松ノ木八幡通り商店会(杉並区)ゆめ縁日とゴールドスタンプがすごい
2016/10/25
10月になると杉並区の商店街、公園等では数多くのイベントが開催されるのだが、毎年蚕糸の森公園及び杉並第十小学校の東京土建まつり住宅デースペシャルと同日に開催される「ゆめ縁日」も、10月の凄い目玉イベントの1つである。
その凄さを以下に列挙したい。
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シャッター街なのにゆめ縁日当日の行列がすごい
2016年のゆめ縁日は10月23日(日曜日)。
このようなのぼりというか立て札というかポスターというかそういう告知が10月に入ると表示されるのだが、午前9時30分の受付開始前にはものすごい行列が会場の松ノ木ふれあいの家に出来る。
およそ午前9時には並び始め、開始直前には100名は並ぶだろうか。
少なくとも毎年50人は超える。
限定300名までに食べ物や買い物券が配布されるが、うかうかしていると無くなってしまう。
これの何が凄いか。
せいぜい300人じゃないか、そんな縁日は普通にあるじゃないか、と思われるかもしれない。
しかしこの最寄り駅永福町駅と新高円寺駅の間にある杉並区松ノ木八幡通り商店会がはっきり言ってシャッター通りであることに鑑みれば、これが尋常でないことがわかる。
以下の松ノ木八幡通り商店会のお店一覧をご覧いただきたい。
石綿商会、四国堂、山室米店、森下文具店、木村豆腐店の5店舗のみ。
「商店会」として機能しているのかどうか微妙なラインである。
客の数を見る限り、木村豆腐店が最も繁盛しており、その他はあまり売れている印象はない。
総合しても、ほとんど買い物客はいない。
一応バスも通れる道路沿いにあるので、通行人はたくさんいるが、買い物客はほとんどいない。
その状況において、縁日の当日には100人超の行列ができるのだから、ここにこんなに人間がいたのか、と目を疑う光景である。
私が以前並んだ際には、後ろのおばちゃんが「私はこのゆめ縁日に来るためにJR高円寺駅からバスに乗ってきたのよ」と言った。
高円寺駅からはバスで15分はかかる。
ただ、そこまでしてこの商店街に来たって何もない。
そもそもこの商店会のホームページも更新が3年前くらいから止まっていて広報担当がいるのか、広報が機能しているのかどうかも怪しい。
その状況において、わざわざ遠出して訪れる客がいる。
他にもいろんなイベントが目白押しのこの日に。
一体、普段ほとんど買い物客がいないこの商店街がどのようにしてこれだけの人間を引き寄せるのか、謎が多い。
なお、この商店街の電灯には、「ゆめ縁日」というのぼりが1年365日いつでも掲げられていて、初めて見た人は、「ゆめ縁日?何のことだ」と思うかもしれないが、この日のことである。
つまり、10月のたった1日のゆめ縁日のためだけに存在しているような商店街であり、この日に全ての全精力をかけている商店街ということになる。
ゆめ縁日の食べ物が超おいしい
上記の通り、当日には、先着300名までに、わたがし、ポップコーン、焼きそば、ラムネなどの食べ物飲み物が配布される。
この焼きそばが旨いのだ。
以前参加した時は、たこ焼きやフランクフルトも出た。
これら焼き物が全部旨い。
特にフランクフルトにおいては、今まで食べたフランクフルトの中で最強に美味しかったことを強調しておく。
一流の料理人がいるのではないか。
気になる点は、一体これだけおいしい食材やスタッフがこの商店街のどこにいたのか、どうやって集めたのか、というところだ。
上記の通り商店街が機能しているか否か怪しいところに、誰が先頭をとってこの祭りの企画を進め、どこから金を集めているのか、という点が気になって仕方がないのだ。
どうも上記写真ののぼりを見ると、2016年はたこ焼きやフランクフルトがもらえるという明記がない。
もしかしたら先細りになっていくのかもしれない。悲しい。
ガラポンで総額10万円の金券が出る
当日はガラポンができる。
これで金券がもらえるのだが、私は千円ゲットしたことがある。
しかしこの金券は商店街でしか使えない。
