ヨーグルト(ビヒダス・ブルガリア)の通常版と無脂肪の味・食感の比較
2018/06/02
数年間改善しなかった下痢・便秘がビフィズス菌BB536(ビヒダスヨーグルト)で治ったかで書いたように、ビヒダスヨーグルトによって便秘が改善され、さらにチーズきな粉バナナヨーグルトのサンドイッチはダイエットにおすすめで書いたように、特に脂肪0のものがダイエットに最高であると思いながら毎日食べていたら、ヨーグルトの食べ過ぎやめたら下痢と腹痛とおならの臭いと体臭が改善で書いたように、ヨーグルトの食べ過ぎが原因と思われる腹痛に見舞われる結果となった。
その後いろいろ調べると、ヨーグルトを過剰摂取すると乳糖が原因で腹痛を起こすこともあること、ヨーグルトや牛乳の乳脂肪分が必ずしも太るわけではないこと、さらに、無脂肪のものは脂肪分を含むヨーグルトに対して味が劣ることになるため、乳糖を多くすることで甘さを出して味を改善させようとしていることなどが徐々に分かってきた。
となれば、乳糖が多く入っている無脂肪のものを選ぶと腹痛の要因となり得そうだし、乳脂肪量の多寡がダイエットの観点でさほど重要ではないことから、あまり乳脂肪分にこだわる必要はないのかもしれない。
とはいえ、下記の通り、スタンダードなヨーグルトと無脂肪のそれとでものすごく一色あたりの乳糖量に差が出るとも考えにくいので、目的の乳酸菌を得られるという条件があれば、もはや味や食感、値段だけでヨーグルトを選んでも良いのではと思うようになった。
なので、とりあえず低脂肪のものとそうでないものとの味の比較を、ビヒダスとブルガリアとで行ってみることにした。
Contents
森永ビヒダスプレーンヨーグルト脂肪ゼロ
森永ビフィズス菌でおなじみ。BB536は私の便秘を解消させるという大きな効果を発揮した。
無脂乳固形分11.3%、乳脂肪分0.4%であり、内容量は400g。
無脂肪の表記があっても、完全には0%ではなく、多少は脂肪分も入っている。
原材料名は乳製品となっている。
青森りんごとのコラボレーション。
栄養成分表示(100g当たり)によれば、エネルギー46kcal、たんぱく質4.2g、脂質0g、炭水化物6.5g、ナトリウム51mg、カルシウム150mgである。
外蓋。味はまろやか、菌も活きいき。いいフレーズだ。
「毎日おいしく脂肪をケアしましょう。」
こう書かれると、やっぱり脂肪分は健康の観点から取り除いた方が良いのかなと思ってしまう。
脂肪0であっても口当たりはなめらかである旨の表記もなされている。
開封。固そうなヨーグルトである。
スプーンでひとすくい。固形性が強く、見た目はなめらかではない。
やはり脂肪量が少ないと、パサパサになって硬さが増してしまうのだろうか。
とはいえ、スプーンで混ぜていると、粘り気が出て見た目がなめらかになってきた。
まるで生クリームのようであり、これが脂肪分0とは信じられない。
食べてみても、微かな甘みやとろりとしたなめらかな食感があり、これが脂肪量0とはやはり信じられない。
砂糖なしでそのまま食べても美味しい。さすが森永。
森永ビヒダスプレーンヨーグルト通常版
無脂肪のものは水色で爽やかな色がベースであるが、通常版は白色を基調としている。
種類別ははっ酵乳。昔から、この「はっ」だけひらがな表記であることが面白く、子供の頃、相撲の「はっけよーい」の「はっ」を連想させていた。
無脂乳固形分は9.5%であり、脂肪ゼロのヨーグルトよりも少ない。
乳脂肪分は3.0%含まれている。
原材料名表記は乳製品に加えて「生乳」が入っている。
内容量は同様に400gだ。
栄養成分表示(100g当たり)によれば、エネルギー65kcal、たんぱく質3.7g、脂質3.1g、炭水化物5.5g、ナトリウム50mg、カルシウム120mgである。
無脂肪のものよりも明らかにカロリーや脂肪分が高いが、カロリーや乳脂肪分が、低炭水化物ダイエット、低インシュリンダイエットの観点からすれば、あまり気にしなくても良いことに鑑みれば、この数値が高いからといって太りやすいものでもないといえる。
ならば気にすべきは糖質量であるが、確かに炭水化物量が無脂肪のものよりも少ない。
一方でたんぱく質やカルシウムも少ないので、無脂肪にするために加える「乳製品」の中に、糖質量やたんぱく質、カルシウムを多く含む成分が入っているのだろう。
なお、摂取量の目安は1日100gのようで、お好みによりこれ以上食べても良いらしいが、私は以前1回で300gとか1パックとか食べていてお腹を壊していたのは明らかに食べ過ぎ、といったところか。
で、1日100gの目安に止めるのであれば、もはや通常版と無脂肪版との間に顕著な差があるとはいえず、味わいの好みで決めれば良いのではないかと思われた。
値段もスーパーいなげや、ウエルシアで税抜き価格138円で同じだし。
