武蔵野市立0123吉祥寺は子供の遊び場におすすめの略児童館である
2018/10/21
東京都武蔵野市吉祥寺の吉祥寺駅付近に行くことになったので、近くの児童館を探していたところ、「武蔵野市立0123吉祥寺」なる施設を発見したので行った。
すると、驚愕の知見とともに、未来への大きな希望が生まれた。
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武蔵野市民以外は初回登録料が150円かかるので完全無料ではない
育児をしているご家庭なら、その近隣の公園あるいは児童館を検索する。必ず。
したがって、今回、杉並区から「中36系統」なる関東バスに乗り、吉祥寺駅北口に向かう途中でそのようにグーグル検索したところ、吉祥寺駅付近には絶望的に児童館がないことを発見した。
しかしながら、唯一、「武蔵野市立0123吉祥寺」なる、3歳まで(4歳になる年度の年度末まで)の子供が遊べる児童館のような場所があった。
かなり年齢制限が厳しいが、私の2歳の子供なら、一般的な児童館同様に遊べるようだった。
したがって、3歳以下の子供にとってはほぼ児童館、すなわち略児童館である。
大きい小学生のような子供もいないので、全館を自由に使えそうなのは魅力的だったし、おもちゃも有意義な雰囲気だった。
武蔵野市内に住んでいれば無料であるが、市外の人は初回登録料を150円ほど払う必要があるようだった。
児童館は無料という意識があると、「なんだ有料なのか」と若干ハードルは上がるものの、たかが150円。
はした金である。
このような安い料金で、あまりある有益な設備を自由に使えるのだし、次回以降は無料になるのだから、この程度の初回手数料ならば無料も同然である。
重ねて言おう。
この施設を自由に使えて初回手数料150円は、無料に近い。
武蔵野市立0123吉祥寺までのアクセス
ところでこの施設までのアクセスに関して。
23区に住んでいる感覚だと、駅から徒歩10分以内で児童館は大抵見つかる。
しかし、公式ホームページによれば、吉祥寺駅北口から徒歩12分とある。
この距離は子連れだと結構きつい。
駅からファミマの交差点まで行って右に曲がって最初の信号を左に曲がる、まではいいものの、その後延々と店も何もない民家ばかりの住宅街を歩いていると、本当にこの道合ってるのかと不安になる。
まして、雪で非常に寒かったり真夏の炎天下だったりすると、もはや遠すぎるといった具合である。
したがって、バスでお越しの方は公式ホームページにもあるように、「サンロード入口(旧駅前通り)」バス停とかで降りておいたほうがいいのかもしれない。
手作り感溢れる優しい木や紙のおもちゃ
さて、無事に0123吉祥寺にたどり着くと、2歳の息子は早速目の前のおもちゃで遊びたがった。
そこで、登録は妻に任せて、私と息子は、入り口付近のプレイホールの滑り台に行った。
滑り台は全部木でできている上に、着地地点にたくさんの積み木があった。
この形状の滑り台は非常に珍しく、感動を隠せなかった。
付近には様々な形の穴が空いた箱があり、積み木の形状に合わせてその穴に積み木をいれて遊ぶというゲームができた。
それにしても、妻がなかなか来ないのが気がかりだった。
初回登録なので施設内の説明を受けているために多少は時間がかかるのは理解できるが、それにしても遅い。
気になったので妻の方を見ると、まるでこの世の終わりのような表情で、肩を落としながらこちらにゆっくりと歩み寄ってきた。
まさか、登録ができない事情でも発生したのだろうかと不安になった。
すると、妻はまるで絶望したような口調でこう述べた。
150円かかるんだって。
さて、この150円という金額設定については、すでにほぼ無料との結論が得られている。
確かに我々は、これまで、杉並区内のあらゆる児童館を制覇した上に、港区の子ども中高生プラザ、宇都宮のゆうゆうひろば、練馬区のぴよぴよ等の優良な室内遊び場を無料で回ってきた戦歴がある。
全てが無料であり、無料で有益な遊び場を見つけることこそが正義のようになってきていた。
したがって、お金を払うことが悪であり、間違いのような錯覚に陥ってしまうのはやむを得ないことであった。
また、お金を払うことで、これまで培ってきたアイデンティティが崩壊しかねないという気持ちも非常によく分かった。
丁寧に積み重ねてきたキャリアを無為にする感覚を覚えてしまうのも仕方がないことだった。
加えて、金額の多寡は問わず、無料と有料との間に大きな違いを感じてしまう心理的障壁についても理解しているつもりだった。
無料アプリに慣れ親しんだ人が、例えば75円であってもお金を払いたくない。
インターネット上で無料でニュースを取得している人が有料サイトに登録することに抵抗がある。
高度に発達した先進国において、あらゆる全てのものがフリーになっていく中、他の場所なら無料で得られたかもしれないサービスに150円であってもお金を払わなければならないことに、負けた感があることも理解していた。
そして私はあらゆる現象を理解した上で、あえてここで150円を払うことに意義があることを妻に伝えた。