上記の通り、5店舗くらいしか生きてないし、米屋、バイク屋、文房具屋、豆腐屋しかないから、必然的に米か豆腐を買うくらいしか選択肢がない。
さらに米は毎日頻繁に何度も買うというものでもないから、日々豆腐やそれに準じるおかず類を買うために豆腐店に行く選択肢に絞られる。
したがって、わざわざ遠くから出てきておきながらこの金券をゲットしても使い道に困るわけなので、これだけの人が集まる理由を金券目当てであると推定することにもやや難がある。
とはいえ、この木村豆腐店の豆腐は文句なしにおいしい。
一丁でだいたい二百円くらいの価格。
その他、おでんの具になりそうなものも買える。
そして気になるのは、この総額10万円の金の出所であるが、誰が寄付してくれているのか。
大道芸や寄席が開催される
当日、必ずしも広くない会場で寄席や大道芸が開催され、日頃暇を持て余しているご老人などが暇つぶしに集まるわけだが、このためにプロの噺家とかマジシャン、芸人が来るわけで、そのためには金がかかるはずなのだが、何度も繰り返すように、その金の出処が気になってしょうがないのだ。
ゴールドスタンプが凄い
きわめつけは、このゴールドスタンプである。
商店街において、ポイントカードなどのシステムは散見されるが、このゴールドスタンプの凄いところは、コンプリートまでのハードルが高すぎるという点にある。
なぜかというと、この写真の通り、ゴールドスタンプをウッカリしてお渡ししない事がありますなわけで、店員が忘れるくらいに存在意義が薄い。
客の方ももはや集めているのかどうか怪しい。
一応このように電灯に「ゴールドスタンプ」という表示が掲げられているが、一体何のことだかちんぷんかんぷんという新参者は後を絶たないのではないか。
加盟店が現在5店舗しかないところがさらに無理ゲーに拍車をかけているわけで、それほど自転車やオートバイ、文房具を頻繁に買う事がないから豆腐屋で集めるしかない。
ところが、この豆腐、街の豆腐屋にありがちだが、普通のスーパーで買える豆腐の2〜3倍くらいの価格をするわけで、ゴールドスタンプ目当てで集めるとかえって金がかかる。
味にこだわりがあるならとうふ屋で買ってもいいが、そうでなければスーパで買う方がコスパがいい。
毎月8がつく日はスタンプが3倍もらえるらしいので、この日を狙い撃ちするしかない。
加盟店では100円買うごとに1枚のスタンプがもらえるので、仮に木村豆腐店で二百円買えば3倍の日には6枚もらえる。
これは上記ゆめ縁日の金券でも同様に適用されるルールなので、ぜひゆめ縁日で当てた金券でゴールドスタンプを集めて欲しい。
しかし最強に心を打ち砕くのは、この台紙のマスの量。
1マスに1枚、ゴールドスタンプを貼っていき、全部貼り終えると五百円相当の買い物ができるのだが、全部貼るためには、7*7で49マスのある正方形が6個。
つまり49マス掛ける6で294枚のゴールドスタンプを集めなければならないのだが、100円の買い物で1枚もらえるとなると最低でも29400円の買い物が必要であり、8の日を狙っても最低で9800円、約1万円の買い物が必要。
これを成し遂げるためには、とうふ屋の常連になるしかないのだが、そもそものとうふ屋の価格とスーパーでのとうふの価格を天秤にかけて、豆腐屋に寄り添えるだけの家計の余裕があるか、という点が問われるわけで、深遠な哲学と選択を迫られることになる。
ゆめ縁日金券が、ファミリーマートでも使えるようになった!
上記で、ゆめ縁日の金券の使い道が豆腐屋くらいしかない、ということを書きましたが、2016年においては、なんとファミリーマート松ノ木店でも使えるようになったようだ。
その証拠がこの写真。
ファミリーマートを含め、美容室やクリーニング店など、12店舗で使える!
私は3人家族で、ガラガラのくじにて、赤玉2個と水色1個を出した。
合計1200円の金券をゲットした。
これをファミリーマートで使える。
夢が広がる。
これは、松ノ木八幡通り商店会及びゆめ縁日の将来の復興、盛り上がりが期待できるぞ。
とにかく凄いゆめ縁日は参加すべき
とにかくこの商店街には謎が多いし、謎が好きな人もそうでない人も、ふるって参加すべきだと思うし、ついでに文房具とか豆腐とか買いまくって商店街を盛り上げていったらいいと思う。