくことで人に親切にできる。
親切にできれば、清々しい気分になれる。
しかもモテる。
プラスの連鎖だ。
バスで人に親切な気持ちを持とう
バスで人に親切にすると気分が爽快である。
その手段の一つが、「座席を折りたたんだり倒したりできるスキル」であり、このスキルがある人こそ、21世紀のリーダーであり、超かっこいいしモテモテである。