(ただしサミットでは頻繁に118円とか115円とかになるセールが行われている。)
外蓋と内蓋。
腸内環境が良くなってお腹の調子を整えてくれるようであり、保健機能食品(特定保健用食品)のようだ。信頼できる。
やや無脂肪のものよりもとろみがあるが、それでも固体感がある。
しかし混ぜるとトロトロと粘り気を出して液状化する。
この見た目に関して、無脂肪のものとの大きな差はなさそうだ。
食べてみてもなめらか感、トロトロ感に両者で顕著な差はない。
が、コクが違う。
明らかに通常版の方が濃い味でコクがあって美味しい。さすが生乳が入っているだけある。
当然ながら乳脂肪が含まれている通常版の方が美味しい。
しかし、トロトロとしたなめらかな食感について、無脂肪のものでもこれと同様のクオリティを出してきた森永はすごい。
明治ブルガリアヨーグルトLB81脂肪ゼロ
LB81が入ったブルガリアの無脂肪。
そのまま美味しいらしい。
無脂乳固形分は9.6%。ビヒダスの通常版と同等である。
乳脂肪分は0.2%で、ビヒダスの無脂肪は0.4%なので、それよりも少ない。
内容量は450gでビヒダスよりも多い。その分、価格もやや高かったりするが、まあどのスーパーでも140円程度だろう。
原材料名は乳製品、乳たんぱく質であり、たんぱく質がより多そうな雰囲気を感じる。
どうやら乳糖分解なるものを行っているようで、乳糖に関連したあれやこれによって無脂肪でもまろやかでコクのある風味を出そうとしているらしい。
栄養成分表示(100g当たり)によれば、エネルギー38kcal、たんぱく質3.9g、脂質0g、炭水化物5.6g、食塩相当量0.12g、カルシウム111mgである。
乳たんぱく質が入っている割には、ビヒダスの脂肪ゼロよりもたんぱく質が少なかった。
なお、カロリーは顕著に少なく、炭水化物量もビヒダスの通常版並みに少ない。
同様に乳糖量も少ないのだろうか。だとすれば、ビヒダス無脂肪よりもブルガリア脂肪ゼロの方がお腹を壊しにくいのだろうか。まあ一概にはいえないだろうし、大した差でもない。
蓋にはヨーグルトの豆知識が記載されており、美味しく食べられる上に勉強できる。コスパが良い。
開封すると、乳清が分離していて豆腐のようだ。
よく混ぜても固形感が残っており、食べてみても食感はパサパサ。
味は酸味が強く、甘さよりも酸っぱさの方がある。
砂糖などの甘みを加えたくなる感じだ。
味や食感に関しては、ビヒダスヨーグルト脂肪ゼロの方に軍配が上がる。
明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロの内容量が400gに減った
なお、原材料や運送料の価格高騰などが影響しているのだろうが、以前は450gだった内容量が400gに減ってしまっているので、一応パッケージの写真を新しく掲載したい。
原材料や栄養成分表示に変更はないが、内容量が400gになっていることが明記されている。
外蓋には「新容量400g」などと記載されている。
明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン
これが伝統あるブルガリアヨーグルトプレーンの通常版だ。まさにヨーグルトの正統。王者の貫禄を感じる。
特定保健用食品の表示もある。
脂肪ゼロの方にこの表示がない理由がよくわからないが。
種類別は発酵乳であり、「はっ」ではない。なぜ「はっ」のものと「発」のものとで会社によって表記が違うのかが気になるところではある。
無脂乳固形分は9.5%であり、無脂肪のものとの顕著な差異は無い。この数値は脂肪分の分量によってさほど変えなくても良いパターンもあるのか。
乳脂肪分は3.0%であり、原材料名は生乳と乳製品だ。
やはり生乳が入ると期待が高まる。内容量は450g。
栄養成分表示(100g当たり)によれば、エネルギー62kcal、たんぱく質3.4g、脂質3.0g、炭水化物5.3g、食塩相当量0.13g、カルシウム109mgである。
カロリーが顕著に脂肪ゼロのものよりも高いが、炭水化物量やその他の指標に顕著な差がなく、ブルガリアヨーグルトにおいては、乳糖をたっぷり含めることで無脂肪にする際に味わいを出そうとしているのか否かは不明。
まあ低GI値ダイエット等の昨今流行りのダイエットにおいていえば、炭水化物量だけに注目すべきであるから、無脂肪でも通常版でもどっちでも良いことになる。
単純に味わいだけで好きな方を選べば良いことになりそうだ。
その前にまずヨーグルトの豆知識を勉強。
そして見た目の比較。
心なしか、色が無脂肪のものよりも白い気がするが、気のせいかもしれない。
が、明らかに乳清との分離度が少なく、混ぜるとしっかり液状化してくれてクリーム状になる。
食べてみてもコクや食感が明らかに無脂肪のものよりも良い。
