沖縄の那覇で徒歩アクセス可能な海の波の上ビーチ(砂浜)はおすすめ
沖縄県に来たからには青い海が見たい。
というか沖縄といえば海に決まっているのであり、とりあえず沖縄に行っとけば青い海くらい当然のようにすぐそこにあるものだと思っていた。
しかし、那覇空港に到着して電車(モノレール)のルートを見ると、意外と海は遠いことがわかった。
とはいえ、頑張ればなんとかなる。そんな話。
波の上ビーチはモノレールの県庁前駅から徒歩で20分くらいの距離
さて、那覇市内についた筆者は、沖縄はとにかく砂浜に囲まれていて、歩いてすぐに砂浜で遊べるものだと考えていたのだが、そうでもないらしい。
とりあえず近場では「波の上ビーチ」なる砂浜しかない。
それはゆいレールなるモノレールの県庁前駅という駅から1.2kmくらいの距離のところにあることがキョリ測で判明した。
県庁前といえば、かの有名なショッピング街であり飲屋街であり観光名所である国際通りの最寄駅でもある。
その国際通りとは反対側に歩いていくことで到達できるのが波の上ビーチである。
徒歩で20分の時間がかかる距離である。
微妙に近いし微妙に遠い。
普通ならバスかタクシーを使うところだろう。
しかしながら、東京人である筆者は、その程度の距離など一人であれば普通に散歩感覚で歩いていく。
一駅分を健康のためにわざわざ歩く程度の距離である。
っつうか、はっきり行って交通費を払いたくないだけである。
せっかくゆいレール一日券で乗り放題を決め込んでいるのに、ここで別途バス代とかタクシー代とか払いたくない。ケチりたい。
とはいえ、当時筆者は若い女性と一緒にいた。
女性をそのくらいの距離を歩かせるのは如何なものかとは思う。
そして、若い女性から、「この人はなんでこれほどの距離を歩くのか。アホなのか。交通費を節約したいだけのケチなやつなのか。器の小さい男」と思われたくなかったというのもある。
しかし筆者は、それらのデメリットを超えて余りあるほどの節約志向を決め込み、断固として「歩きたい」旨のことを熱弁することにより、歩くことに成功した。
電車代以外の交通費を無駄に払わずに、無料で綺麗な海で遊ぶことができる。やった。ドケチ万歳。
道すがら、若い女性は私のことをこう思っていただろう。
「こんなに長い距離私を歩かせてクソのような男だ」
しかしそんな女性の心境を慮る私は、歩くことがいかにエンターテインメントかを必死で熱弁する。
例えば上の写真。
でかいエビである。
もしもタクシーやバスを使っていたら、このような凄まじいエビの光景を一瞬しか見られなかったはずだ。
しかし徒歩であれば、自分たちのペースで心ゆくまで立ち止まってエビの気持ち悪さを堪能できる。
波の上ビーチ入り口の公園付近の巨大な龍の像(龍柱)。
なんの意味があるのかわからないが、とりあえず2匹の龍の像がある。
立ち止まってこれらの龍の像に思いをはせることもまた、徒歩であればこそなせる技である。
ようやく到着した。海である。
エメラルドグリーンの綺麗な色をした海を、歩いて20分程度かけてようやく見ることができた感動はひとしおであり、この感動の大きさも苦労して徒歩で到着したことによる副産物である。
タクシーやバスで簡単に到着していたらこれほどの感動などなかったに違いない。
やはり徒歩最強であり、きっと女性の私を見る目もハートマークであったことだろう。
ちなみに、松山通りを歩いている最中にみたマックスバリュに入って地元のスーパーの値段とかをチェックしたかったところだが、そこまで生活感を出してしまうと女性から蔑まれるに違いなかったからやめた。
テトラポットには大量の貝。
そして小魚の群れが見える。
11月中旬であり、秋というかそろそろ冬であり、東京はもう上着がないと肌寒い日が続くのに、沖縄は最高気温25度を超え、最低気温も20度である。
半袖で十分であり、実際道ゆく人はみんな半袖だった。
これで魚でも獲れたら最高のシチュエーションだなと思っていたら、手のひらサイズくらいの白い魚が波打ち際を泳いでいるのを発見。
そして、勝手に砂浜に打ち上がってピチピチしている。イキがいい。
そこで筆者はそれを捕まえてとったどーをやろうとして近づいたところ、逃げられた。
その後も魚は、波打ち際ギリギリを泳ぎながら、砂浜に打ち上がってはまた海に戻るというプレイを楽しんでいた。
車の走る橋の下に青々と広がる遠浅の海。
裸足で歩くサラサラとした砂浜は最高であり、泳いでいる人間がいるのを見ると、まるで夏を取り戻したかのような感覚であった。
秋でも泳いでいる人がいる沖縄は最高である。
なお、遊泳期間、遊泳時間は4月〜10月の9時から18時(7月、8月は9時から19時)であり、11月は遊泳禁止との表示が出ているのでご注意いただきたい。
そして、猫や犬がその辺にいたのだが、糞もあったので足元にご注意いただきたい。
波上宮(なみのうえぐう)もおすすめ
なんか崖の上に赤い神社のようなものがあったので、あれも行ってみようかと思ったところ、崖をよじ登っている男たちが3人くらいいた。
さすがに崖を登らなくてもいけるんじゃないかと思って、その辺を散歩している若者に尋ねたところ、道路をぐるっと回るといけるとのことだったので、行った。
どれほどのレベルの観光スポットなのか知らないが、とりあえず入り口のところに中国人の観光客がたくさんいたし観光バスもとまっていたのでかなりの観光スポットだと感じる。
波上宮というらしい。七五三ののぼりもある。
とりあえずお賽銭を投げてお参りしておいた。
なお、帰りはさすがに県庁前駅まで歩くのは困難だと思ったが、それでもケチりたい筆者は歩くことに成功。徒歩は最高の節約術であり、健康法である。
最高のデートであった。
ちなみに、この一帯は「波の上うみそら公園」と呼ばれる一帯らしく、夏はバーベキューとか、ダイビングやシュノーケリング等のマリンスポーツとか、とにかくウェイウェイなことが色々楽しめるらしい。
波の上うみそら公園
住所:沖縄県那覇市辻3-3-1
(公式ホームページ)