かりんの美味しい食べ方・レシピはカリンゴマきな粉ヨーグルトである

以前、駒場東大前駅の駒場野公園で子供と一緒に虫捕りをしている話を書いたが、この公園において、秋に大量にかりんが取れたということで、余った花梨をいただく機会があった。
旬のカリンは栄養豊富で健康的かつ美容にも良いということで、その栄養効果・美容効果を最大限に発揮させる美味しいレシピを考案したので紹介したい。
包丁で細かく切ってからシロップも砂糖も加えずに下茹でする

カリンのおすすめレシピと聞くと、多くの人は、シロップ漬けとかハチミツ漬けとかを連想するかもしれない。
しかし、そんな糖質たっぷりのメニューは美容の敵だ。
ダイエットの最大の敵は砂糖であり、糖類全般だと考えておいて間違いない。
甘いものは極力避けなければならない。
また、カリン酒などと言って酒に漬けるような向きもあるかもしれないが、アルコールも健康の敵である。
したがって、砂糖を代表する糖質を一切使わずにこの癖のあるかりんという大物を調理しなければならない。
ちくしょう。こんな難しいミッションがこれまであったか。
しかしなんの心配もいらない。
超簡単である。

まずは包丁で輪切りにせよ。

まるでリンゴのようなシャキシャキ感である。

いや、リンゴのようなみずみずしさとかそういうのは一切ない。
一体なんなんだこのカリンという奴は。
ナマ食にも向いてないし、なんのために産まれてきたのか。
通常、果実というものは、自身の果肉を甘く熟させてその辺の愚かな鳥類や哺乳類等の生き物に自身を生食させることによって、自身の種子を広く運搬させ、広範囲な地面に落下させることによって、種の反映を図るものである。
しかしカリンは完熟して生食させるとかそういう態度を一切見せず、いつまでたっても食えない厄介者であり、手強い。
頑固者である。
そこまで意固地になるくらいなら、もう果肉とかつけるなよと言いたい。
なんのためにお前はそんなこれ見よがしに一見美味しそうな果実とかならせるの?
誰にも食わせる気ないなら、もう実とかつけなくていいじゃん。
ほら。美味しそうな実だぞ。食ってみろ。
そうやって見た目に騙された生き物たちは、その硬さ、不味さに騙される。
ふははは。どうだ不味いだろう。ザマアミロ。
そうやってカリンたちは我々生き物を高いところからあざ笑っているに決まっているのである。

しかし我々人類は鳥類や他の哺乳類とは違う。
高度な知恵を駆使し、調理するという手法を考案した。
さらに、鍋や火を簡単に扱えるという文明の利器も手に入れたのである。
手強いカリンといえども、文明の利器の前には、あっという間に美味しいレシピに早変わりである。
まず、上記のように細かく切って、茹でるといい。
そして水を切る。
これによって、アクとかそういうなんかやばそうなのがとりあえず落ちるし、柔らかくて食べやすい食感になる
きな粉とゴマとヨーグルトを大量にぶっかけておにぎりにせよ

しかし食感は柔らかくても甘さや美味しさが一切ない。
ここで多くの人は、砂糖の魅力に負けて、砂糖たっぷりのジャムとかを作ったり甘さたっぷりのシロップ漬けにしたりしてしまいがちである。
あるいはドライフルーツを作ったりもしてしまいがちであるが、何れにせよ、砂糖をたっぷり使ったものはGI値が高く血糖値の上昇が激しくなり、健康やダイエットにおすすめではないし、太りやすいので美容にも良くない。
美しい体を保ちたいなら、極力糖質を避けるというのが現代の定説となりつつある。
せっかく甘さが控えめなカリンなのだから、その甘さ控えめという特徴を生かさなければならない。
甘さが足りない果物だから砂糖で甘さを加えればいいんじゃね?という発想は意味がわからない。
甘さが足りない果物ならば、最初から食わなければ良い。わざわざ砂糖を加えてまで食べるくらいなら、ほかの果物をそのままナマ食すればいいだけである。
現代の果物はどれも甘い。
その中で、せっかく甘くないという稀有な存在のかりんがあるというのに、そのカリンの特質をわざわざ砂糖まみれにして台無しにするとか、一体世の中の多くの人は何を血迷っているのか。アホか。
そこで私の提唱する最強のレシピを紹介する。
まずは無糖ヨーグルトをぶっかけよ。
言わずもがなであるが、無糖ヨーグルトは美容に不可欠なカルシウムやたんぱく質を豊富に含んでおり、整腸作用によって便秘や下痢の解消効果が抜群である。
しかも太りにくいのでダイエット効果も凄まじいという利点を享受できる。