舌触りがザラザラしていた無脂肪のものよりも確実に美味しい。食感そのままに無脂肪にする技術においては、森永の方が上だったということか。
生乳が入った通常のプレーンヨーグルトを食べた方がコクがあり、そのまま食べても満足できる気がする。
明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーンの内容量が400gに減った
これも上記無脂肪バージョンで書いたように、新容量400gとなっている。
やはり中身を見ると、若干減っているような気がしてさみしい。
栄養成分等に変更はない。
明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン 贅沢クリーミー生乳100
で、生乳が重要だと思った私は、さらに高級路線の明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン 贅沢クリーミー生乳100を購入。
ウエルシア薬局で税込172円もした。税抜き価格で160円であり、しかも内容量は320gと少ない。
これの他に「なめらかリッチ」なる、ものすごくなめらかな食感が楽しめそうなものもあったが、これは蜂蜜や砂糖の味付けがされているので、今回の比較ではやめておいた。
ゴールドが眩しい。明らかに高級感がある。
無脂乳固形分が8.3%まで下がり、乳脂肪分は3.5%と通常版よりもやや上がる。
一般的に販売されている牛乳と同等の乳脂肪分の割合だ。
原材料名も生乳だけが表記されている。まさに贅沢。
が、栄養成分表示(100g当たり)によれば、エネルギー64kcal、たんぱく質3.2g、脂質3.6g、炭水化物4.7g、食塩相当量0.10g、カルシウム110mgであり、カロリーの観点からいうと、通常のプレーンとほぼ同等。
もんの凄くこってりしていてカロリーがすんごいのかと思ったら、そうでも無い。
が、脂肪分量がそこそこ上がり、炭水化物量においてはとうとう4g台まで下がった。
低糖質ダイエットの観点では最高に良い気がする。とはいえ、さほどの差異は無いのだけど。
すごい高級感に腰を抜かしそうだ。
しかし内蓋はいたって庶民的。普通のヨーグルトと変わらない。
あまりにも成し遂げたヨーグルトであるから、もはや豆知識とかそういう次元を超えて、内蓋もギラギラ輝く無地の金色とか銀色とかかと思ったが、やはり成し遂げてもなお学習は重要ということだろう。
開封時には固形感が強い。
この時点ではまだ贅沢なクリーミー感は無い。
しかしスプーンで混ぜてみると。。。
割と普通。
もうすんごいクリーミーで、トルコアイスみたいに伸びるくらいになるかと思ったりツノが立ったりするのかと思ったが、そうでも無い。
が、食感はやはりなめらかで、味もコクがあって濃い。
が、高いお金を出してここまで行くかというと微妙で、やはりスーパーのセールとかで通常のブルガリアプレーンを買うのがコスパが良いような気がしてしまうのは私が庶民感覚から抜け出せないからだろう。
なお、これと同等の高級路線のブルガリアヨーグルトと思しき「本場手作りスタイル」については明治ブルガリアヨーグルトLB81本場手作りスタイル320gはおすすめに書いているので、そちらもご参照いただければ幸いである。
ビヒダスプレーンヨーグルトの方がブルガリアプレーンヨーグルトよりも美味しい気がする
で、最高級の贅沢リッチと比較しても、何と無くビヒダスプレーンの通常版の方が味が上な気がする。
これはブルガリア独特のあの酸味が好きかどうかによると思うのだが、やはり癖がなくてまるでクリームチーズを食べているかのように止まらなくなるビヒダスプレーンヨーグルトのコク、食感、滑らかさは上な気がしてしまう。
加えて、頻繁にセールされていてコスパが良い。
もちろん、生乳100%が一番ダイエットや乳糖の含有量に関していえば最強なのかもしれないが、1日の目安量100gという条件でそれほど顕著な差異があるのかどうかはわからず、まあ安くて美味しい一番好きなのを食べておけばいいんじゃ無いかと思ってからは、ビヒダスの普通のやつが全てにおいて最高では無いかと思うのである。
もちろん、私がビヒダスのBB536の菌が一番お腹にあうからであり、私の体質が変わってブルガリアのLB81との相性が最強になってきたら、ブルガリアプレーンの通常版に乗り換えるつもりだが。
乳脂肪を食べても胃もたれしない
ところで私が気になるのは、乳脂肪を食べても胃もたれしないかどうかである。
私は脂っこいものを食べると胃もたれや胸焼けを起こしやすいので脂肪を避けていた。
しかし、ヨーグルトの脂肪分で気持ち悪くなることはなく、いたって爽やかな食後感である。
ならば、脂肪量が多いものを選んでより食事を楽しんだ方が良いのではないかと思った。