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駒場東大前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

      2019/07/15

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

以前、柏の宮公園(東京都杉並区浜田山)の水田(田んぼ)は虫捕りにおすすめなるものを書いたが、東京都23区でさらに広くてすごい田んぼが目黒区の駒場東大前駅前の駒場野公園にある。

ポイントは、駅の北側の駒場公園ではなく、南側の駒場野公園である。

電車内からも見える田んぼ

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

駒場野公園の入り口の目の前に、このように京王井の頭線の踏切がある。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

そして井の頭線の車内からも駒場野公園内の水田が眺められる。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

井の頭線ユーザーの私はかねてよりこの田圃の存在を知っており、いつかは訪れてみたいと考えていたが、ついに機会が到来した。

息子ができて、バッタやイナゴ等の虫捕りが好きな4歳という年齢になったので、それらを捕獲するのにうってつけな田んぼを利用することが最善の策だからである。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

北門の入り口から入る。

自転車で来たところ、この先には自転車乗り入れは禁止されているとの表示があったため、入り口に駐輪した。

ケルネル田圃への入り方

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

園内にはプールやテニスコートなどもあり、また東京教育大学農学部が開校したことに馴染みがあるなどのなかなかの公園らしい。

広さ的に駒場公園の後塵を排するようなレベルだし、名前的にも駒場公園の後釜感が拭い去れないイメージを想起させるので、マイナーな公園かと思ってしまっていたのだが、かなりすごそうな公園である。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

ケルネル水田だかケルネル田圃だかの説明もある。

とにかく歴史とかそういう前置きはいいから、4歳の息子を連れて早く虫捕りがしたい身分としては、さっさと入り方を知りたい。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

しかしながら、残念なことに、田んぼ関係者以外は立ち入り禁止、のような立て札とともに、厳重にテープと柵とで中に入れない仕様になっている。

すぐそこに田んぼが見下ろせるのに。

仕方ないので、柵の周囲でイナゴやバッタを探してみた。

ドラゴンクエスト3で、川沿いを歩いていると川を隔てて向こう岸のモンスターが出てきて冒険序盤でもレベル上げが容易になるチートがある。

それにならって、本来なら柵の向こうに行かないと捕まえられない昆虫を柵の外でゲットできないかと考えたのである。

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しかしながら、それは困難を極めた。

柵とで田んぼとの間の距離が遠い上、田んぼは柵外の路上の崖下にある。

これらの距離感および高低差が、柵外へのバッタおよびイナゴの流出を拒んでいた。

したがって我々は、柵の周りでどこかに田んぼへの抜け道がないかを探索して回るハメになる。

が、どこにもそんな道はなく、発見できた生き物はトカゲとちょうちょくらいであった。

自然観察舎で申請すれば一般人でも田んぼに入れる

やはり一般人では田んぼの敷地内に入れない、すなわちイナゴやバッタ捕まえることができないのか、と諦めかけた時、ある表示が目に入った。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

そこには、次のように記載されている。

田んぼに行きたい人は、自然観察舎で申し込みをしてください。
受付時間午後3:30まで
目黒区 みどりと公園課

話はそれるが、ここは目黒区。

私は杉並区在住であるところ、電動アシスト無しの子乗せ自転車で目黒まで来ているとかアホなんじゃないかとおもってしまうが、地図で目黒区の形状を見れば明らかなように、本来渋谷区や世田谷区がありそうなところに目黒区の一部が触手のように伸びて杉並区近郊にまで至っていることにより、杉並区から目黒区へ突入することを容易にしている。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

あいてる日が水曜日から日曜日である旨の記載がある。

営業時間は午前9時半から午後4時半までだ。

すなわち、水曜日から日曜日であれば、ここで参加申請することにより、田んぼで活動することが可能になるということだ。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

目黒区民でなければ、これまでこの施設に来たこともない一見の上、身分証もないし出身大学はFラン、身なりは安物のボロであって貧しくて毎日パン耳をかじっている。

そんな我々に、電話予約もなしでいきなり使わせてもらうことはできるのか。

かすかな希望を胸に、我々は扉を叩いた。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

果たしてスタッフの方は優しかった。

初見かつFランの我々に対して好意的に接してくれた。

とりあえず名前と年齢を書いて登録した上、初回の1分程度の説明を受ければ田んぼに入れるという。

その説明であるが、大人の私だけ聞いてれば良いのかと思いきや、4歳で年少の息子もじっとして聞いていないといけないという厳しさはあった。

しかも抜き打ちの質問なども複数浴びせられた。

息子はどうにかそれらの質問に全て正解したのでほっとした。

クリアすると、しぜんかんさつちゅう、なるカードが配布されたので、これを身につける。

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30分の時間制限があること。

ただし一度戻って休憩すれば、何度でも時間延長できること。

水分補給をすること。

特に夏場は蚊が多いので、虫刺されしないような長袖長ズボンの服装が好ましいこと。

熱中症防止のために帽子をかぶること。

天気が悪くなったらすぐ戻ること。

生き物をゲットしたら、最後はまた元どおりに逃がすこと。特にアマガエルやメダカは絶滅危惧種に準ずるとかどうとかなので気をつけること。

しかしザリガニは外来生物であって稲作に害をもたらすので捕獲したら逃がさないこと。

これらのような約束事を守れば、無料で自然観察が楽しめる。

高コスパである。

ザリガニ、バッタ、いなご、亀、トンボ、変な芋虫がいる

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

柵を開けて狭い道を通り、やや急な階段を降りると、広い田んぼの畦道に出た。

一人当たり一つまでの魚取り網と、獲物をゲットした際の容器を貸し出してくれるので、我々一味は大小一本ずつの網と容器を無料レンタルした。

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それとは別に、我々は虫取り網と虫かごを持参していたので、早速イナゴをゲット。