また、一度俯瞰して我々の今おかれている状況を客観的に見て見ると、初回登録料が150円というのがいかに無料に等しいことも伝えた。
そして、我々は晴れて武蔵野市立0123吉祥寺の会員となり、その有意義なサービスを享受する権利を得たのである。
サービスを享受した息子は、滑り台や畑、おままごとやお菓子の家等の利益をふんだんに享受した。
また、最高齢でも3歳児であるという優しい雰囲気は、大きな男の子に若干引け目を感じてしまう息子にとっては自由に遊ぶモチベーションを保たせてくれるものだった。
絵本の配置も良かった。
おもちゃと同居させるように絵本をさりげなく配置していることに、高いセンスを感じた。
また、晴れていれば庭でも遊べるようだった。
この日は雨で天候が悪く、外に出て遊べないのが唯一の心残りであった。
緑茶と麦茶が無料である
〜ほめる・しかる・認める・支え合う みんなで子育て〜 ようこそ、武蔵野市立0123吉祥寺へ。
素敵なキャッチフレーズが記載され説明書である。
さて、この説明書に記載の重要事項のうち、いくつかを無作為にピックアップしていきたい。
緑茶の給茶機とコーヒーの自動販売機があります。
私の知る児童館でお茶かコーヒーを飲もうとすると、30円した。
中には、10円程度で飲めるところもあるが、いずれにせよ有料だった。
しかしながら、この緑茶の給茶機のところに行くも、いくらなのかその値段が記載されていない。
おそらくお金がかかるのだろうから控えておこうかと考えたけれども、万が一、無料という幸運が訪れる場合もある。
そこで私は職員さんに尋ねた。
すると、無料である、という回答が得られた。
これは非常に大きい。
私は思い切って飲んで見ると、非常に美味しい緑茶が無料で飲めた。
自動販売機で緑茶を買おうとすると100円はかかる。
また、児童館で飲もうとしても、上記のように一杯10円以上かかる。
しかしここでは何杯飲もうがタダ。
それを考えれば、初回の150円は一気に帳消しになるのではないかと推察された。
そして2杯飲んだ。
なお、コーヒーの自動販売機はドトールの100円するものであり、飲まなかったことを付記しておく。
麦茶の給茶機があります。
なんと二階の給茶機は麦茶であった。
しかも無料。
二種類のお茶が無料で飲める。
したがって、先ほど2杯の緑茶を飲んだにもかかわらず、さらに2杯ほど麦茶を飲んだ。
計4杯のお茶を無料で飲むことに成功した。
この施設に来るたびにこれを継続することで、初回の150円が帳消しになるどころか、あまりあるリターンが得られるものと推察された。
なお、有料のコーヒーには断じて手をつけなかったことを付記しておきたい。
新しいことに飛び込む勇気
今回、駅から多少遠いということで、0123吉祥寺に来ることに最初は躊躇していた。
天気が悪かったことを言い訳にして、「行かなくてもいいんじゃないか」という弱気もあった。
150円かかることにも二の足を踏んだ。
お客さんたちも、すでにママ友同士で繋がっており、初めて参加する市外の私は疎外感を覚えるのではないかと臆した。
様々な言い訳が我々の脳裏によぎり、新しいことに飛び込む勇気から遠ざけた。
しかし、リスクを冒さなければリターンは得られない。
いつだって人生はチャレンジである。
チャレンジしない人間に成功はない。
タダのサービスからはそれなりのリターンしか得られない。
リスクを取ることで、初めて大きなリターンを得るための努力をする。
怖気付かず、大きな崖から向こう岸に飛び込むしかない。
明日へ向かってジャンプ。
勇気を出したその先に希望はある。
たった150円を支払うだけでこの事実に気づくことができたことに驚きを隠せない。
そしてこの施設の愛情あふれるおもちゃ、サービスは我々に優しさを与え、集うご家族の方々からは新しい知見を得ることができた。
もはや感謝の気持ちしかない。
閉館時間の午後4時近くになると、お客さんたちが協力しておもちゃを片付けている様は、優しい心が一致した証であるような気がして、明るい未来が見えた気がした。
また必ず遊びに来ることを誓う。
今後は無料だし。
バザーは武蔵野市民限定
そういえばこの吉祥寺0123で毎月定期的にバザーだかフリマだかそういうのが開催されているっぽかったのでわざわざ杉並区から自転車で行ってみたのだが、武蔵の市民限定だから市外の住民はダメと断られた。
23区の児童館だと区外の住民でも児童館開催のバザーとかOKだしそもそもどこに住んでるかとかあんま気にされないんだけどなー。塩対応やな。
住所:〒180-0002 武蔵野市吉祥寺東町2-29-12
電話番号:0422-20-3210
利用できる人:原則として武蔵野市在住の0~3歳の子ども(4歳になる年度の3月まで)とその家族
開館日:火曜日~土曜日
開館時間:午前9時~午後4時
(公式ホームページの利用のご案内ページ及びアクセスページより引用。なお、「原則として」武蔵野市在住の人に無料で開放されているものの、市外在住であっても「150円」の登録料で使用できることを強調しておきたい。)