そして炒りごまをぶっかけよ。
高コスパを享受するために、1キロ単位のゴマを業務スーパーでゲットすると良い。
業務スーパーは節約を徹底しながら自炊する上で、現代の日本社会に不可欠なツールである。
リグナンリッチなゴマには、良質な脂肪分がたっぷり含まれている。
一見カロリーの高いゴマは太りやすいと思われがちだが、そんなことはない。
食物繊維豊富で血糖値の上がりにくいゴマはいくら食べても太らない。
その証拠に、毎日200gくらい主食がわりにゴマをバリバリ食べている私は、そんなゴマ食をここ2年くらい続けているが、これによってものすごい高カロリー食になっていると推察されつつも、体脂肪率は5〜8%をキープし、BMI値も18.5未満の痩せ型であり、身長170センチ弱に対して体重50kgをずっと維持しているというすごいことになっている。
多様な栄養を含んでいる上に、業スーで買えば格安で手にはいるゴマは、最強の食材の1つである。

さらにきな粉を大量にぶっかけよ。
これもまた業スーで1キロ単位で格安で購入すべきである。
大豆100%のきな粉は栄養豊富で太りにくく、美容に不可欠なタンパク質がたっぷりである。
そして、砂糖を加えなくともなぜかりんが美味しくなるかというと、このきな粉の自然な甘みによるものである。
このかりんレシピにおいて、美味しさという味の観点の多くは、このきな粉が担っている。

甘さは全てきな粉だけで良い。

そして、たっぷりぶっかけてたっぷり混ぜよ。
もう大さじ2杯とか3杯とかそんなレベルじゃない。
ヨーグルト100グラムに対して、最低でも大匙10杯くらいはぶっかけよ。願わくばもっとかけよ。
もっとだ。そんなもんじゃない。もっと。もっともっと!もっとちょうだい!もっと、かけて!もっとかけて!ああ!ああああ!もっとぶっかけてちょうだい!!
このレシピのキモは、いかにきな粉を大量にぶっかけるかによる。
だからこそ、きな粉は業スーで買うべきである。
その辺のスーパーではきな粉100gか200g程度の袋しか手に入らず、しかも値段が高い。
しかし業スーなら1キロで300円くらいで手に入る。

もうきな粉が多すぎて硬くなりすぎるくらいが良い。力を入れないと混ぜられなくなり、混ぜる手が疲れるほどに摩擦抵抗が激しくなるくらいが良い。
混ぜる力が強いほど筋トレになり、美容と健康に効果覿面である。
このかりんレシピは、食べる時だけでなく、作る最中にも健康効果が享受できるという点に顕著な効果がある。

そして、ラップでおにぎりのように包むのである。
きな粉とヨーグルトでがっしりと固まっているので、ゴマやかりんやきな粉がポロポロと落ちることがない。
全体としてものすごく硬い。

したがって、どこにでも持ち運びが可能になるのである。
しかも、きな粉とヨーグルトによる接着効果でポロポロ落ちる心配もないから、ラップを持ちながら噛み付いて食べることにより、食器を使わずにワンハンドスタイルで食べることができるのである。
きな粉の自然な甘みとヨーグルトのコク、ゴマの濃厚な脂分がかりんのシャキシャキ食感と相待って、至高の味になるのである。
食事としてもいけるし、デザートにもOKである。
はっきり言って、ビタミンや食物繊維、脂肪分、カルシウム、タンパク質、カロリーが全てこの1つに凝縮されているため、かりんゴマきな粉ヨーグルトは完全食である。
太らない上に美容にもよく、健康にもよくてお金もさほどかからない。
現代人の多くの悩みを一挙に解消させる最強のレシピと言っても過言ではない。
騙されたと思って、すぐにでもお試しいただきたい。
二度と作りたくなくなるだろうこと請け合いである。