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田んぼからは京王井の頭線の電車が見える。

秋晴れに映える田園風景とシャレオツな電車。風情がある。

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陸の生き物と水の生き物とを両方観察できる田んぼは攻守両面においてバランスが良い。

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すげえ気持ち悪い芋虫がいたのであみですくってみた。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

マジでキモい。体長7cmくらいはある。確実にある。

気持ち悪いのでまた用水路に戻してみたかったのだが、網にしがみつく力が強すぎてなかなか外れてくれない。気持ち悪い。

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間近にイネ。

これほど近くまでイネに迫れる場所は23区では貴重である。

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日曜日、我々の他にも3組くらい親子連れがいた。

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ほとんど渋谷に近いとは思えないほどの田園風景である。

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そしてまたでかい芋虫に遭遇した。これは田んぼに住み着く芋虫なのだろうか。スズメガの幼虫かと思ったのだが多分違う。そしておそらく毒はないとは思うが気持ち悪い。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

ザリガニを発見したので息子に捕獲を依頼した。

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ザリガニは我々をみた瞬間からすでに威嚇モードであるし、息子も初めてのザリガニとの対峙なのでお互いに緊張ムードとなっている。

ちなみに自然観察舎では網に代えて釣竿もレンタルすることができるので、釣り竿でザリガニを釣ってやるのも面白いと思われる。

なお、ザリガニは逃した。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

その後、水生生物の捕獲はやめて端っこの芝生に移動。

さすが田んぼ付近はバッタ系が多い。

軽く3分間くらいでバッタ数匹とイナゴとカマキリを発見した。

カマキリはご丁寧にハリガネムシの放出シーンまで見せてくれるという大盤振る舞いであった。

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さらに湿地に移動。

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トンボがたくさんいるのでゲットしたかったが、あまりにも早くて捕まえるのが困難であった。

その上、トンボゲットのために駆け回っていたら、ぬかるみにハマりまくって足がサンダルごと泥まみれになったので、トンボは断念した。

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亀がいた。

亀は外来生物なんだっけか。

それならば捕獲して自然観察舎に預けたほうが良さそうだが、何と無く無視した。

ちなみに、この後自然観察舎に戻ったら、田んぼで捕獲したカメがたくさん水槽にいた上に、スッポンまでいた。

田んぼはスッポンまでいるのか。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

10分間程度でかなり捕獲できる。

やはりイナゴが多い。23区でイナゴがゲットできる場所は貴重である。

さらに、ショウリョウバッタやキリギス、ツユムシ系も多い。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

30分くらい経ったので自然観察舎に戻る。

水道で足や網を洗うなどしたのち、網や容器は外に干しておく仕様になっている。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

でけえ亀は屋外でも飼われていた。

私も昔田舎に住んでいた時によく田んぼに出かけたが、昔はオタマジャクシやメダカばかりしか見かけなかった。しかしここではそれらは発見できず、代わりに亀などが見られる。

なお、30分後に舎に戻ったのち、水筒などで水分補給してからはまた何度でも延長できる。

営業時間終了近くまで時間無制限で無料で田んぼ遊びが楽しめる駒場野公園は半端ない。

10月の稲刈り直前がおすすめ

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

初回は9月中旬ごろに来たが、イナゴやバッタ取りなら10月上旬の稲刈り前がおすすめのような気がする。

稲穂がさらに実って首を垂らす時期である。

折しも、子供達が作ったであろうカカシが複数設置されており、何やら親子連れの団体客のようなものも見受けられた。

東大駒場前の駒場野公園(目黒区)の田んぼは子供と虫捕りにおすすめ

カマキリ、トカゲ(カナヘビか)、バッタ、イナゴがたくさん虫かごに入っている。

イナゴに至っては、もはや捕まえるという感覚ではなく、もはや歩いているだけで勝手に飛び回って服にまとわりついて来るくらいの入れ食い状態である。

捕獲数が15匹くらいになって来ると、新しいのを1匹捕まえて虫かごに入れようとして蓋を開けると、その拍子にすでに捕まえたうちの1匹が逃げてしまうので、20匹も30匹も虫かごに入れるのは困難であった。

しかし達人の小学生は、ぱっと見50匹くらいは小さい虫かごに捕獲していた。

虫かごがイナゴで埋め尽くされてもはや隙間が見えないという状態であった。

9月よりも10月の方がイナゴの量が明らかに多い。

もはや手や虫かごが、イナゴの吐き出す醤油のような茶色いような黒いような液体でぐちゃぐちゃであった。

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10月でもまだザリガニがいるので、スルメの餌のついた釣竿をレンタルすることで、ザリガニ釣りが楽しめる。

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水をすくうだけで軽く10匹以上のザリガニの赤ちゃんが捕獲できた。

と思いきや、スタッフの方に見せたところ、これのうち1匹だけがザリガニであり、残りは沢海老らしい。

甲殻類は奥が深い。

駒場野公園
住所:目黒区駒場二丁目19番70号
アクセス:最寄駅は京王井の頭線の駒場東大前駅で下車して徒歩1分くらいだが、田んぼ遊びをすると服が汚れて帰りの電車で恥ずかしいから自転車がいいんじゃね

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